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議会議事録(平成19年第7回定例会 12月12日)

議会議事録(平成19年第7回定例会 12月12日)

平成19年第7回羽幌町議会定例会会議録

〇議事日程(第1号)
平成19年12月12日(水曜日) 午前10時00分開会

 第1 会議録署名議員の指名                          
 第2 会期の決定                               
 第3 諸般の報告                               
 第4 行政報告                                
 第5 一般質問                                

〇出席議員(12名)
  1番 蒔田 光子 君
  2番 伊藤 昇 君
  3番 寺沢 孝毅 君
  4番 磯野 直 君
  5番 高野 輝雄 君
  6番 森  淳 君
  7番 駒井 久晃 君
  8番 船本 秀雄 君
  9番 大山 新太郎 君
 10番 熊谷 俊幸 君
 11番 室田 憲作 君
 12番 橋本 修司 君

〇欠席議員(0名)

〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
 町長 舟橋 泰博 君
 副町長 松本 信裕 君
 教育長 山本 孝雄 君
 教育委員会委員長 松村 益司 君
 監査委員 米澤 幸雄 君
 会計管理者 長谷川 一志 君
 総務課長 本間 幸広 君
 政策推進課長 鈴木 典生 君
 財務課長 石川 宏 君
 財務課主幹 三浦 義之 君
 町民課長 大波 芳弘 君
 福祉課長補佐 浅野 勝彦 君
 福祉課主幹 野上 京子 君
 福祉課主幹 藤岡 典行 君
 福祉課社会福祉係長 豊島 明彦 君
 建設水道課長 平山 光彦 君
 建設水道課長補佐 水上 常男 君
 農林水産課長 西村 修 君
 商工観光課長 張間 正美 君
 商工観光課長補佐 安宅 正夫 君
 天売支所長 熊木 良美 君
 焼尻支所長 永原 裕己 君
 学校管理課長 品野 万亀弥 君
 学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 三浦 良一 君
 学校管理課総務係長 酒井 峰高 君
 社会教育課長兼公民館長 工藤 孝司 君
 社会教育課社会教育係長 春日井 征輝 君
 農業委員会事務局長 荒井 光昭 君
 選挙管理委員会事務局長 本間 幸広 君                                                

〇職務のため出席した事務局職員
 議会事務局長 伊勢田 正幸 君
 総務係長 渡辺 博樹 君
 書記 西田 孝子 君
 書記 富樫 潤 君               

    ◎開会の宣告
〇議長(橋本修司君) ただいまの出席議員は12名であります。
 定足数に達しておりますので、ただいまから平成19年第7回羽幌町議会定例会を開会いたします。

(午前10時00分)

    ◎町長あいさつ
〇議長(橋本修司君) 町長から議会招集のあいさつの申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今年も師走を迎え、何かと慌ただしい日が続いておりますが、平成19年第7回町議会定例会の開会に当たり、議員の皆様におかれましては時節柄大変ご多忙にもかかわらずご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 日ごろより住民の負託にこたえる使命を担われ、予算の審議に始まり、各事業の推進に積極的なご協力を賜り、この機会に深く感謝とお礼を申し上げる次第であります。本年も余すところあとわずかとなってまいりました。この1年間を振り返ってみますと、我が国経済は設備投資を中心に緩やかな回復を続けていると言われておりますが、我が町を初め地方では景気の回復がなかなか感じられません。加えて、昨今の石油価格の高騰による家庭経済への圧迫など、厳冬期を迎え厳しい環境となっております。こうした中、本町では平成18年9月に策定いたしました自立プランに基づき、自立に向けた取り組みを進めておりますが、4月には町民が積極的に町政運営に計画過程から参画いただくための羽幌町自立と共生の町づくり町民提案制度を創設し、9月にはこれまでの方面区町内会担当職員制度をより有効に活用できるよう見直しを行い、羽幌町地域情報連絡委員制度の制定をいたしました。一部の地域では既に始まっておりますが、職員が地域に出向き、これらの制度をご説明申し上げることとなっており、これらの取り組みなどにより町民と行政との協働による町づくりを目指しながら、自立への道を歩んでまいりたいと考えております。
 一方、本町の基幹産業であります農業では、水稲が3年連続の豊作となり、1等米が98%、高品質米が約7割の出荷状況でありました。明年2月には、現在建設工事が進んでおりますライスターミナルが完成予定であり、市場ニーズに対応した羽幌産米の生産、出荷の促進が図られますよう期待を寄せております。畑作においては、夏期の少雨による干ばつの影響を懸念いたしておりましたが、麦、大豆、小豆など、品質、収量とも平年並みとお聞きしており、関係者ともども安堵いたしております。
 なお、漁業につきましては、この後の行政報告にて詳しくご説明申し上げます。
 さて、本定例議会に提案いたしております案件は、定期監査報告が1件、審議事項で条例が4件、各会計補正予算が2件の計7件であります。よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げまして、招集のあいさつといたします。

    ◎開議の宣告
〇議長(橋本修司君) これから本日の会議を開きます。

    ◎会議録署名議員の指名
〇議長(橋本修司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
   2番 伊藤 昇 君    3番 寺沢 孝毅 君
を指名します。

    ◎会期の決定
〇議長(橋本修司君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
 12月5日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
 議会運営委員長、磯野直君。

〇議会運営委員会委員長(磯野 直君) 報告します。
 12月5日、議会運営委員会を開催いたし、今定例議会の運営について慎重に協議をした結果、次のとおりであります。
 今定例会における提出案件は、議案6件、報告1件、発議2件、意見案4件、都合13件、加えて一般質問4名6件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、今定例会の会期は本日から13日までの2日間と決定いたしました。
 次に、審議予定について申し上げます。本日は、この後諸般の報告、行政報告を終え、一般質問の審議をもって終了といたします。明13日は、報告の後、一般議案、補正予算、発議、意見案について審議をいたします。
 議会運営委員会では、本日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) お諮りします。
 本定例会の会期は、議会運営委員長報告のとおり本日から12月13日までの2日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日から12月13日までの2日間と決定しました。

    ◎諸般の報告
〇議長(橋本修司君) 日程第3、諸般の報告を行います。
 会議規則第21条の規定により、本日の議事日程表は配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付しておりますので、ご了承願います。
 次に、監査委員から平成19年度8月から10月分までの例月出納検査結果の報告がありましたので、報告いたします。ご了承願います。
 次に、議員の出張報告を配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、各常任委員会から、閉会中の継続調査とした所管事務について調査の結果を報告します。
 最初に、総務産業常任委員長、伊藤昇君。

〇総務産業常任委員会委員長(伊藤 昇君)
                             平成19年12月12日
 羽幌町議会議長 橋本 修司 様

                   総務産業常任委員会委員長 伊藤 昇

   所管事務調査報告書

 本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

 記

1 委員会開催日 平成19年10月2日・9日・29日
2 所管事務調査事項
 (1)市街地区基幹道路の除雪民間委託について
 (2)焼尻めん羊牧場の指定管理者制度の導入について
3 調査結果及び意見  別紙のとおり

 所管事務調査報告書

(1)市街地区基幹道路の除雪民間委託について(平成19年10月2日開催)
 これまで市街地区の除排雪は、一部を除き直営で行ってきたが、除排雪事業の民間委託は行政のスリム化、地域の活性化などをねらいに、昨年策定された「羽幌町自立プラン」の中で掲げた「民間委託の推進」を図るため、今年度より市街地区(従来直営地区)を一括して民間委託したい。受託者等については、町内土木業者A・Bランク12社を指名し、競争入札とする。契約は3年間、町所有の車両は、無償で貸し付ける。
 以上の内容説明を受け、質疑に入る。

【質問】郊外(原野地区)の除排雪は12社から選ばれたのか。
【回答】郊外(原野地区)は、それぞれの路線ごとに近傍の業者と随意契約してきた経緯がある。市街地区の考え方とは違う。

【質問】市街地区を分割して発注することは考えられないのか。
【回答】川北と川南を分割することも考えたが、町所有の車両を貸与する関係で、分割発注はできないと判断した。

【質問】業者の規模、従業員の人数等、業者にばらつきがある。従来、地域によって除排雪の時間差があった。1社に委託することにより、丁寧かつ迅速に処理できるのか。
【回答】受託業者の考えにもよるが、技術面、雇用対策等を考慮し、従来雇用していた臨時職員について受託業者に雇用依頼し、これまでの体制を維持したい。

【質問】民間委託による経費のメリットは。
【回答】過去5カ年の平均経費は4,000万円程度、民間委託推進による町の活性化が重要と考えている。

【質問】貸与する車両更新は、どのように考えているのか。
【回答】老朽した車両更新は、補助等を活用し、町で更新する。

【質問】降雪量が多い、少ない場合に契約変更をしないのか。
【回答】契約金額は、3年スパンで同額で考えている。

【質問】入札を行い、安い業者が落札することは、土木事業者の救済にならないのではないか。雇用対策も考慮し、もっと広く発注する方法はないのか。
【回答】区域を分割すると、車両貸与の関係で対応できない。雇用の関係については、従来直営時に雇用していた臨時職員の雇用について、お願いをしたい。

【質問】1社が3年契約で受注するということだが、共同企業体について検討をしたのか。
【回答】管内市町村の中には、組合を設立し、受注しているところもある。組合組織は、認可が必要。羽幌町も大きな組合での一括随意契約が望ましいが、組合設立に至っていない。今後設立ができればよいと思う。

(2)焼尻めん羊牧場の指定管理者制度の導入について(平成19年10月9日開催)
 指定管理者制度の導入に係る効果等の内容説明を受ける。
1 指定管理者制度の導入に係る効果等について
 ア 経費の抑制として、民間事業者のノウハウを活用した効率的な運営を行うことにより、牧場業務に要する経費の抑制が期待できる。(販路の拡大・民間事業者の保有財産の有効活用等)
 イ 経済効果として、地域活性化の促進が期待され、地場産品の創出、雇用の確保が期待できる。
 以上の内容説明を受け、質疑に入る。

【質問】指定管理者制度導入による人件費(人員)は。
【回答】直営では、正職員1名、臨時補助員1名で200頭体制により運営。指定管理者の場合人件費分として2人分見ている。多忙時は、正職員2名、臨時補助員1名体制で、頭数増でも対応できると考えている。

【質問】綿羊の価格が高値になると町民サービスに障害が出ないか。
【回答】町で差額を別な面で政策的に助成する方法などが考えられる。

【質問】収入の試算で、平成24年度では指定管理者制度の場合、直営より収入が約倍になっている根拠は。
【回答】平成17年時の民間提案である1㎏当たり4,000円単価を目安とし、試算している。またレストラン等、直に販路を開拓することにより可能とのことである。

【質問】指定管理者制度の試算で、支出が年々ふえている根拠は。
【回答】飼養頭数の増による飼料増、輸送代、加工賃の増のため。

【質問】民間事業者の応募資格は、町内法人等の団体とあるが、もっと広く公募してはどうか。町内限定の公募は、好ましくない。
【回答】焼尻めん羊牧場は、観光面で必要な施設であり、ある程度町内に、観光面、地域振興等を考慮してもらえるよう町内限定とした。

【委員長】試算の細かい根拠がなければ、現段階では精査できない。審議については、人件費等の試算の根拠になる資料を示していただき、再度委員会を開催する。

(3)焼尻めん羊牧場の指定管理者制度の導入について(平成19年10月29日開催)
1 運営収支試算の考え方について
 この試算(収支試算書)は、制度導入の目標ラインである。指定管理者が管理する場合のシミュレーション試算ではない。枝肉用売り払い価格についても、不可能な数字ではなく、将来的に指定管理者が町からの支援を受けないで自立できるためには、現状の施設で飼育できる羊の数で、この程度の単価が必要であるとの期待値が基本となっている。
 以上の内容説明を受け、質疑に入る。

【質問】正職員の給与等の実績、草地、農業機械等の整備及び更新についての考え方について。
【回答】平成18年度の正職員の給与実績(職員手当等・共済費・時間外手当含む)は、960万円くらいである。草地は、現在80ヘクタール程度であるが、協定期間の5年間は、対応できると考えているが、補助制度の対象となれば、10ヘクタール程度の更新を検討したい。農業機械等の整備は、試算の中に3,200万円程度を協定期間の5年間で除した額を各年度に算入している。人件費(労務賃金相当)は、全国農業会議所が調査した単価を根拠としている。

【質問】平成20年度収支の増減△1,215万円は、町の負担金となるのか。
【回答】△1,215万円は、指定管理者(応募者)が提出した収支計画書との比較価格であって、町の負担金は、指定管理者(候補者)と協議し、決定される。

【質問】正職員の取り扱いについて。
【回答】制度導入には、町職員は派遣できない。本人が希望すれば話し合う。

【質問】枝肉単価、キロ4,000円は、何か裏づけがあるのか。
【回答】道内の枝肉単価は、1㎏当たり2,100円程度であるが、焼尻めん羊ブランドと生産履歴や飼養環境による食の安全性を付加価値と考えた場合、1㎏当たり、4,000円の期待はできる。また、ホテル、食品関係者等からも4,000円程度の価値はあるとの評価を得ている。

【質問】単価、頭数的に運営が可能なのか、試算では5年間の収支が赤字となっているが、町からの補助が必要だと思うが。
【回答】制度を導入すると、町として4,000万円程度の抑制効果があるので、町として2,000万円程度の負担金が必要でないかと考えている。

【質問】5年後の見通し、考え方や負担金を5年後も継続するのか。
【回答】収益が上がった場合、町が牧場に係る経費を補てんするため、収益の一部を町に納付してもらう。

【質問】公募は、あくまでも町内限定か。
【回答】町内に会社を設立し、やりたいという希望者がいる。地域に密着した業者のほうがよいと思う。
【意見】慎重に業者を選定する必要がある。
【意見】これまで10年来協議してきたが、職員体制、社会情勢等を考えると、今がタイムリミットだと思う。現状では不透明な部分が多いが、考え方は賛成する。また、将来的には、指定管理者制度ではなく、牧場を売却し、民間が直接運営できるようにすべき。
【意見】牧場運営は、事業者が生産から加工販売まで一括処理できるような運営システムにするのが、効果的であると考える。
 以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) 次に、文教厚生常任委員長、蒔田光子君。

〇文教厚生常任委員会委員長(蒔田光子君)
                             平成19年12月12日
 羽幌町議会議長 橋本 修司 様

                文教厚生常任委員会委員長 蒔田 光子

   所管事務調査報告書

 本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

1 委員会開催日   平成19年11月1日・19日
2 所管事務調査事項
(1)特別養護老人ホームについて
(2)羽幌町総合体育館の指定管理について
(3)公民館条例の一部を改正する条例について
(4)羽幌中学校の耐震調査の結果について
3 調査結果及び意見   別紙のとおり

 所管事務調査報告書
(1)特別養護老人ホームについて(平成19年11月1日開催)
 初めに松本副町長より、町としてはユニット型80床、多床型30床としたい旨提示を受ける。国の目指す方向から見て、多床型は介護給付費が減額となる可能性がある。
 引き続き担当課より下記の事項について、資料を参考に説明を受ける。
1 ユニット型に伴う収支の概算について(現在の入所者の所得等を勘案しながら積算したもの)
2 ユニット型、多床型のメリット・デメリットについて(「しあわせ荘」介護職員が視察研修を行ってまとめたもの)
3 ユニット型、多床型の割合について(ユニット型80床・多床型30床としたい)

―委員の主な意見としては―
・入所者(利用者)の意向や生の声を十分に聞いて、確認すべき。
・入所者(待機者も含み)のニーズ調査をするなど、はっきりとした根拠が必要。
・町の現状では、所得の低い高齢者が多く、ユニット型の場合、負担が大きい。
・年金収入のみの高齢者負担を考えた場合、不安がある。町で軽減措置を考えるべき。
・低所得者は今後もふえる。町で支援策等があるなら、また考え方も変わってくる。
・国の方針に沿った政策も大事だが、町の実態に合った政策とする必要もある。
・介護職員の確保や研修等の対応は。
・多床型への介護給付費減額の根拠となる社会保障審議会の資料を示してほしい。
・国の方針として(柳沢大臣の答弁)、介護報酬は減らすとは言っていない。
・ユニット型とした場合、利用者負担額は、5,000円程度増額としているが、所得軽減を受けられない者もあるのではないか。ユニット型80床・多床型30床のこだわりがわからない。
・ユニットケアの内容、介護職員の養成等、タイムスケジュールも示すべき。

―町側の主な回答としては―
・町の責任ある政策として、現実に沿った考えである。
・既存施設は古く、早く改修が必要である。
・社会保障審議会では、2006年、15%の個室を2014年に70%まで引き上げる。今後、30~40年経営する中で、国の方針に沿った施設としたい。
・介護の給付費が減額の方向で、ユニット型しか認められない。(個室の将来性重視)
・多床型30床+ショートステイ(多床型)11床の41床で、低所得者の対応ができる。
・低所得者については、町全体で支援等を考えていきたい。
・多床型を多くした場合、経営が成り立たない。町の負担増となる。
・今回の資料は、社会福祉協議会と十分協議した結果である。
 委員会としては、特老入所者を対象に個々の状況に応じたニーズ調査を実施、そのデータを参考に再度委員会で協議する。また、社会保障審議会の資料やユニット数に伴う介護報酬と人件費の資料提示も要望し、委員会を終了した。

(2)羽幌町総合体育館の指定管理について(平成19年11月19日開催)
 担当課より、総合体育館の指定管理移行について、経過等の説明と、1.総合体育館利用者数、2.経費決算額、3.委託予定の事業一覧、4.直営体育事業一覧、 5.指定管理者募集要項、6.総合体育館の条例改正など、資料をもとに説明を受け、質疑応答に入る。

【質問】指定管理後、町職員はどうするのか。
【回答】現在の係長、係の2名は、指定管理後、引き揚げる予定。

【質問】町側、受託側のそれぞれのメリットは。
【回答】直営でも指定管理でも収支は赤字である。町側のメリットとしては、町職員の人件費相当の経費が削減となる。また、指定管理後のメリットとしては、受託者の自由な展開による、スポーツ教室等の開催による収益増が期待できる。

【質問】指定期間を3年としたのはなぜか。
【回答】業務実績等、不安もあり、3年とした。

【質問】協力金等の整理による使用料の改正で、増収が見込めるのか。
【回答】試算は難しい。
【意見】使用料の改正等、住民の理解が必要。住民への周知徹底をしていただきたい。

【質問】回数券や割引券等、考えているのか。
【回答】条例による使用料の上限設定を超えない限り、自由な料金設定ができる。

【質問】小中学生等の料金は。また、シャワー利用の料金は。
【回答】高校生以下無料は、これまでと変わらない。また、シャワー利用の別収入は考えていない。

(3)公民館条例の一部を改正する条例(公民館使用料)について(平成19年11月19日開催)
 担当課より、母子友の会がこれまで運営してきた喫茶室(食堂)、厨房が平成19年度をもって閉鎖となるため、公民館として現状のまま引き継ぎ、一般対象とした貸し館として利用したい。それに伴い、食堂を談話室として、また調理室として、それぞれ使用料を徴収したいと説明を受け、委員会として了承した。

(4)羽幌中学校の耐震調査の結果について(中間報告)(平成19年11月19日開催)
 担当課より耐震調査中間報告資料に基づき説明を受ける。
【質問】北海道耐震診断判定委員会とはどんな組織か。
【回答】大学教授,民間業者等10名による外部組織である。

【質問】耐震診断の結果により、早急な補強等、国の指導はあるのか。
【回答】特にないが、早急に整備しなさいとは言われると思う。

【質問】羽幌小学校のほうはどう考えているのか。
【回答】建築年数をかなり経過し、補強ということにもならないので、建て替えを前提とした耐力度調査という老朽度調査を行いたいと考えている。羽幌中学校の診断結果に基づく補強や関連する補修も発生するので、その費用を検討材料として、町のほうとも協議していきたいと考えている。
 以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで諸般の報告を終わります。

    ◎行政報告
〇議長(橋本修司君) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 平成19年羽幌町の漁業の水揚げ状況について報告を申し上げます。
 広域の北るもい漁協が誕生してはや4年となりましたが、この間漁協の販売取扱高は平成16年の50億円から昨年の61億円へと順調に推移して、本年も11月末時点ながら既に52億円余りと年間事業計画の51億3,400万円を達成して、堅実な漁協経営を続けております。ただ、好調であった昨年に比べますと、エビ、サケ、タコ漁の不振と外来船の大幅な減少があり、いま一つの結果となっております。さて、このうち町内の状況でございますが、羽幌本所は、好調であった昨年と比べ水揚げで1億4,000万円余り下回っておりますが、事業計画に対しては達成率98%となっており、計画は達成する見込みであります。一方、天売、焼尻支所は、本年度好調な水揚げとなっており、11月末で既に事業計画を10%ほど上回っております。
 地区ごとに主要な魚種についての動向を見ますと、まず羽幌本所では、主力のエビ漁が昨年、一昨年に比べて不振で10億2,700万円と1億円余り下回っておりますが、最近の5年間で見るとほぼ平年並みで、事業計画の10億9,000万円は達成の見込みであります。タコ漁は、数量、金額ともに前年を大きく下回り、11月末現在で291トン、1億4,000万円余りとなっておりますが、魚価高傾向が続いているため、事業計画の1億1,200万円を達成しております。サケ漁は、全道的に豊漁でありましたが、留萌、宗谷など日本海側では不漁となり、羽幌も前年に比べ数量で51%、金額で60%の2,200万円余りとなりました。ナマコ漁は、資源管理の上から漁獲量を一定にしておりますが、魚価の上昇が続き、本年度も3.5%上昇したため、昨年を1,100万円余り上回って、3億3,600万円余りと過去最高となりました。ホタテ養殖は、主力の稚貝単価が昨年に比べ37%余り上昇したため、出荷量は減少したものの、1,900万円余りふえております。しかし、成貝出荷が昨年の34%にとどまったことなどから、全体として2,400万円余り昨年を下回っております。以上、羽幌本所については、年間計画19億8,500万円に対して19億4,800万円余りと計画達成率98%で、12月の水揚げを待って計画達成の見込みであります。
 次に、天売支所では、春漁のヤリイカが久しぶりに800万円余りの水揚げがありました。ウニ漁は、低迷を続けていた魚価が30%上昇したことに伴い、8,700万円余りの水揚げとなり、事業計画の6,400万円を2,300万円余り上回っております。天売の主要漁業であるタコ漁は、過去数年低迷を続けておりますが、昨年に比べ数量、金額ともに上回り、事業計画の8,000万円に対し8,600万円余りとなっております。ナマコ漁は、漁獲が昨年に比べ落ち込み、魚価は引き続き上昇しましたが、金額は7,900万円余りにとどまりました。カレイ類は、5、6月の水揚げが比較的順調だったため、魚価の低迷にもかかわらず事業計画を1,600万円ほど上回っております。以上、天売支所につきましては、年間計画3億8,600万円に対し4億2,600万円余りで、110%と12月を待たずに計画を達成しております。
 次に、焼尻支所についても、春漁は引き続き不振ですが、コウナゴ、ヤリイカ合わせて1,400万円余りの水揚げがありました。タコ漁については、数量がほぼ昨年並みと低位になっておりますが、魚価高傾向が続いているため、事業計画の6,300万円に対して5,900万円余りと12月を待って計画達成の見込みであります。ウニ漁は、水揚げ量で9トン昨年を下回っていますが、魚価が35%上昇したため、8,300万円余りと事業計画の6,800万円を1,500万円余り上回っております。カレイ、ヒラメ漁については、平年を若干下回っており、事業計画の2,500万円に対し2,000万円余りとなっております。ナマコ漁については、魚価の上昇に加え漁獲量も9トンふえたため、7,200万円余りと事業計画を1,700万円余り上回りました。以上、焼尻支所につきましては、年間計画2億8,800万円に対し3億1,400万円余りで、計画達成率109%となっております。
 以上、地区ごと、主要魚種について申し上げましたが、本年度の水揚げ総体では12月を待たず計画を達成するなど順調でありますが、個々には漁獲不振で大変厳しい状況もあり、また漁業を取り巻く内外の環境も依然として厳しさを増している現状にあります。今後も漁家を初め、漁協においても厳しい事業運営が懸念されますが、12月のタラ、タコ、エビ、カレイなどの漁獲に期待しつつ、水揚げ状況の行政報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで行政報告を終わります。

    ◎一般質問
〇議長(橋本修司君) 日程第5、一般質問を行います。
 発言は通告順に許します。
 順序は次のとおりです。2番、伊藤昇君、5番、高野輝雄君、1番、蒔田光子君、3番、寺沢孝毅君の4名であります。
 最初に、2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 羽幌中学校の耐震調査と耐震化に伴う小中学校の改修、改築について質問いたします。
 過日、羽幌中学校の耐震診断調査の中間報告がなされました。これは、文科省の要請で、たしか平成14年から全国的に行われていたものであります。しかし、この調査は、余り実施されずに経過してまいりました。さて、私たちは、過去に幾度も大災害の苦い経験をしてまいりました。特に平成7年1月17日発生した阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、その年の6月に地震防災対策特別措置法が制定されました。このような中で、文科省は公立学校の耐震化が計画的に進むように、市町村の各学校設置者に対し、昭和56年度以前の新耐震基準以前の設計で建築された学校の耐震診断や耐力度調査を行い、学校施設の耐震性能の把握に努めるよう求めました。今回の調査は、この法律、要請に基づいてのものと考えますが、残念ながら全国的にこれら耐震調査、それに基づく耐震化への実施はおくれているのが現状であります。その要因として考えられるのは、自治体の財政事情の悪化で学校施設の整備計画が繰り延べにされているようなこと、今後の少子社会、市町村合併等による将来的な学校の統廃合の事情があると考えられます。このようなことから、羽幌町で耐震調査を行った以降のその結果やそれに対してどう対処していくのかということでご質問申し上げます。

〇議長(橋本修司君) 教育長、山本孝雄君。

〇教育長(山本孝雄君) 伊藤議員のご質問にお答えいたします。
 学校施設の耐震化については、平成7年に発生しました阪神・淡路大震災を初め、多くの被災状況等の検証や研究から、文部科学省では新耐震基準施行の昭和56年以前に建築された学校施設について早急に耐震診断等を実施し、耐震化の推進に努めるよう、各市町村教育委員会へ要請をしておりました。その後の調査において、耐震化がそれほど進んでいないという現状にかんがみ、より一層の耐震化推進方策等を検討するため、専門機関を設置し、多角的な観点から鋭意検討が行われ、学校施設耐震化推進方針を平成15年7月に策定し、各都道府県教育委員会及び各市町村教育委員会に示し、学校施設の耐震化を早急に実施するよう強く要請するとともに、未実施団体等の公表も行っている状況にございます。
 羽幌町においては、羽幌小学校校舎、羽幌中学校校舎、屋体、焼尻小中学校校舎、屋体及び天売高校屋体がその対象となる学校施設でございます。今年度羽幌中学校の耐震診断を実施し、11月19日開催の文教厚生常任委員会において、中間報告ではありますが、その内容を報告させていただきました。羽幌中学校については、建築年度等から相当大がかりな改修も想定しながら診断結果を待っていたところでございます。先般その最終報告を受けたところですが、文教厚生常任委員会で報告させていただいた中間報告での補強箇所のほかに、校舎3階部分への補強の追加などがございましたが、校舎及び屋体ともに全面的なものではなく、部分的な耐震補強により耐震化が図れるという診断結果が示されたところでございます。また、羽幌小学校など対象施設についても、優先度をつけ実施すべく協議検討を進めているところでございます。今後耐震診断等の実施結果を踏まえ、総体的な耐震化等の整備方針を策定しなければならないものと考えております。
 学校施設は、多くの児童・生徒が一日の大半を過ごす学習、生活等の場のみならず、災害時等における地域住民の応急的な避難場所としても使用される重要な施設であり、早急に対応しなければならないことは十分認識いたしております。しかしながら、耐震診断等の結果による整備内容にもよりますが、相当多額の財源を要することが予想されることなどから、今後長期的な視野に立った懸案事業として、さらに関係部局等と協議を深め、その整備に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、伊藤議員のご質問の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩いたします。

休憩 午前10時49分
再開 午前11時00分


〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 私が今回この件についてなぜ質問しなければならぬのかということでありますが、災害というものは来るか来ないかわかりませんが、しかし来たときにいかにそれを最小限に、人命、生命を守っていくかということが基本にあって、防災法なりなんなりの法律ができ上がっている。しかし、どうも我々の感覚の中には、来ないという、何かそういうことがどうしても私自身もないわけでありません。でも、防災ということは、人命、財産を守り、生命を守るということでは大事だということは、山古志村の問題でも阪神・淡路大震災でも痛いほど反省、経験しているわけです。そんなことで、特に私たちのこの地域で見ますと、防災訓練をしますと避難場所が学校になっています。したがって、学校の役割というものは、確かに子供たちの教育を一生懸命やっていただきます、安全で安心な環境の中で。さらに、地域住民の安心、安全の生活も守っていかなければならないと。そうした非常にいろんな機能を含めた建物であるということなのです。だから、これは、何としても危険であってはならない、そういうことで文科省が耐震調査をしました。姉歯事件から何からあったから、急に声が高まったのです。そして、法律のいろんな改正がなされました。
 その中に、平成14年から、これは実際に私もデータを持っております。全部パーセンテージが出ているのです。大きくして見せればいいのですけれども、スライドで見ればわかるのです。低いのです。低い例を申し上げると、非常に申し上げづらいのですが、あえてここで申し上げさせていただかなければなりません。それは、我が北海道がどんなランクにあるかということなのです。それは、このグラフです。遠くてわかりませんね。だから、これをちょっと二、三だけ説明します。低いほうから説明させていただきます。全国で耐震化状況の調査、これは文科省で発表したものなのです。昨年の暮れです。教育委員会には、この資料は届いているというふうに考えています。だから、ごらんになったと思います。道教委では、公表するのかしないのかということで、道の公表ですね、これは都道府県に全部資料を上げていますから、そこで見てくださいということなのです。私は、文科省のほうの資料をインターネットで取り寄せて見ているのです。そうすると、北海道の細かい部分は、実は検索しても出てこないのです。なぜそうなっているのか、わかりません。そこで、頼りになる文科省の発表のところで見てみますと、改修調査状況の一番低いのが、人の県の名前を言って申しわけありませんが、これは長崎県なのです。2番目が徳島県なのです。3番目が北海道、山形、茨城、広島、山口、香川なのです。ここまで申し上げたら、北海道は地震がないからそうなのだろう、あるいは建物が新しいからそんな必要がないのだろうと、そんなことはないと思います。
 だから、そういう認識に立って今日は考えていただきたいというふうに考えます。まず1つ、今調査の結果が出ました。幸い余り大したことがないという答弁書もいただきました。普通この耐震度調査は全国的にどういうふうに進んでいるかというと、1回調査し、さらにもっと危なくないかということで第2次調査をしているのが非常に多いということです。第2次調査は、ちょっと予算がかかります。したがって、我が町の羽幌中学校は、第2次調査は今後必要でないと判断したのですね、その辺の根拠も示してください。

〇議長(橋本修司君) 学校管理課長、品野万亀弥君。

〇学校管理課長(品野万亀弥君) 今回耐震調査を実施いたしております。その調査の中で、危険度、その他について十分調査が成り立っておりますので、今回の調査で十分な調査だと思っております。ただ、実際設計する段階では、今回も補修箇所、補修方法等も示されておりますけれども、実際やる段階ではその工法なりについては十分また検討を加えた中で設計していかなければならないということで理解をしております。

〇議長(橋本修司君) 教育長、山本孝雄君。

〇教育長(山本孝雄君) 1つだけ補足しますけれども、今の第1次調査と第2次調査という分け方なのですけれども、一番手軽に最初地元にいる例えば市役所とか役場の技術職員の方で検査する簡易調査みたいのがあるのですけれども、今回私どもでやっている専門業者を通してやった調査というのは第2次調査レベルになりますので、その辺では調査結果の精度については今回ので確保されていると思っています。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) そういう調査の方法はいろいろあるし、業者もいろんなところがあります。そういうことで安心ということでは、私も実際データを見て本当にほっとしたのです。ああ、これで終わったのかということです。ただ、まだ問題はたくさんあるのです。これは、国からの補助金はあるというふうに認識しておりますが、今回この耐震度調査は当初予算において638万1,000円の予算をつけていますが、これが国の補助金入れて、持ち出しがどのぐらいあったのか、そういう費用的なものもちょっと参考までに教えてください。

〇議長(橋本修司君) 学校管理課長、品野万亀弥君。

〇学校管理課長(品野万亀弥君) 今回の耐震診断につきましては、今伊藤議員申し上げましたとおり600万程度、その3分の1。今回北海道のほうで耐震の部分で5年計画という計画をしている制度がございます。羽幌中学校につきましては、そちらのほうの診断というか、そちらのほうの制度に乗せるような形になっておりますので、耐震の部分でいけばかかった2分の1が補助対象になるという考えでおります。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) どのぐらいかかったのですかもあわせて聞いているのですけれども、時間がもったいないので、一度で答弁できれば非常にありがたいのですが。

〇議長(橋本修司君) 学校管理課長、品野万亀弥君。

〇学校管理課長(品野万亀弥君) 実際の契約金額ですね、今調べますので、後でよければ、調べて、後でご報告いたしたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) その辺とやかく言いませんので、発注した発注者はきちんといつでも頭に大事な問題を入れておいてください。
 次、これも大変心配だったのですが、羽幌中学校が調査をするということは、報道等で早くから知っておりました。しかし、あの震災以降法律が改正され、耐震度の非常に厳しい法律ができていったとき以降、羽幌小学校は羽幌中学校よりたしか建った年数が古いように私は記憶しているのですが、これ対象にならないのかというのが疑問だったのです。もう一つは、焼尻も改修はしたけれども、骨組みそのものはそれ以前、法律改正以前のものであっただろうとか。したがって、なぜ羽幌中学校だけが調査をしたのか。それから、もう一つ、大事なことは、たしか文科省の通達ではありませんが、いわゆる要請、要望事項として平成18年の末日までに何とか全国の小中学校のデータを必ず出してくれという文書は何回も入っていたと思います。入っていなかったら、入っていないと言ってください。そういうことによって、私は平成18年度の末で九十七、八%、北海道を含めて出るだろうと思っていたのだが、そこまだちょっとまずいのですが、そういうことからいうと、羽幌小学校、焼尻小中学校、そして焼尻の屋体、この辺の調査はどうしたのですか。

〇議長(橋本修司君) 学校管理課長、品野万亀弥君。

〇学校管理課長(品野万亀弥君) 教育長の答弁の中でも、耐震診断なり当然必要な施設につきまして申し上げました。今回羽幌中学校を実施した経緯につきましては、古い順番でいきますと羽幌小学校、昭和28年ですから、50年少したっている施設でございます。羽幌中学校につきましては、外壁等の関係もございました。その辺も、外壁の補修も今やらなければいけないような状況ということで、議会の皆さん方からもご指摘を受けております。そういう部分を含めて、町の全体予算あるいは懸案事業がございまして、羽幌中学校につきましては壁も含めた見通しも立てたいという部分もございましたので、一番最初にやったというような経過でございます。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 外壁が非常に剥脱がひどいと。私は、同じようにして小学校も中学校も、雪の降る前からいろいろと外壁も見てまいりました。外壁の剥落、一番ひどいのは中学校よりも小学校だという気はするのですけれども、そんなふうには見えないでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 学校管理課長、品野万亀弥君。

〇学校管理課長(品野万亀弥君) 建築年度からいきますと、それと外見からも羽幌小学校は中学校と比較すると老朽が進んでいるかなという認識はしています。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 私も建築業者ではないから、ボーリングしたりたたいたりして、壁はがして調べるわけではないのです。ただ、我々素人でも目の感覚で見まして、風化がひどくて、特に窓の下のこういうふうな手すりのようになった部分がありますね、あれは雨水が浸透してひび入って、この風化年度はどんどん進んでいます。2年もいったら、あっというふうに変わるぐらいひどいのです。今回また調査して、こんなに進んだかとびっくりしました。それは、そういう状況なのです。だから、今度は教育長にお伺いしますが、耐震度調査を今回するに当たって、該当する学校の現地調査は当然教育長みずから詳しく内外、壁から中身から見ていただいたと思うのですが、そこはまずどうなのですか。

〇議長(橋本修司君) 教育長、山本孝雄君。

〇教育長(山本孝雄君) お答えいたします。
 今回の耐震度調査を実施する前という、そういう名目で羽幌小学校、羽幌中学校の校舎、外観、中を、そのためということで見てはおりませんけれども、毎年度いろんな機会を得て教育委員さんを初め、あと個人的にもいろんな機会をとらえて、外観ないし中につきましては確認させていただいているところでございます。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 時間がないので、ここを余り詳しくやっていると。1つだけお願いしておきます。今この問題で調査をしているわけなので、最終的には私は町長の判断が非常に重要になると思います。したがって、教育長並びに町長、ぜひお願いしたいのは、この観点で早急に現地の調査、視察を行っていただきたい。これは、約束いたしてほしいのですが、いかがですか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 教育関係のお仕事をしていたということで、現地を長年にわたって見られていたのが下地にあってのご質問ということだと思います。
 羽幌町の職員、毎年一、二度施設回りしておりまして、羽幌小学校の現状、中学校の現状というか、外観も含めて内観もすべて見て回っております。今議員がご指摘のとおりの状況もありますし、非常に対象施設がたくさんあるということも含めて、何からということもなかなか判断しにくいのですけれども、これから教育委員会と、そして現場との絡みの中で計画的なものを考えていきたい。そして、少なからず早急に現地のほうは見たいというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 教育長、山本孝雄君。

〇教育長(山本孝雄君) 私ども教育委員会のほうも、ただいまのご意見を受けまして、さらに今後に向けての調査を実施したいと思っております。
 それで、先ほどの質問で、申しわけございませんけれども、1つだけ補足させていただきたいのですが、今回なぜ耐震度調査を羽幌小学校ではなく羽幌中学校かということだったのでございますけれども、今回国から言っています耐震度調査という調査の性格なのですけれども、地震で鉄筋コンクリートづくり等の建物についての耐震補強が可能かどうかという調査を前提としている関係がありまして、うちとしては羽小が先なのか羽中が先なのか、どちらが大事でないのか大事なのかということではなくて、今回の耐震度調査ということの趣旨にかんがみまして、羽小でなく羽中を選んだということで、ちょっと補足で追加させていただきたいと思います。つまり、先ほどの議会の常任委員会の報告の中にもありましたように、羽幌小学校の建物につきましては、この調査を実施して耐震補強をするかどうかという形の建物からちょっと外れている関係で、今回の耐震調査の趣旨にかなうものは羽幌中学校から先にということで実施いたしましたことだけ、ちょっとつけ加えさせていただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) その辺は、文章の読み違いがあるのかどうかわかりませんけれども、そういう観点、もちろんそれもあるのです、今回の調査の依頼というのは。ただ、いわゆる耐震法の法律が改正されて、以前のものは全部調べてくれというのが平成14年からの文部省のスタートの精神なのですから、だから今回教育長がそういうような認識があるとすれば、少しそこは厳しく考えていただいたほうがいいです。
 次、この答弁書の中で、もう少しやっておかなければならないのです。実態調査に行ってくれるというので、これは詳しくここでは質問いたしません。羽幌小中学校、私は天売小中学校のやつは調べていないのですが、羽幌小中学校からは毎年、今私が言っているような問題含めて、それぞれの年度でこういう施設の改善、改修に関する要求書というものが各学校から教育委員会に行っていますわね。これは、教育長、町長部局のほうにきちんと報告をされていますか。

〇議長(橋本修司君) 教育長、山本孝雄君。

〇教育長(山本孝雄君) ただいまご指摘のように、特に毎年度の予算要求に関しまして、各学校から施設設備、その他につきまして教育委員会のほうに要望を上げてもらっております。そして、ただいま町長のほうに上げているかということでございますけれども、かなり広範囲になりますので、すべては上げてはおりませんけれども、特に新年度予算要求事情聴取の中で、かなりの部分についてはその要求事項を示しております。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) そうすると、大事な問題だけを町長部局のほうに報告しているということだというふうに答弁されたのだろうと解釈してよろしいですね。それでは、これが大事でなかったかということ。それは、羽幌中学校で、私は昨年教育長に個人的に、議会でがたがた言うとあるいはパニックになったら困るから、何とか教育長、調査をして判断してくれないかという問題が1つだけあったはずです。記憶にもう忘れていたのなら、私があえて言いましょう。前から中学校から要求書が出ている問題で、ボイラー室のアスベストを撤去したときに、同時に焼却炉のダイオキシン問題が発生するおそれがあるということで、あれの撤去もされなければならないのですから、あれはするべきだと教育長に個人的に言ったのですが、私の調査ではまだ撤去されておりません。これは、害がないという判断なのでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 教育長、山本孝雄君。

〇教育長(山本孝雄君) お答えいたします。
 今伊藤議員おっしゃいましたように、直接私もお伺いしまして、昨年度教育委員会内部でもその撤去について調査しまして、その予算見積もりいたしまして、最終的には新年度予算のほうに要望する形になったのですけれども、最終的には建物の中にある焼却炉部分についての焼却については、現段階で見合わせた形にはなっております。そういう意味で、完全に無害であるから予算をつけなかったということではなくて、今年の当初予算では撤去ということで検討はいたしましたけれども、その辺が多額になりますので、今後その部分の撤去か、あるいは例えば入り口のところの閉鎖等で完全に安全性が保たれるかどうか、来年度予算に向けてまた検討したいと思っているところでございます。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) これも大変な毒素、かつてダイオキシン問題が発生したときには、世界最強の毒素と言われたでしょう。これは、実は自然界では1割程度しか発生しないのです。全部人間の生活から発生してくるのです。それも物を焼却するというところからなのです。自然界で発生するのは、火山とか、あるいは山林野の火災ということで、これは防げないから発生するのですけれども。だから、学校、役所で今まで焼いていたものは、あの法律以降全部やらなくなった。なぜかというと、恐ろしい。すごく微量なもので、小さくて軽くて、無臭で無色なのです。目に見えない、まるっきり魔法のような毒素なのです。だから、困る。いるのかいないのか、あるのかないのかわからない。環境省の特別なダイオキシン対策室というのが実はあるのです。ここでいろいろ少し時間かけて私も調べてもらいまして、こういう場合に危険がないかどうかと徹底して論議をしてみました。そうしたら、全く空気の移動がない場合であれば問題ありません。そこで、空気の移動が少しでもあれば、どんなすき間からでも飛散するということです。
 それでは、空気の流動があるのかないのかということで、もう一回ボイラー室行ってみました。教頭先生がふた、かまの入り口あけたとき、危ないからやめてくれと私言ったのです。せっかくあけてくれたから、中を自殺覚悟でのぞきました。灰がなかったのです。全部ないのではないです。ある程度ふっととったけれども、下に灰がいっぱい残っています。かまがあくということは、密閉でないでしょう。あの煙突は、こんな太い煙突で、屋上についています。屋上からは、冬の北風がびゅうびゅう吹きます。煙突は、風が入ってくる場所でしょう。炉のふたは、目皿がいっぱいついている。空気口もついています。ダイオキシン対策室で言っている密閉ではないのです。それも言っておいて、認識をそういうふうに持っておいてください。
 そこで、時間がもうなくなってきました。最後に、こういう問題含めて、いろんな施設も見せていただいて、結局私はいろんなことを思いましたが、この羽幌町で小さな財政の中で、地域にサービスレベルは少し低くたって我慢していただくという町民の理解を得て、そして満遍なく少しずつサービスの分け合いをやるという精神がまず第一に必要でないかというふうに考えるのです。そうすると、今私が申し上げて、最後に町長の決断とご答弁をいただいて、私の質問を終わらせていただきます。多少要らない話も入れますけれども、私は大変これが大切な言葉だと思いますから、しゃべらせていただきますが、大阪人のもったいないは、けちではなく、生活の知恵と美徳であると永六輔が何かの番組で言った記憶があります。そこで、これからの厳しい財政下のもとでの自立の町づくりは、このもったいないの精神を合い言葉に、各施設等の事業に当たっては古いものの活用、利用を再考する必要があるのではないでしょうか。そして、その上で、少し手を入れて我慢できるものは我慢しましょう。大きく手を入れておかなければならないものは、まずそれは絶対的に手を入れなければなりません。それらの取捨選択をする中で最優先されるものは何か、それは住民が選択するものだろうと思います。そうすることによって、そのように考えていくと。私たちは、これから自立プランに基づいてスタートしていくわけですから、これまで進行していた大規模な施設、羽幌小学校、中学校を含め、あるいは既にスタート上にある特養ホーム、保育園、火葬場、こうしたすべてのものをもう一回テーブルに上げて、これができたから、こちらは我慢するというものではなく、町民の平均的なサービス、レベルが低くたってそういうふうにする、これが私はこれからの小さな自治体のあり方だというふうに考えるのです。そうすると、そこに町長が常に言う真の意味での住民との協働の町づくりが発生するような気がいたします。小さな役場、大きな住民パワー、これを引き出すために、舟橋町長の3期目の発展を私は求めたいのです。舟橋町長の意のある決断を期待して、私の質問を終わります。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 議員最後のお言葉、ごもっともなご意見だというふうに思います。確かに羽幌町は、今ハードな部分でたくさんの懸案を抱えております。財政的な問題、そして住民が真に求めるものという観点からも、今すぐ取りかからなければならない、準備に入らなければならないもの、非常に課題も多いときでございます。本当にもったいないという気持ち、そして真に住民が求めるというものを判断しながら、羽幌町の自立に向かって理解を求めながらいきたいと。ただ、バランスをとりながら平均的なものというのも、その選択、その方向を見出すということも大変な労力を要するものでもあるのかなというふうに思っております。議員が今最後に申し上げられましたさまざまなことは、全くそのとおりだというふうに思いますので、これから意にとめながら取り組んでいきたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 先ほど学校管理課長から答弁漏れがありましたので、その補足をお願いします。

〇学校管理課長(品野万亀弥君) 先ほど診断を発注した契約金額、即答できなくて申しわけありませんでした。契約金額は、604万8,000円でございます。これにつきましては、耐震化の工事をやった段階で、診断の部分についても補助対象になるということでございます。この診断の部分だけでは、補助の部分では精算できないということでございます。よろしくお願いいたします。

〇議長(橋本修司君) これで2番、伊藤昇君の一般質問を終わります。
 次に、5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 私のほうからは、1点だけですが、商店街の活性化に向けての対応策について。長年営業して商店街の活力と振興に寄与してきた総合デパートが倒産し、町民に大きな衝撃を与えました。中心市街地の活性化策としてハートタウンはぼろによる商業施設がオープンし、一定の効果はあったものと思われます。しかし、並行して商店の閉鎖が続き、シャッター通りと化してもおります。こうした状況を放置し、対策を実施しなければ、高齢化と少子化が進展する中で、町は衰退の一途をたどることになります。人口の流出も加速させることとなり、極めて深刻な事態を迎えることともなります。町もこのような厳しい状況をしっかり受けとめて、今こそ市街地再開発事業の推進とともに所要の対応策を実施すべきであると考えます。町長は、どのように認識し、どう対処される所存なのかを伺います。その上で、以下の質問にお答えをいただきたいと思います。
 1点目、倒産したデパートの社員の心労ははかり知れないものがあり、胸が痛むものがあります。町は、雇用確保に最大限の対応を行うべきと考えますが、どうか。
 2点目、商店街の活性化に向けて、商工関係者とともに対策委員会を立ち上げ、振興策を示すべきと考えますが、どうか。
 最後に、3点目でありますが、営林署跡地の利用計画を早期に示すべきであると考えますが、どうか。
 以上であります。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 高野議員のご質問の商店街の活性化に向けての対応策についてお答えをいたします。
 国内の景気は持ち直しの動きがあると言われておりますが、北海道を取り巻く経済環境は足踏み状態で、本町においても公共事業の減少が目立ち、企業の縮小などにより雇用環境は依然として厳しい状況にあります。今後も中小企業の業況及び収益環境が悪化し、さらに所得の低迷により個人消費が落ち込むことで、商店街での購買力も低下し、悪循環となるため、対応策について商工会や関係機関と検討している状況であります。
 1点目の町は雇用確保に最大限の対応を行うべきと考えるが、どうかとのご質問についてお答えをいたします。51年間創業しました町内のデパートが10月10日に破産申し立てをして閉鎖に至ったことにつきましては、私も非常に胸が痛む思いでございます。町として、翌日11日に留萌公共職業安定所に出向き、従業員の雇用対策をお願いするとともに、地元の求人募集については、商工会を初め農協、漁協等の求人情報を把握し、就職相談の情報支援に当たっておりますが、なかなか地元では就職先がなく、苦慮しているところであります。今後も町としては商工会や関係機関と連携を図りながら対応してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、2点目の商店街活性化に向けて、関係者とともに対策委員会を立ち上げ、振興策を示すべきとのご質問についてお答えをいたします。商店街活性化に向けて、これまでも商工会関係者と商店街の現況を踏まえ、課題や今後の見通しについて常に連携を図りながら検討してまいりましたが、長引く景気の低迷から、空き店舗対策もなかなか進まない中、新たに閉鎖となった店舗が生じている状況にあります。このような状況下において、議員ご指摘の振興策につきましては、正直申し上げまして今すぐの特効薬はなかなか見つからない状況にあります。今後、商工会はもちろんのこと、関係機関と一層の協議を重ね、再び活気ある商店街のにぎわいを取り戻す方策を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、3点目の営林署跡地の利用計画を早期に示すべきとのご質問についてお答えをいたします。営林署跡地の活用につきましては、羽幌町の町づくりを形成する上で重要な核の一つであると考えております。昨年9月の定例会におきまして、当跡地の活用についてのご質問をいただき、民間事業者等による土地利用や分譲、売却等も含めた計画を選択肢として考える中で検討を進めてまいりたいと、基本的に町なかの居住人口をふやすことを目的とした住宅建設の促進に活用する旨の答弁をさせていただきました。ただ、今年度総合振興計画、ほっとプラン21に即した羽幌町都市計画マスタープランを策定していますことから、その中で土地利用の方針を立てることとなり、営林署跡地の活用につきましても、住民アンケートの結果を踏まえ、住民委員会、都市計画審議会におきまして協議が必要となりますので、跡地の活用につきましてそれぞれの会議で当町の考えを述べさせていただき、委員の皆様からご意見をいただいた上で、総務産業常任委員会にお諮りしたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、高野議員のご質問の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) ただいま答弁があったわけでありますが、私は質問の中で商店の閉鎖が続き、シャッター通りと化していると、これは現状多くの商店主からも訴えられております。私も歩いて、そのとおりだと思います。非常に厳しい状況、だからなかなか対策は難しいということも認識はしているわけでありますが、しかしこれは先ほども言いましたようにほっておくとますます深刻な事態を迎えることとなるということの指摘を私もさせていただいております。厳しい状況をしっかりと受けとめて、私の質問の中にもありますが、今こそ要するに市街地の再開発事業の推進です。ここと所要の対応策を実施すべきであると申し上げましたが、そこで、くどいようですが、これまで再開発事業も含めてどのように対応されてこられたのか、お答えをいただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、張間正美君。

〇商工観光課長(張間正美君) それでは、私のほうからお答えします。
 昨年の第1回の定例会のときに高野議員さんからの指摘がありまして、18年9月13日に第1回の中心市街地活性化に係る会議を、商工会や関係機関を集めまして1回目の打ち合わせ会議をいたしました。そういう中で、実施しているもの、これから実施しなければならないものだとかいろいろとありました中で、特にシャッターのおりている、そういう入居者募集について打ち合わせをしたわけなのですけれども、個人の商店が同業者を入れてはだめだとか、なかなか厳しい規制がありまして、そうしたらどういう人たちを入れたらいいのだとか、そういう問題が残っています。それを今年も、先月ですか、商工会ともちょっと打ち合わせしまして、もう少し詰めていきたいなという考えでいますので、ご理解願いたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 今張間課長のほうから18年3月議会、私何点かの質問の中で関連して質問しておりますが、そこで商業の活性化に向けて、空き地と空き店舗対策事業についてどう取り組んでいくのかということに触れております。答弁の中で町長は次のように述べています。読み上げますが、空き地、空き店舗対策については、現在中心市街地の範囲の中での空き地、空き店舗はそれぞれ10カ所ほどありますが、商店街の活力が衰退している中で仮に空き地や空き店舗の活用をするにしても、大半の建物は老朽化しており、改修費のほか賃貸料等に相当な資金を必要とすることなど難しい問題が多々あるものと思われます。一方で、北海道では平成18年度より空き店舗を活用する事業に対し支援する新規事業を実施する予定で、現在補助要綱など細部について準備している状況でありますことから、早急に現状把握に努めるとともに、商工会など関係機関と密接な連携を図りながら協議してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと、このように述べておりますが、具体的に答弁にあった北海道で18年度より空き店舗を活用する事業、その支援、この内容、新規事業の補助要綱などをお答えをいただきたい。その上で、これどういうふうに対応をされてきたのか。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前11時43分
再開 午前11時45分


〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
 商工観光課長、張間正美君。

〇商工観光課長(張間正美君) 北海道のほうから示されているのは、19年度なのですけれども、商店街総合対策推進費補助事業募集要項というのがありまして、その中でどのようなものが該当になるかといいましたら、空き店舗活用事業、これはチャレンジショップだとか休憩所、案内所など、また実験事業、そういうものが一応対象になっています。それから、あと高度情報化対応事業といいまして、商店街情報の受発信に資するIT活用事業、それから3番目に商店街のコミュニティー事業、地域住民や学生等の共同企画事業、商店街におけるコミュニティー機能の強化に資する事業が補助の対象になっているわけなのですけれども、今うちのほうで商業等の活性化のための事業ということで空き地、空き店舗対策事業などが乗っているわけなのですけれども、今ネックになっているのが先ほど言いました同業者から同じ商売している人は入れてはいけないだとか、そういうようなことになっています。それで、あとテナントミックス事業の検討が課題として今残っている状態でございます。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 今張間課長のほうから答弁ありましたが、この制度によってさらに具体的に、これは平成14年12月に、後ほど触れますが、営林署跡地、あそこを15年の3月11日ですか、全員説明会を終えて、翌日の本会議で予算を議決して購入に至ったと思うのですが、その時点でもう既に、あそこは購入の経緯がいろいろとあると思いますが、目的は中心市街地の活性化、再開発事業も含めてそういうことだったと思うのです。つまり、18年の議会でも申し上げましたが、中心市街地の活性化の基本計画だけでないのです。再開発事業と当然ミックスされているわけですから、もう既にそこからスタートして、具体的にどうやるのだというスケジュールが示されてきたと思うのです。そこのところをやっぱりきちっとやっていただかないと、その辺を本当にやっているのか。私は、後ほど触れますが、対策委員会の部分についても、もっときちっとやっていただかないと、町民に見える形で、わかる形で。関係者もトップ、町長もトップで、副町長も入ると、そういう形で担当課だけでなくてやっていただかないと、これは進まないのだと思うのです。難しいかもしれないけれども、そういう姿勢を見せていただきたい。これは、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 集まり等、商店街の今抱える大変な問題、活性化に向けての問題というのはわかりますし、それなりの姿勢、ポーズを見せろということだと思います。ただ、我々としては順を追いながら、商店街の方々の知恵だとか力だとか、行政中心に物事が進むわけでもない、活性化の道へ向かうわけでもないというような観点からも、互いに積極的な姿勢を見せながら取り組んでいかなければならないのかなというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 町長の答弁を先にさせてしまいましたが、くどいようですが、この事業、関連して言いますが、かつて政策推進課が、ついこの間まで政策推進課が中心市街地だとかそういう部分、再開発事業も担当されていたと思うのです。それが私どもがあっと思ったら、もう商工観光課のほうだと。商工観光のほうも非常に幅が広いですし、いろんなイベントをやっていて、張間課長から陳情を受けたわけでも何でもないですよ、私が本当に感じている。大変だと思うのです。そこに移って、張間課長のほうですべてやると。だから、こういう大事な事業でありますから、ここのところは、大事だから張間課長のところはだめだというのではないですよ、政策推進課こそそういうところにプロジェクトチームをつくってでも取り組む姿勢がなければ、これはなかなか大変なのでないかと。課をそこに所管がえをしている。この辺は、これだけの大きな問題をこの後も抱えていますけれども、そのくらいの意気込みも必要だと思うのですけれども、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 副町長、松本信裕君。

〇副町長(松本信裕君) ただいまのご答弁をいたします。
 今高野議員の言っていることは、そのとおりだと思っています。それで、課が一般的には一つの事業が方向が決まれば、担当課に移すということで今日まで進めてきていますけれども、ただ最近は非常に課も統合されまして、1つの課で大きな仕事というか、2つ、3つの課にまたがることをやるということでございます。そのこともありますし、それから町の政策として町長が述べられている政策をどのように進めていくかについては、その課だけではなくて、現在内部ではその課で抱えるいろいろな方向あるいは課題等につきまして、各課の課長あるいは係長等入っていただいて、全体の中でどういうふうに進めていったらいいのかというようなことの協議をやっていることは事実ですので、商工観光だけで進めているわけではなくて、政策も入ってもらっていますし、当然私も入っておりますので、そんなことでやらせていただいているということでご理解いただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 意気込みが見えてきましたので、ぜひそういう方法で全庁挙げて見える形でやってもらわないと、これは1つの課だと、張間課長のところでというのは大変だと思います。かつて政策推進課でやっていたわけですから、町も2,000万を出資する、あるいは1億2,000万近くの建設事業費も出した中心市街地のハートタウンの事業、そういうものも含めて、町がかつては職員を商工会に出す中で専門にかかわってきたわけですから、そういう事業と連動するだけに、ぜひその辺はしっかりとこの後も取り組んでいただきたいと思います。
 そこで、町は盛んに答弁の中に出てくるのですが、商工会はもちろんのこと、関係機関と一層の協議、そういうところがたくさん出てくるのです。これまで商工会の会長なのか、あるいは例えば商業施設であるハートタウンはぼろの石川社長とかということが関係機関なのか、関係機関というのが随分出てくるのですが、ここが気になるのです。この関係機関というのは、具体的にどこをいうのか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 確かに答弁の中で関係機関とか商工会とかということがございます。基本的には、素直に商工会であれば、目的とする集まり、検討する目的にかなう人たち、または組織ということになろうかと思います。ですから、その中には商工会長が入るのか、部会長が入るのか、そういうことはわかりませんけれども、ただ話し合いの目的とするところに深くかかわる方々というふうに判断していただければ結構だと思います。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午後11時54分
再開 午後11時54分


〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) そこで、関係機関、もちろん今町長から答弁があったように商工会。私も商工会長と実は意見交換もしてまいりました。そこで、商工会長が言ったとか言わないとかではないです。私自身知る限りでは、トップといいますか、これまで政策提言できる町長、副町長、ここのところが商工会、今言う関係機関のトップとか、関係職員でも結構ですが、そういう協議をどのように、何回かこれまで相当数具体的にやられたかどうかお聞きをしたい。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 質問のどういう会議でどういうものというのがちょっと理解できないのですけれども、商工会長だとかある団体の組織と話し合う機会というのは、年に数え切れないぐらいございます。目的を持った集まりというものは、担当課のほうからスタートして事務方からスタートするので、なかなか我々のところまでということにはなっておりません。ただ、重要な施策に絡むこと、予算に絡むこととかということになりますと、やはりそういう話は来ますけれども、トップ同士が最初から話しするというのも話の進め方としてはおかしい話でございまして、何を私に求めたのか、ちょっとわからないのですけれども、答弁としてはご容赦いただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 抽象的で申しわけございませんでした。私の言いたいのは、町長はここまで本当に大変だと思うのです。先日も商工会のほうから商工会長、関係者が町のほうにも来たと思いますが、地元での消費ということで、購買をしてくれと、特に年末厳しいと、議会のほうにも来ていますが、それだけ厳しい状況の中であるだけに、それと町長はトップセールスマンですから、トップセールスとして意気込みを、常にトップがこの関係で商工振興だとか活性化をどうするのだということで、これからになるのだと思うのですが、くどいようですが、そこのところを中心に話し合うというか、関係者と協議をする、そこのところをぜひやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 商工振興ということでの話し合いの場ということでございますけれども、基本的に商工会の方々と会うときは、やはり羽幌町の商店街の振興、羽幌町の商店街の活性化ということでお会いをしております。基本的には羽幌町の活性化につながるということもございますし、回数が多ければ積極的ということにもならないと思います。実のある懇談なり集まりをしていきたいなというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 関連して、この際ですから申し上げますが、答えづらかったら答えなくて結構ですが、今申し上げましたが、羽幌町内商工業者からの消費購買に対する協力要請、具体的に出向いてこられていると思いますが、羽幌町の姿勢として、羽幌町職員、関係者、その辺の部分ではこれをどのように受けとめて、どう対応されるのか、お答えをいただきたい。

〇議長(橋本修司君) 副町長、松本信裕君。

〇副町長(松本信裕君) お答えいたします。
 先般商工会長さん、副会長さんお見えになって、現況大変な商店街の状況だということで、この年末につきましてぜひ購買を羽幌町内の業者から買っていただきたいということで、実は私にも羽幌町の商品券を買っていただきたいと。商工会長さんのお話では、私に対しては、この後町長、教育長並びに課長会の会長さんあるいは係長会の会長さんとお会いするということで、よろしいでしょうかということですから、それについてはいいということで、そんな形で庁内を回られたというふうに私は聞いております。
 以上でございます。
(何事か呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 副町長、松本信裕君。

〇副町長(松本信裕君) それの前に商工会のほうから、羽幌の町内の業者から購入していただきたいと、商品券は別としまして、そういう要請文が羽幌町長あてに来ております。
 以上でございます。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 次に移りますが、営林署跡地の活用についてでありますが、答弁の中では羽幌町の町づくりを形成する上で重要な核の一つであると考えていると、昨年9月の定例会におきまして云々があって、民間事業者等による土地利用や分譲、売却等も含めた計画を選択肢として考える中で検討を進めてまいりたいというふうに、基本的に町なかの居住人口をふやすことを目的とした住宅建設の促進に活用する旨の答弁をさせていただきました。その後、後段あるのですが、この部分に関して、この後の後段に触れる前、これまでどのように、このことについて昨年の9月議会以降どういう検討をされてきたのか、お答えをいただきたい。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 営林署の跡地につきましては、羽幌町の今の財政状況を踏まえまして、できることでしたら民間の活力を十分引き出していただいて、民間の方に売却できるものでしたら、売却も含めた形で活性化、町なか居住をしていきたいということで検討してまいりました。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) そこで、後段、今度は今年度の総合振興計画、ほっとプラン21に即した都市計画のマスタープラン、この中で住民のアンケート等もとられています。その中で、土地利用の方針を立てることとなったと。営林署跡地の活用についても、要するに住民アンケートの結果を踏まえて、住民委員会、都市計画審議会において協議が必要となりますので、跡地の活用につきましてそれぞれの会議で当町の考え方を述べさせていただきとあります。ここでいう住民委員会というのは、どういう構成ですか。そして、いつ立ち上げるのか。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) 住民委員会は、もう立ち上がっておりまして、都市計画マスタープランの住民委員会もございますけれども、もともとはまちづくり・はぼろの方と、そのほかに公募しまして何名か入りまして、その形でやっております。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) そこで、当町の考え方をそのときにその会議で述べさせていただくとありますが、これは具体的には活用策というか、町の考え方ですね、どのようなものが現時点で想定されるのか。いつ、どのような形でどういうことを述べさせていただくという考え方をお示しください。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) 先ほど町長の答弁にもございましたとおり、営林署の跡地につきましては、昨年度議会で答弁したとおり民間活用ということで、町なか居住を民間の力でやっていただきたいと、前段述べたことを町の考え方として説明したいと思っています。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 営林署の跡地の活用、今言われた住民委員会、そこを活用しながらというのはわかりますが、例えば私の提案、これは過去にも質問あったのです、相当前に。ここは、観光地であると思います。実は、ついせんだっても観光協会の役員の方々、張間課長、それから主幹の方も、大阪ですか、名古屋か大阪のほうに行かれたと思います。物産、いろいろやると思います。やっぱり通過型の観光になっていますから、町なかのにぎわいを取り戻すという一環から、営林署の跡地に物産館、通年型の農、林、水、林業だっていろいろ加工できますから、かつてありましたし、通年、年間を通して、一過性のものでなくて、そしてそこに呼び込むと、連動して商店街の活性化にもなるということが私は一つの方策としてあると思いますが、ここのところに対する考え方に対していかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 副町長、松本信裕君。

〇副町長(松本信裕君) お答えいたします。
 今政策課長が答弁いたしましたのは、これは磯野議員からも中心市街地の新たな法律改正によるところの住居の公共部分の助成とかもありまして、そのときにもうちのほうで答弁させていただいておりますが、今までずっと以前から、できれば高齢者あるいは高齢者と若者、そんなような形の住宅を町なかにとか、いろんなことが朝日団地のときからいろいろありました。それで、町のほうとしては、住宅としての考え方については進めていきたいなということでお話ししましたけれども、ただそのときには磯野議員にも、町としての住宅はちょっと今のところはということで、できれば民間にそういうような目的を持った用地の売却も含めてというようなこともお話ししたと思います。それで、今政策のほうでお話ししているのは、都市計画による町の住民からのアンケート等をいただいた中にいろいろなお話というか、こんなふうな町なか、中心市街地の町なかをこうしてほしいと、いろいろな意見がございます。それで、今後住民の会議だとか、あるいは都市計画審議会の中で、町としてはこんなようなことですよということと、それからアンケートではこんな要望もありましたということをお話をするということなのです。
 それで、今高野議員のご質問にお答えするのですけれども、今これから2008年度からの連結決算やいろいろありますとすれば、そういうハードなもの、物産館等については、議員のおっしゃるのはわかるのですけれども、それはうちのほうも慎重に考えて計画をしていかなければならぬかなと、現状ではそういうふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 突然の提案でありますから、なかなか難しい。これまでの答弁もあるでしょうし。ただ、先ほどもちょっと触れましたが、営林署跡地の購入というのは、何度もくどいようですが、釈迦に説法のようなことを言いますが、購入した経緯、目的は中心市街地の活性化、そういうこと、再開発事業と連動した形のものが目的にあったのだと思います。ですから、そういう形のことを受けとめながら、私もいろんな声を聞きながら、そういう形を。難しい点は、確かに建物だって金がかかる。しかし、これも補助事業だけでなくて、工夫次第で、そんな大規模でなくても、運営主体を任せるとか、実際に成功している例たくさんありますから、ここでは冬という部分があってなかなか難しいかもしれない。でも、観光ということで売り込んでいる一面がありますから、そこも考えて、一つ一つ考えるとなかなか難しいと思うので、町の政策の大事な部分、観光を売り込んでいるのですから、やっぱり通過型になってしまうということで、幾ら道の駅があっても限界です。だから、ぜひそこも検討課題に加えていただきたいということを私は今再度申し上げております。これについては、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 物産館に対する議員の熱い思いが伝わってまいりました。アンケートだとかそこらの精査もありますし、考えようによってはアンケートの一つだという置きかえもできますし、さまざまなところで検討はできるのかなと、数多くある考え方の一つということになるのかなというふうに思います。ただ、我々の今までの流れとしては、町なかに居住人口をふやそうということで、あそこの跡地利用ということをずっと念頭に置いて考えてきております。これから、ある意味では住民委員会等にかけるときには、そういう考え方、見方もあるよということでの提案は可能かなというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) これで5番、高野輝雄君の一般質問を終わります。
 昼食のため暫時休憩いたします。

休憩 午後 0時10分
再開 午後 1時00分


〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、1番、蒔田光子君。

〇1番(蒔田光子君) では、私のほうから2点お伺いいたします。
 まず、1点目、妊産婦の健診費用の助成について。現在羽幌町では、妊産婦の健診費用は2回分だけ助成されております。出産、健診については保険の適用はなく、出産については国民健康保険、社会保険などで出産後出産一時金として現在35万円ほど支給されます。しかし、妊産婦健診については、国の少子化対策などとしていろいろ取り組まれる中にあっても、当町においては健診費用2回分だけの助成です。平成19年に子育て支援事業として国の交付税措置の枠が広がり、各町村では妊産婦の健診費用の助成など積極的に取り組まれております。残念ながら当町で出産できない若い夫婦は、たくさんのリスクを負いながら出産に向けて努力しているところです。子育て支援事業など少子化対策として、もっと積極的に国の施策を活用するべきでないでしょうか、伺います。
 2点目、道立羽幌病院の助産師さんの積極的な活用を。道立羽幌病院の所管は北海道なので、私たちが優秀な助産師さんのノウハウをいただきたいと切に願っても、なかなか進まず、出産前後の妊産婦さんたちは健診のため留萌等に通っております。何とか羽幌の病院で妊産婦健診ができるよう、行政サイドでもっと積極的に北海道に要請していくお考えはあるのか、お伺いいたします。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 蒔田議員のご質問の1件目、妊産婦の健診費用の助成についてお答えをいたします。本町では、妊産婦に対して、妊娠前期、後期の年2回、健診の助成を行っております。議員ご指摘のとおり、平成19年に子育て支援事業の交付税措置の拡充が図られており、妊産婦健診の充実を図るべく、厚生労働省からの通知による妊婦健康診査の公費負担の望ましいあり方では、本来公費負担による受診回数は14回程度が望ましいが、財政厳しい折、少なくとも5回程度の公費負担を実施することが原則であると示されたところであります。これを受け、本年10月に、医師会との協定の見直しがされたところであります。なお、実施時期については、準備及び周知の都合から、平成20年度よりこれに沿って実施すべく検討しておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、ご質問2件目の道立羽幌病院の助産師さんの積極的な活用についてお答えをいたします。議員ご承知のとおり、道立羽幌病院では現在出産ができない状況であります。ご指摘の妊産婦の健診につきましては、出産時の安全性から見ましても出産可能な医療機関での継続的な健診が望ましいと考えております。本町といたしましても、機会あるごとに他の診療科も含め医師の常駐など、北海道への要請を行っております。また、助産師さんの活用等については、現在留萌市立病院、道立羽幌病院、北海道の保健福祉部によります妊産婦に対する地域支援プロジェクトを立ち上げ、助産師外来の実現に向け検討しているところでありますので、その経過を見守っていきたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、蒔田議員のご質問の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 1番、蒔田光子君。

〇1番(蒔田光子君) 私が調べたり仲間に聞いたところによると、羽幌はまだ2回なのですかと。それは美深町の議員さんなのですけれども、自分のところはもう5回やっているしと。今年の10月に仲間に会ったときに、私たち上川管内の女性議員の集いというのがありまして、そこの中でお互いに何とか地域のために情報交換をしながら、何か役立てることがあったらお互いに連絡し合おうねという中でこの話を聞かせていただいているときに、羽幌はまだ全然取り組んでいないのですかと言われてしまい、私も慌てて調べてみたら、そういう状況だったのです。というのは、何を言いたいかというと、厚労省からこの案が出されたのが今年の1月なのです。1月に出され、また6月に出され、10月に出されと3回もこの通達がきっと道のほうに、町のほうに届いているのではないかなと思うのです。確かに機会の公平性を保たなければならないということもあるでしょうけれども、せっかくいい助成ができるのであれば、この地域のために行政サイドはいつもアンテナを広げて、活用するべきだと思うのですけれども、この情報を得たのはいつごろなのでしょうか、お聞かせください。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長補佐、浅野勝彦君。

〇福祉課長補佐(浅野勝彦君) お答えします。
 私どもの今手元にある資料でしか申し上げられませんが、私の資料によりますと、18年の6月ごろに1回医療検査の変更協定ということのご案内が来ております。今年の1月24日、議員今ご指摘ありました1月24日に厚生労働省のほうから情報が提供になっております。

〇議長(橋本修司君) 1番、蒔田光子君。

〇1番(蒔田光子君) せっかくこういういい措置ができているということであれば、すぐに取り入れてほしいと思うのです。今我が町では、2回ほどの助成がされているということで、1回が6,880円ぐらい、2回目が6,590円と、そういう金額を担当課で伺ったのですけれども、これのみにならないのですよね。その個体、個体によって、検査をする項目が多かったり、かかる費用が多かったりしたら、その費用もまたかさんでくると思うのです。全体に健診に係る費用は、大体12万か13万ぐらいはかかるのではないかなと思うのですけれども、この半額でも負担していただけるということになれば、若い人たちは交通費もかかり、宿泊費もかかり、金銭的にも精神的にもいろんなストレスを抱えてお産に臨むわけですから、ぜひこれを積極的に、こういう情報があれば行政サイドとしたら積極的にこれを町民に周知し、利用するように向けていってほしいと思います。
 私が思うのは、今5回ほどとなると費用は、今羽幌町の出産、妊産婦さんは何人ぐらいいて、5回ぐらいだったらどのぐらいの費用がかかり、またこれが例えば10回とか14回ということになれば、町の持ち出しというか、措置きかない部分もあるでしょうけれども、どのぐらいの費用がかさむのか、ちょっと教えていただけますか。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長補佐、浅野勝彦君。

〇福祉課長補佐(浅野勝彦君) 費用の部分でございますが、14回の部分は積算しておりませんので、申しわけございません。ただいまの5回、来年度から実施したいという5回についての費用ですが、全体で4万7,170円の費用がかかります。来年度の出産の予定、あくまでも予定なのですが、想定では50名ほど見ております。

〇議長(橋本修司君) 1番、蒔田光子君。

〇1番(蒔田光子君) 今財政上も本当に厳しいかもしれませんけれども、前に私何とか出産に向けていく人たちに、地元でないわけですから、留萌に泊まることもあるかもしれませんし、旭川に泊まることもあるかもしれないと、そういう経済的な負担が非常に多い中で、国の措置として14回程度が望ましいということも言われているので、町としても14回ぐらいまで何とか措置、助成していただけないのかなと考えます。いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 確かに現在の妊産婦の状況等を考えますと、地元で完結できないという大きな問題も抱えながら、大変な状況かなというふうに思います。今まで2回やっていたものが5回にと、国の方針ではできるだけ、さまざまな事件というか、健診に行かれないで直接飛び込みで病院に入られるというようなことで、病院側も対応できないというようなこともございます。そんな中で、できるだけ健診に行って、かかりつけ医という形の中で状況を知ったお医者さんに診てもらうのが健康な子供を産む一つの方策であるというような指摘もございます。十分にわかるお話でございますけれども、まずは2回から5回にということの中でご理解をいただきたいというふうに思います。以前のご質問のときにもお答えしたと思います。医療に絡むいろいろな公費負担というさまざまな形がございまして、今非常に単刀直入なご質問だというふうに思います。ただ、それがゆえになかなか簡単には、5回と今考えているものをそれ以上のものという返事もなかなか難しいところがございます。議員のお考えは全く理解できますし、状況もそういうことだというふうに思っております。そんな中で、まずは5回ということでのご理解をいただきたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 1番、蒔田光子君。

〇1番(蒔田光子君) 医療にかかわるいろんなそれぞれの事例があると思いますけれども、このたび厚労省でなぜこのようなことを言ったかというと、これは少子化対策なのです。ですから、ほかの医療とはまた違うと思うのです。今これだけ人口が減っている中で、産み育てることにどうやってみんなで応援をしようかという中の厚労省の措置なので、そこら辺を考えていただきたいと思います。ぜひ前向きに取り組んでくださるようにお願いいたします。これ答弁要りません。
 次、道立病院のことについてお伺いいたします。去る9月7日に、町長を筆頭に、議長、大山医療問題調査特別委員長と私たち全員で道の保健福祉課のほうに行ってまいりました。知事さんにもお会いできたらいいなと思ったのですけれども、お忙しくてお会いすることはできなかったのですけれども、いろいろな要請活動の中で私こんな提案をしたのです。せっかく道立病院には優秀な助産師さんが2人いらっしゃるので、その助産師さんを何とか活用することはできないだろうかということでお伺いしたのですけれども、道としてもまだ今取り組み中で考えていると、そういうふうにご返答はいただいたのですけれども、いつまで待てばいいのかなと。道立病院のほうにも伺ったのですけれども、そうしたら始めるのに当たっていろいろ、助産師さん2人だけでできるわけではなく、ほかの看護師さんたちのアシストも要るということで、そこで遅々として進まないところなのですけれども、なぜ助産師さんが必要かというと、出産にかかわる、前羽幌町でも担当課に伺ったら助産師さんが随分手をかしてくださっていたそうなのです。今は、その部分を保健師さんが全部代行して、妊産婦のお母さんたちにそれを伝えてくださっている。残念なことに、その助産師さんがいらしたときになかなか人が集まらなくてという話をなさったのですけれども、それはちょっと違うのではないかなと思ったりするのです。というのは、今出産前とか出産後のお母さんたちの心のケアというか、安定を保つには助産師さんがすごくたくさんのノウハウを持っていらっしゃると思うのです。出産前のみならず、出産後のケアというのが助産師さんはとても上手なのです。そういうところもありますので、ぜひみんなで道立病院の助産師さんを使わせてくださいと、町長からももっと積極的に言っていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 答弁書でも申し上げましたとおり、機会あるごとに、助産師さんの問題というか、利用の仕方というものが論議にもなっております。何度となく管理局等へ行って、お話もしておりますので、機会あるごとにお願いしたいというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 1番、蒔田光子君。

〇1番(蒔田光子君) 前に行って伺ったときに、何とか取り組みますと、全然進捗状況はわからないのですか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 担当課のほうからこの後再答弁いただきたいと思いますけれども、私との話の段階では、なかなか進んでいないようであります。蒔田議員もご承知のとおり、やはり一遍に体制を変えることの難しさというか、本質はちょっとわかりませんけれども、そういう難しさというのは行けばお話しされます。担当者会議等に担当者が出ていることもありますから、そんな情報があれば担当者のほうから補足したいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長補佐、浅野勝彦君。

〇福祉課長補佐(浅野勝彦君) 私会議等には出席しておりませんけれども、道立病院の事務長さんと打ち合わせしたところ、このプロジェクトチームについても来年度の4月に向けて頑張っていきたいということでご意見いただいておりますので、とりあえずは来年の4月以降実施できるような体制で頑張りたいということで聞いておりますので、見守っていきたいなと思っております。

〇議長(橋本修司君) 1番、蒔田光子君。

〇1番(蒔田光子君) せっかくそういうふうに活用できるマンパワーは、今お医者さんがいらっしゃらないとか、みんな大変な思いをしている中で、助産師さんみたいにすばらしい方もいるわけですから、いるマンパワーは積極的に私たちは使わせていただいて、地域のお母さんたちのために使っていきたいなと思います。だから、積極的に働きかけていくということが何よりも必要ではないかなと思っております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) これで1番、蒔田光子君の一般質問を終わります。
 次に、3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) まず、1点目ですけれども、港湾整備計画について質問いたします。羽幌港第10次計画では、平成23年度に中央埠頭整備を完了し、新フェリーターミナル上屋が平成23年度に中央埠頭に建設され、同所のフェリー岸壁としての活用が平成24年度より開始されるとの報告を受けています。それに伴い、北るもい漁協でも現荷さばき施設兼事務所の移転を計画していると聞いております。また、フェリー岸壁の移転等により上下水道やアクセス道路の整備が不可欠となり、道路については2条通りの利用を前提に検討されていると理解しております。この件については、6月8日開催の総務産業常任委員会で建設水道課より説明を受けました。その後、8月10日開催の同委員会での都市計画マスタープランの議論の中で、2条通りは大型車の通行には耐えられない構造上の問題を含むとの説明が政策推進課よりありました。また、プラン作成のため実施したアンケート調査の結果、港湾整備計画に対して住民の理解が十分得られていない現状が見受けられました。こうした経過やこれまでの議論の推移を踏まえ、以下の質問をいたします。
 1、羽幌港第10次計画について、その年次計画に変更がないか。
 2、中央埠頭とのアクセス道路としての2条通り利用について、どのような問題点があるのか。
 3、港湾整備は、巨額な予算がかかることやその必要性や有効活用への不安視から、税金の無駄遣いとも見られる節があります。現在進めている中央埠頭整備について、その意味と必要性を住民に示し、理解を求める必要があるのではないか。
 では、2点目の質問、離島住民が安心して暮らせる生活環境づくりについて質問いたします。天売島、焼尻島の住民は、離島という地理的ハンディだけでなく、人口の減少や高齢化の進展、それに伴う経済活動の縮小などにより、当町市街地区やその他の都市部に比べて生活環境の格差が生じております。離島住民の生活環境の向上のために、医療、福祉、交通など各方面において、羽幌町はもとより国及び道にもご支援をいただいているところであります。さらに安心して暮らせるように、緊急性や重要度が高いもの、費用対効果が大きいもの等、下記の点について質問いたします。
 1、厳冬期において暴風等による停電が発生した場合、暖房などの面で現状では危機的状況が想定されます。そのような場合、フェリーにより電源車を搬送して電力を確保する計画でありますが、最大5日間程度の欠航の可能性があります。その間ほとんどの家庭や避難所では、暖をとることすらできません。学校等の避難所に緊急用発電機の設置が急務と考えますが、いかがでしょうか。
 2点目、離島での生活で最も不安なのは、医療体制であります。幸いにも現状では両島とも信頼できる医師が常駐しており、この体制の維持が重要であります。離島医師にかかる負担は、肉体面、精神面にもかなり過酷であり、その負担を少しでも軽減する方策が現体制の維持や今後の医師確保の面でも重要だと考えます。道立の診療所ではありますが、羽幌町としても課題ととらえる必要があるのではないでしょうか。少なくとも研修等による出張や必要な休暇のとき、代替医師の確保ができるよう、道への働きかけや関係機関との調整を強く要望したいが、いかがでしょうか。
 3点目、離島住民の妊産婦健診及び出産に係る交通費の一部が道の施策により、平成19年10月1日より補助されることになりました。趣旨は歓迎するのでありますが、内容に関してフェリー1等室及び高速船の料金が半額という現状の内容では、天売、焼尻地区では余りにも恩恵が薄いというのが実態であります。わかりやすく言いますと、妊婦の方がフェリー1等室を利用する、あるいは利用したいという実態は両島にはなく、6月から8月の高速船運航時期しか制度の活用ができないというのが現状であります。道は、そうした実態を理解していないのではないかともとれ、当町が現状説明を十分果たすことで有効な制度になるよう働きかけてほしいと考えますが、いかがでしょうか。
 4点目、今やインターネットは、情報収集や発信などに不可欠なツールであります。離島地域で有効に活用できれば、都市との格差の短縮にもつなげられますが、現状のISDN回線では十分に活用できません。ADSLなどの大容量回線への切りかえ実現へ向けて、現状はどのようになっているのかご説明をお願いいたします。
 以上であります。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 寺沢議員のご質問の1件目、港湾整備計画についてお答えをいたします。羽幌港の港湾整備につきましては、羽幌港の進むべき方向を示した羽幌港長期計画基本構想が平成9年3月に決定され、平成10年以降、港湾計画は徐々に規模を縮小変更されておりますが、計画に基づき係留施設等を整備する一方、西防波堤や北防波堤の延長により静穏度の確保に努めているところであります。
 ご質問1点目の羽幌港第10次計画につきましては、当初は平成21年度の完了予定でありましたが、フェリーターミナル移転に伴うインフラ整備などにより整備期間を2年間延長することとし、平成18年7月、産業厚生常任委員会にご説明申し上げ、了承をいただいたところであります。また、本年6月に、高速船関連施設の整備年次の変更に伴う今後の整備スケジュールについて総務産業常任委員会にてご説明させていただいたとおりでございます。今後も年次計画に変更の必要がある場合には、議会等へご説明申し上げ、平成24年度からの供用開始に向けて整備を続けてまいりたいと考えております。
 2点目の中央埠頭とのアクセス道路につきましては、過去の協議経過から南2条通りをアクセス道路とすることで北海道開発局とも協議を行っており、平成20年度に直轄事業での道路整備に係る測量試験費を要求しているところであります。大型車の通行に係る道路構造上に問題はないが、耐震性や安全性については十分に検討してまいりたいと考えております。
 3点目の中央埠頭整備につきましては、羽幌港が天売、焼尻両島を結ぶ重要な生活航路の拠点であるとともに、沿岸漁業の中心港としての役割を果たすため、地元漁船や外来船の利用に対応できる効率的で利便性の高い港づくりが求められて、漁港区狭隘のため大型船の対応が計画されたところであります。また、阪神・淡路大震災後は耐震岸壁の重要性が見直され、新中央埠頭の耐震化も図ることとしたところであります。港湾の整備は、多額の投資と年数を要することから、本町の財政事情を考慮しながら、議会や利用者とも十分協議を重ね、整備を進める必要があると考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、ご質問2件目の離島住民が安心して暮らせる生活環境づくりについてお答えをいたします。まず、1点目の学校などの避難所に緊急用発電機の設置が急務と考えるが、どうかとのご質問でありますが、離島における電気の供給については、焼尻豊崎発電所の発電設備は4基保有しており、通常時は2基で運転し、予備的に2基配備されておりますことから、特別の事情がなければ発電機能は確保されているものととらえております。また、災害などにより施設全体の機能が停止状態となった場合あるいは送電不能となった場合は、議員ご説明のとおり移動電源車を搬送し、電力を確保する計画となっていることから、対応にある程度時間は要しますが、島民の安全は確保できるものと考えておりました。しかし、厳冬期における災害時の避難施設を考えるとき、フェリーの長期欠航を考慮した場合、島民の不安は大きいものと思っております。その点につきましては、本年の町政懇談会において要望が出され、お答えしましたが、事情は十分理解をし、現在避難施設の必要とする電力供給や配備方法、配備機器の容量、予算額などを調査検討しているところであります。それらを踏まえ、非常用発電機の配備について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、2点目のご質問にお答えをいたします。議員ご指摘のとおり、離島地域における医師の精神的、肉体的負担はいかばかりか、想像を超えるものがあると考えております。日ごろのご活躍について、心から感謝を申し上げるところであります。現在離島在住の医師の研修等による出張及び休暇の場合、北海道医療政策課が派遣医師に関して対応しているところであります。しかし、医師不足の中、派遣される医師の多くは道立羽幌病院で対応していると聞いております。本年4月から、北海道において医療政策課に保健医療局地域医師確保推進室を設置し、地域の医師の環境整備及び確保などに努力しているところであります。また、今月26日に羽幌町で開催される北海道病院事業改革プラン地域意見交換会において、離島在住の医師についても強く現状を訴え、要請してまいりたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、3点目のご質問についてお答えをいたします。本年10月1日から、離島における妊産婦への支援といたしまして、妊産婦健診及び出産に係る離島航路運賃について、1等船室または急行料金及び高速船の2分の1を北海道と町が補助することで実施しております。実施に際しましては、本町におけるフェリー及び高速船の利用状況から、全船室を対象にするよう意見を申し上げましたが、離島在住の妊産婦の心身両面の負担軽減の趣旨から、1等船室または急行料金及び高速船の半額補助ということで実施されております。今後におきましても、本町航路の実態からも全船室が対象になるよう要請してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、4点目の離島住民が安心して暮らせる生活環境づくりについてのご質問にお答えをいたします。離島地区での情報格差の是正のためには、ブロードバンド(大容量回線)の整備が重要であると十分に認識しており、交付金などの活用も含めて総務省や通信事業者であるNTT東日本と導入に向けての調整を続けてきたところであります。現状につきましては、先般NTT東日本旭川支店の支店長が来庁し、従来まで障害となっていた技術的な問題等を企業努力により解決できる見込みであるとの報告を受け、現在ADSLのサービスを開始する方向で前向きに話が進んでいるところであります。現在のところ、サービスの開始時期につきましては未定となっておりますが、開始のめどが立ち次第、離島住民の皆さんにお知らせしたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、寺沢議員の質問の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) それでは、まず港湾の整備計画から質問を始めたいのですけれども、主に中央埠頭に関して触れたいのですけれども、平成23年度に中央埠頭が完成して、翌年度からフェリー岸壁として供用開始というのが現時点での計画だというふうに認識しておりますが、その他の目的の漁港区の手狭な問題を解消することも含めて、フェリー移転がスムーズに行われなければすべてが整わないというのが現状ではないかなというふうに思います。そこで、24年度供用開始する上で不安な要素を若干検証してみたいと思うのですけれども、まず高速船の運航についてでありますが、現時点では平成24年度、高速船がこのままの形で運航されるかどうかわからないということで、高速船岸壁の工事はストップ、据え置きという状態でいるかと思います。高速船の見通しについて現時点ではどのようになっているのか、まずお尋ねしたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、平山光彦君。

〇建設水道課長(平山光彦君) ただいまの寺沢議員の質問にお答えいたします。
 23年までに整備をいたしまして、24年から供用開始という計画でおります。その中で、今年の6月にそういう問題が持ち上がりまして、それで北海道開発局におきましてもそういうことで運航することはいかがなものかと、国としても港湾整備の建前上利用しない岸壁あるいは埠頭地を設けるわけにいかないということで協議をしてきました。一方、ちょっと所管が違うのですけれども、今の離島航路の改善政策の協議の中では、26年まで高速船がもつという、船会社というか、耐用年数切れの船を検査したところ、26年まではもつという結論が出ているようなことで、運輸局あるいは北海道においてもそのままで高速船を運航させたらどうかという、その方向性がある程度転換されてきましたので、港湾を担当する私どもといたしましても、そういう状況下にあるのであれば、北海道開発局に対して現状のままで2隻体制の岸壁あるいは埠頭地の整備をしていただきたいと要望しているところでございます。ただいまその点については協議の最中で、昨日も留萌開発建設部の港湾担当次長以下5名が来て、その協議をして、再度検討するということで話が今後につながることと思っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) ちょっと話を整理したいのですけれども、今フェリー会社で持っている高速船を平成26年度まで継続して使用するという前提のもとで、今まで未実施というか、据え置いていた高速船岸壁を新たに着手をするということで要請に入りたいという、そんな趣旨でよろしかったですか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、平山光彦君。

〇建設水道課長(平山光彦君) 20年度予算で継続で岸壁をやっていくという考え方でいたのですけれども、先ほど話したような問題が起きて、20年度予算を変更するかということで北海道開発局との協議が進んでいまして、その過程で最近になってそういう話が出てきた関係上、再度また以前のとおりフェリーターミナルプラス高速船の接岸、物揚げ場、それの整備を進めていきたいという要望で今進んでいるということです。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 24年度から供用開始をするということになると、高速船岸壁をそれまでに完成させなければならないということになりますけれども、そういう考え方で要望するということでよろしいでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、平山光彦君。

〇建設水道課長(平山光彦君) そのように考えております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 現状で1億ベースの計画を組んでいるわけですけれども、これは高速船岸壁を含まない計画ですが、さらに新たな上乗せの予算が発生しますが、それについてはどのような考え方でいるのでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、平山光彦君。

〇建設水道課長(平山光彦君) 予算につきましては、現在1億5,000万ベースで推移しております。来年度も同じぐらいかかると思いますけれども、その翌年度以降は徐々に下がっていくような予算で以前も示しております。ただ、内容につきまして変わる部分があれば、そこで果たして1億5,000万ベースがいいのか、1億2,000万なのか1億なのか、そういうことも加味した中で最終23年次までに埠頭全部を完成させたいという計画になっております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) これは、ここで議論、さらに追及しますとかなり深い議論になってしまいますので、もうちょっと話が具体的になった時点で委員会等で議論していただきたいと思うのですが、例えばその議論の中で、私聞いたのは高速船は25年まで今の現状のまま運航して、26年度にかなり経費がかかる検査があるという情報を聞いているのですけれども、1年のずれがあるわけですけれども、いずれにせよその検査をしないで高速船を運航しないよということになったとき、その代替船として高速船をさらにつくるのかどうかによって、これからつくろうとする高速船岸壁がずっと有効活用されるのかどうかということにもかかわってくるので、高速船の見通しも早い時期に明確にしていく必要があると思うのですが、その辺協議を進めていただけますか。

〇議長(橋本修司君) 町民課長、大波芳弘君。

〇町民課長(大波芳弘君) ただいまのご質問にお答えいたします。
 フェリー、高速船の問題に関しましては、17年度に検討会というのをつくりまして、収支改善健全計画等を含めまして議論してきたところでございます。それで、平成18年度に一応5カ年の経営改善ということで報告書をまとめまして、その中には当然増収の部分あるいは費用の見直し等含めまして、5カ年の健全計画を進めてきております。それで、その後連絡会議のほう、4者、国と道と、それから町と、それから事業者、この4者会議のほうに移っているのですけれども、19年度から23年度までの5カ年の経営改善計画の中でいろいろ費用等の見直しの中で、2隻体制というか、そういう問題が出てきておりまして、それらについての費用対効果ですとか、いろんな状況の中で費用の部分を含めまして見直していくという中で進んできております。
 今建設水道課長のほうからご報告ありましたけれども、高速船の見通しなのですけれども、26年度、議員おっしゃるとおり1年の部分なのですけれども、フェリー会社のほうでは一応、21年度に現在の高速船の定期検査がございます。その検査を経まして、修繕等はかかりますけれども、5カ年は運航していきたいと。それで、26年度という年度が示されていると思いますけれども、それ以後、26年度以降に高速船の入れかえ、ご存じのとおり代替船という部分がありますので、4月の上架時に。それで、26年度に高速船を入れるのか、また別な船形であるとか規模であるとか、いろんなものを議論しながら進めていきたいというのが現在のところなのです。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) いずれにせよ、協議を濃密にやっていただきまして、港湾の整備計画はかなり時間が迫ってきておりますので、そこはしっかりお願いしたいと思います。
 アクセス道についてなのですけれども、8月10日の常任委員会において、大型車の通行に関する構造上の心配な点ということで説明があったのですが、それについては安全の確約がとれたということで解釈してよろしいわけですね。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) そのとおりでございます。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) ということであれば、これから本格的に南2条通りのアクセス道としての活用について検討がさらに深くされていく格好になると思うのですけれども、町長の答弁の中でもあるとおり、耐震とか安全面というのが今後の課題として挙がってきております。これらは、やはり周辺の住民の方々に十分説明をして、どのような安全対策をとるのか、現状ではあそこに保育所もありまして、子供たち、それから父母の車両が時間になれば多数行ったり来たりする。さまざまクリアしなければならない問題があろうかと思います。住民に対して説明、そして理解を求めていくという作業を進めていっていただきたいなと思いますが、その点いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、平山光彦君。

〇建設水道課長(平山光彦君) ただいまのアクセス道路の関係ですけれども、説明があったとおり問題がないということで私どもは考えております。というのは、この道路自体は平成9年に勝山と五洋建設、盛永の特別JVで、3社で9年の7月から9月にかけて推進工法で下水道を埋めた経緯があります。その埋めた過程の中では、地盤が軟弱で大変だったという経過はあったけれども、完了後道路として、下水道管を埋めた上を旧来の道路として使用して、現在までそういう心配は一度もないし、今後もあり得ないだろうということで考えております。そして、あわせて今ご質問のありました保育所があるとかそういう問題についても、今後安全さくを設けるなり今後の道路の考え方の中できちっと整備しまして、その中で地域住民の要望等も踏まえた上で道路整備をしていきたいと思っています。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 了解いたしました。
 それから、羽幌港の整備についての住民の理解度なのですけれども、都市マスの計画策定の過程の中で住民にアンケートをとっております。その中で、羽幌港の整備のあり方について1つだけ選択する形で、住民の選択した項目なのですけれども、港の整備も含め、他の政策とあわせて優先順位をつけて行うべきだと思うというのと港整備よりも福祉や教育など他のことにお金をかけるべきだと思うという答え、それを選択した方というのが6割いるのです。つまり巨額なお金を投じてやっている事業にもかかわらず、まだまだ港の事業に対して住民の理解が薄いのかなというのが私の印象でございます。こういった議会での議論ですとか、あるいは町の広報ですとか、そんなことで示されているのは十分承知なのですが、何せ文字や数字ではなかなか住民の方はぴんとこない面もありますので、事業計画もここまで示されて、23年度にはでき上がるという段階まで来ておりますので、町広報などを通じて、例えばわかりやすいイラストとか絵でこういう港になりますと、それはこんな必要があるからですということを機会を見てお示しいただけないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) 議員おっしゃることは、わかりました。検討いたします。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) では、続きまして、離島住民の生活環境についてに移りたいと思いますが、非常用電源としての発電機については十分ご理解をいただいているのだなということを答弁でも感じたところでございます。ただ、予算的にどれぐらいかかるのか、これから検討しなければならない部分もあるとは思うのですけれども、どういったスケジュールで、例えば予算額がどの時点で大体明確になって、そしてどれぐらいの年次で予算化されていくのかなと、もしそのスケジュールがおおむねわかれば、お示しいただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、本間幸広君。

〇総務課長(本間幸広君) 今のご質問にお答えをいたします。
 町長答弁のとおり、そのようなことで前向きに配備について検討しているということでございまして、たまたま今時期明年度予算の作業時でございまして、なるかならないか、それは後ほど政策者の判断でございますが、私ども事務レベルとしてはそれを目指して検討を進めていきたいと、現在検討しておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) こういったお願いをする発端となったのは、今年の1月の爆弾低気圧と言われるものが襲来したときなのですが、電線が音をたてて揺れて、今にも切れそうで、しかもそれから5日間フェリーが欠航したという、そんな事例でございます。この冬になってからも5日間の欠航が1度ありましたし、3日間というのも頻繁に起きておりますので、できれば一年でも早くそういった不安を取り除いていただければなというふうに思っておりますので、ご検討をよろしくお願いいたします。
 それから、離島の医療に関してなのですけれども、私医師が出張ですとか、あるいは休暇等で不在になったときの代替医について実態をちょっと調べさせていただきました。これは、天売島だけなのですけれども、2日間、あるいは長いときでは5日間、これまで過去2年間の中でということに限定させていただきますが、不在だったという実例がございます。焼尻島においては代替医というのは結構しっかりされているようなのですけれども、そうした焼尻の中でも、たまたま1日あいた中に急患が発生して、不幸なことが起きたということもありますので、どうかこの点本当に力を入れて道のほうに要望していただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 議員ご指摘のとおり、離島という環境の中で務めていらっしゃる天売の相原先生、焼尻の貞本先生、いろいろな学会だとか、また自分の体力的な部分での休養ということも必要でしょうし、ある意味では島に詰めていて大変な状況もあるのかなというふうに思います。そんな中では、やはり代替、安心して自分の時間の中で行動できるということも大変必要なことかと思います。機会あるごとに道のほうにも申し上げておりますし、申し上げていきたいというふうに思います。先日貞本先生のところに寄ったときに、焼尻ですけれども、そういう制度があることによって自分の仕事というか、島民といろいろ触れ合う時間もふえますし、いろいろな意味でそういう体制が何とかできればいいなというふうに話を2人でしてまいりました。そして、天売の相原先生も、島民の方々から状況をいろいろ聞いてまいりましたけれども、治療に伺う方、また精神的ないやしを求めて行かれる方等々、さまざま診療所に行かれる方も多いようでございまして、先生がそれぞれに親切に対応しているという中で、先生の大変な疲労もあるのではないのかなという島民の方々の心配する声も逆に聞かされてまいりました。そんなことも含めて、現実を道のほうにも伝えながら、サポートする体制というものをお願いしていきたいというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 次に、離島の妊産婦の出産に係る交通費の助成についてなのですけれども、これは北海道と当該町村が半分ずつ航路運賃の助成をするという中身かと思います。先ほど私からも述べさせていただきましたように、1等船室あるいは高速船に限られた部分でして、実態として妊産婦の方がそうした、特に1等船室を利用して健診に行くとか出産に行くということはございません。したがいまして、非常に限られた期間の高速船でしか当町においては制度が利用できないというのが実態でございます。他町といいますか、ほかの離島では現状どうかということで私調べさせていただきました。そうしましたら、利尻富士町では、産後の1カ月健診を含めて、道で補助する以外、住民の負担部分を利尻富士町で残額すべて助成をするということで、妊産婦の負担がございません。利尻町においては、妊娠中期以降、24週以降、7回まで同じような形で住民負担がないように補助している。それから、礼文町におきましては、今12月議会において住民負担がないように10月1日にさかのぼってそういう制度可決の見通しであるということでございます。それから、奥尻町ですけれども、道補助、いわゆる1等船室の半額助成とは全く別個に1回の健診につき7,000円を補助しているというのが実態です。つまり天売、焼尻を除くほかの離島については、ほとんど住民の負担がない制度を町独自で用意をしているということなのです。こういう実態の中で、すべての客室に道のほうで助成を広げてほしいという要望をしても、恐らくそれはもう独自で各離島でやっていますから、無理だろうと思うのです。ですから、道に対するお願いの仕方としては、陸路の交通、それから宿泊に係る負担を少しでも軽減してほしいという内容にしたほうがいいのではないかと私は思いますが、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) まず、離島の妊産婦に対しての財政支援ということで、10月から航路に対してのものがございます。議員ご指摘のとおり、1等船室ということでのものですけれども、実際には2等船室で来たほうが安上がりだというようなこともございまして、制度そのものに当てはまらない部分がございました。その指摘とともに、陸路においての宿泊、交通等に関する質問でございます。北海道のほうで、今この制度について離島振興という観点と、そして離島島民の置かれている厳しい環境への支援ということ、なおかつ妊産婦ということを特定しながら今制度を考えております。離島というものに焦点を当てながら考えている制度ではありますけれども、なかなか難しい部分がございまして、今後どういう形で北海道のほうがおさまるのか、私もそこまではつかみ切れておりませんけれども、妊産婦は例えば羽幌の天売、焼尻島とするならば、どこかの病院というものを限定しながら、そこまでの間の支援策ということだと思います。そんな中で検討されているものもございます。詳しく内容が来ることによって皆様方にも周知して、この後担当のほうでもっと詳しい話がされると思いますけれども、そんな状況にございます。これは、北海道の高橋知事の離島振興、離島活性化策、支援策ということの一環なのです。そんな中で、離島回りした後に方針として出されていたものが今妊産婦に対して具体化されてきているということでご理解いただきたいと思うのですけれども、そんな動きで今動いております。その制度が、この羽幌町、ほかのところの1島1町というところとちょっと状況が違うのです。羽幌の場合は一部離島ということなものですから、この制度そのものが1島1町ということになると間違いなく理解しやすい部分なのですけれども、一部離島ということになると、それが本当の意味でみんなに同じレベルで理解されるかという抱える問題もあるので、そこはこれからの課題として今考えなければならないというふうに思っております。
 妊産婦に対する交通、そして宿泊ということの支援制度について、担当のほうからこの後お話をさせます。

〇議長(橋本修司君) 福祉課主幹、藤岡典行君。

〇福祉課主幹(藤岡典行君) ただいまのご質問にお答えをいたします。
 まず、寺沢議員が最初にご質問されたフェリー等の助成の関係につきましては、10月から既に開始をされております。これについては、当初所管が道の企画振興部のほうでございました。その後実は所管がえがございまして、1月に保健福祉部のほうに所管がえになりました。と申しますのは、今要望ございました陸路についての助成等々をするという道のほうでの、今検討中でございますけれども、政策がございまして、これが20年の4月から実施をするという方向で今検討されているということでございます。試案を手元にいただいているのですけれども、簡単に申しますと、補助率についてはフェリー等と同様2分の1でございます。対象になるのが陸路の交通費と宿泊費でございます。陸路については、港から所定の病院までの経済的に最も妥当な、バスということですけれども、移動した場合のバス運賃、それから宿泊については健診1回ごとに1泊、それから出産については一応5泊以内ということで想定をしているようであります。そういうことで、もろもろ含めた費用の2分の1を助成するという形で今検討がされていると。町としましては、20年の4月ですから、ほどなく成案を見ると思いますけれども、それを待って、その制度に準じていくという形になるかと思います。よろしくお願いします。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) わかりました。残った離島の航路の関係なのですけれども、離島の妊産婦の方はこれまでも宿泊を伴った健診ですとか、それから長時間の移動等で肉体的、精神的にもかなりの負担を強いられているという現状を踏まえていただきまして、ほかの離島と同じように、残った例えばフェリーの自己負担1,500円を羽幌町で助成するということはできないのかどうか。私の試算ですと、年間10万円程度プラスアルファあれば町長の施策として実現可能ではないのかなというふうに思うのですけれども、その点についていかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 離島での出産という、妊産婦の方々には精神的にも肉体的にも相当厳しい状況を持ちながらの通院、健診に通われることになるのかなというふうに思います。ほかの離島で取り組んでいるからということではなくして、きっかけとなったのは道の助成制度の中で1等船室ということが出てきたときに、2等船室のほうが現実には安いのにということで、妊産婦という状況の中で心身ともにできるだけゆったりとしたという状況の中での制約だったと思うのですけれども、これもある意味では2等と逆転しているわけでありまして、そんなことも含めて、妊産婦の方々に対する支援制度を何かしらという検討はしておりました。ここでするというお返事はできません。というのは、まだそこまで単独で決めていないということが現実なのですけれども、ただ離島という本来の、北海道もそうですけれども、他町村もそうだと思います。厳しい中での妊産婦に対する支援として、議員が言われたような状況の中で何かしら町単独での対応というものを検討していきたいというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 寺沢議員、時間がもう制限超えていますので、よろしくお願いします。

〇3番(寺沢孝毅君) では、最後にいたします。最後の質問なのですけれども、ADSL化については、担当課あるいは町長ともこれまでもいろいろ議論を重ねた上で、いろんな対応をとっていただきました。いよいよ現実味を帯びてきたのかなというふうに私とらえております。来年度中に何とかいい報告をいただけるように私ども心待ちにしておりますが、そのようなことでよろしいでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 私のほうから流れだけ。答弁申し上げたとおりなのですけれども、ちょうど1年ほどになるのでしょうか、島の代表の方の要望、希望ということでADSLに早期に取り組んでいただけないだろうかという要望書は寺沢議員のほうから来ました。それを受けてということよりも、島での生活というものを考えますと、何度となく島へ行っている中では、情報が天候、またさまざまな状況の中で、本当に情報過疎というか、そんなような状況にもなりかねないということで、積極的にこの1年間取り組んできた。ちょうど1年目なのです。そんな中で、非常に明るい見通しというか、積極的にNTTのほうも取り組んでいただけると。この1年の中には、非常に難しい大きな財政負担ということも、設備の面でのそういうことも、いろんな山あり谷ありだったのですけれども、結果的に先日いいお話を持ってきていただきました。もう少し詳しく担当のほうからお話ししますけれども、そういうことである意味では明るい見通しの中で、できるだけ早期に取り組めればいいなというふうに思っているところです。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 本年度1年間かけまして、いろんな方向で交付金の関係も考えながら進めてまいりました。町長の答弁でもございましたとおり、地域情報通信基盤整備推進交付金等の利用も考えながら進めてきましたところ、NTTのほうから快い返事をいただきましたので、私どもは来年に向けてぜひ実現できるように一生懸命頑張っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

〇議長(橋本修司君) これで3番、寺沢孝毅君の一般質問を終わります。
 以上で一般質問を終わります。

    ◎散会の宣告
〇議長(橋本修司君) 本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれで散会します。
(午後 2時09分)

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