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議会議事録(平成20年第8回定例会 12月11日)

議会議事録(平成20年第8回定例会 12月11日)

平成20年第8回羽幌町議会定例会会議録

〇議事日程(第1号)
 平成20年12月11日(木曜日) 午前9時00分開会

 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期の決定
 第3 諸般の報告
 第4 行政報告
 第5 特別監査報告
 第6 一般質問

〇出席議員(12名)
   1番 蒔田 光子 君
  2番 伊藤 昇 君
  3番 寺沢 孝毅 君
  4番 磯野 直 君
  5番 高野 輝雄 君
  6番 森  淳 君
  7番 駒井 久晃 君
  8番 船本 秀雄 君
  9番 大山 新太郎 君
 10番 熊谷 俊幸 君
 11番 室田 憲作 君
 12番 橋本 修司 君

〇欠席議員(0名)

〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
 町長 舟橋 泰博 君
 副町長 松本 信裕 君
 教育長 山本 孝雄 君
 教育委員会委員長 松村 益司 君
 監査委員 米澤 幸雄 君
 農業委員会会長 林 弘之 君
 会計管理者 長谷川 一志 君
 総務課長 石川 宏 君
 政策推進課長 鈴木 典生 君
 財務課長 品野 万亀弥 君
 財務課長補佐 三浦 義之 君
 町民課長 大波 芳弘 君
 福祉課長 柳田 昭一 君
 福祉課主幹 藤岡 典行 君
 福祉課主幹  野上 京子 君
 福祉課主幹 熊木 良美 君
 建設水道課長 西村 修 君
 建設水道課長補佐 三浦 良一 君
 建設水道課管理係長 宮崎 寧大 君
 農林水産課長 本間 幸広 君
 農林水産課長補佐 山口 芳徳 君
 商工観光課長 張間 正美 君
 商工観光課長補佐 浅野 勝彦 君
 天売支所長 井上 顕 君
 焼尻支所長 安宅 正夫 君
 学校管理課長 水上 常男 君
 学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 尾崎 正克 君
 学校給食センター主事 越谷 弘和 君
 社会教育課長兼公民館長  濱野 孝 君
 監査室長 工藤 孝司 君
 農業委員会事務局長 荒井 光昭 君
 選挙管理委員会事務局長 石川 宏 君

〇職務のため出席した事務局職員

 議会事務局長 伊勢田 正幸 君
 総務係長 豊島 明彦 君
 書記 富樫 潤 君

    ◎開会の宣告
〇議長(橋本修司君) ただいまの出席議員は12名であります。
 定足数に達しておりますので、ただいまから平成20年第8回羽幌町議会定例会を開会いたします。

(午前 9時00分)

    ◎町長あいさつ
〇議長(橋本修司君) 町長から議会招集のあいさつの申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 師走を迎え、何かと慌ただしい日が続いておりますが、平成20年第8回町議会定例会の開会に当たり、議員の皆様におかれましては時節柄大変ご多忙にもかかわらずご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 本年も残りわずかとなりましたが、1年を少し振り返ってみますと7月に北海道洞爺湖サミットが開催され、各国の首脳や関係者をもてなす料理の食材として本町で生育、収穫された焼尻綿羊とななつぼしが使用されました。このような国際行事に本町の地場産品が使用されましたことは、生産者を含め、町民の私たちにとって大変名誉なことであり、多くの方に食される機会が得られたことで、今後の多方面にわたる宣伝と普及、販売が期待されるところでございます。また、8月には天売島におきまして2003年以来5年ぶりにウミガラスのひなの巣立ちが確認されました。これは、島民を含め関係者の皆様の継続した調査研究活動の成果であり、深く感謝を申し上げますとともに、今後の保護、繁殖活動に大きな弾みがついたものと思っております。
 次に、基幹産業であります農業では、本年2月に完成したライスターミナルが9月20日から本格的に稼働し、順調に作業が進められ、今年も豊作ということもあり、計画を上回る受け入れ数量を処理しております。また、1等米は昨年同様98%、高品質米はライスターミナルの稼働により9割近い比率での出荷状況となり、市場ニーズに対応した羽幌産米の生産出荷に期待を寄せております。畑作においては、春先の霜の害、霜害等の影響を懸念いたしておりましたが、麦、大豆等品質、収量とも平年より良好となり、関係者ともども安堵いたしております。
 なお、漁業につきましては、この後の行政報告にて詳しくご説明を申し上げます。
 次に、これから本格的なシーズンを迎えますスキー場について申し上げます。本年のオープンは、今後の降雪状況にもよりますが、12月21日を予定しており、現在は施設の安全運営に向け着々と準備を進めているところでございます。ここ3年の利用者は7万人を超えているものの、ほぼ横ばいの状態が続いておりますので、今シーズンは良好な雪質が保たれることを願い、多くのスキー客が訪れ、活気に満ちたスキー場となりますことを期待しております。
 さて、本定例議会に提案いたしております案件は、監査報告1件、専決処分の報告1件、審議事項では条例改正が2件、各会計補正予算が5件、教育委員の同意1件の計10件であります。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げまして、招集のあいさつといたします。

    ◎開議の宣告
〇議長(橋本修司君) これから本日の会議を開きます。

    ◎会議録署名議員の指名
〇議長(橋本修司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
   8番 船本 秀雄 君    9番 大山 新太郎 君
を指名します。

    ◎会期の決定
〇議長(橋本修司君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
 12月5日及び12月11日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
 議会運営委員長、磯野直君。

〇議会運営委員会委員長(磯野 直君) 報告します。
 12月5日及び11日、議会運営委員会を開催いたし、今定例議会の運営について慎重に協議をした結果、次のとおりであります。
 今定例会における提出案件は、報告2件、議案7件、同意1件、発議2件、都合12件、加えて一般質問4名5件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、今定例会の会期は本日から12日までの2日間と決定いたしました。
 次に、審議予定について申し上げます。本日は、羽幌町自治功績者並びに元羽幌町議会議員であります故立野正太郎氏死去に伴う葬儀へ町理事者及び議員各位が参列するため、議会運営上、本報告をもって休会といたします。再開は午後1時とし、諸般の報告、行政報告、特別監査報告、一般質問の一部の審議をもって終了といたします。明12日は、本日同様羽幌町自治功績者並びに元羽幌町議会議員の故中村宏氏死去に伴う葬儀に町理事者及び議員各位が参列するため、開会を午後1時とし、一般質問の一部の審議、報告、一般議案、補正予算、同意、発議の審議を行います。
 議会運営委員会では、本日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。 以上です。

〇議長(橋本修司君) お諮りします。
 本定例会の会期は、議会運営委員長報告のとおり本日から12月12日までの2日間といたしたいと思います。ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日から12月12日までの2日間と決定しました。

    ◎休会の議決
〇議長(橋本修司君) お諮りします。
 議会運営上、本日午前中の会議はこれまでにとどめ、会議を休会したいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
 したがって、本日これより午後1時まで会議を休会することに決定しました。

休会 午前9時08分
再開 午後1時00分


〇議長(橋本修司君) 午前中の休会前に引き続き会議を再開します。

    ◎諸般の報告
〇議長(橋本修司君) 日程第3、諸般の報告を行います。
 会議規則第21条の規定により、本日の議事日程表は配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表にして配付してありますので、ご了承願います。
 次に、監査委員から平成20年度8月から10月分までの例月出納検査結果の報告がありましたので、報告いたします。ご了承願います。
 次に、議員の出張報告を配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、町長から10月27日付で羽幌町観光協会経理内容調査報告がありました。お手元に配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、各常任委員会から、閉会中の継続調査とした所管事務について調査の結果を報告します。
 最初に、総務産業常任委員長、伊藤昇君。

〇総務産業常任委員会委員長(伊藤 昇君)
                             平成20年12月11日
 羽幌町議会議長 橋本 修司 様

                   総務産業常任委員会委員長 伊藤 昇

   所管事務調査報告書

 本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

  記

1 委員会開催日  平成20年10月 7日・31日
2 所管事務調査事項
 (1)雇用促進住宅の対応について
 (2)町営住宅跡地の売却について
 (3)雇用促進住宅の現地視察及び入居者自治会との意見交換について
3 調査結果及び意見  別紙のとおり

  所管事務調査報告書

(1)雇用促進住宅の対応について(平成20年10月7日開催)
・入居関係については、普通借家契約・定期借家契約とも、やむを得ない場合(入居先が見つからない等)は、平成22年11月末まで入居可能。
・価格については、土地・建物を含め、8,870万円。
・町が買い取り公的住宅として10年間使用する条件を満たす場合半額となり、建物の消費税上乗せし、4,605万円。
・地域住宅交付金(補助金)制度、45%活用できる。
・起債75%充当できる。
・今後、町として、家賃収入と維持費、将来的な解体費等を精査し、来年度中に結論を出す方針との説明を受け、質疑に入る。

【質問】購入期限は。
【回答】平成22年11月までとなっているが、入居者や補助申請等を考え平成21年度中に結論を出したい。

【質問】現地視察をしたか。
【回答】副町長、総務課長・財務課長・政策推進課長で、数カ所視察した。流し等も改修され、余り傷んでいないと判断した。

【質問】過去に退去者が出た原因は、湿気問題があると聞いた。湿気対策について、入居者、もしくは機構から聞いていないか。
【回答】湿気はあると聞いたことがあるが、現地視察では余り目につかなかった。

【質問】具体的に何階を視察したか。
【回答】5階、4階、3階を視察した。
【意見】上階は湿気がない。1、2階がしける。湿気で家具が傷む等であいた時期があった。その後、改修等で解決されていると思うが現状を把握することが大事。これから、議会も含め視察する機会もあると思うが、購入までのフローチャート等を作成し、具体的に詰めていくべき。

【質問】雇用促進住宅を購入した場合、住宅計画(公住マスタープラン・ストック活用計画等)の見直しや住宅事情の改善が考えられるが、見通しは。
【回答】正式に打診はしていないが、購入する必要性を事前協議で示し、既に提出している計画に追加する形になると思う。民間も含め羽幌町全体を見直すことにはならないと思う。
【要望】購入する条件が整っても利用率が上がるとは限らない。住宅が困窮している人や求めている人が利用できないと意味がない。その辺をよく分析して進めてほしい。

【質問】公営住宅として購入する場合、町営住宅として購入する場合のメリット・デメリットは。
【回答】公営住宅は公営住宅法による補助金が入った住宅、町営住宅は町単独の住宅。公営住宅で購入した場合、入居者は一たん退去し改めて公営住宅法の入居基準に沿った人を入居させることになる。また、家賃も法律で決められる。今回は町営住宅として購入しても同じ交付金が受けられるため、入居者のことを考えると、家賃等も町独自の条例でつくれることが一番大きい。

【質問】公営住宅も修繕は基本的に補助なし、建設後は公住も町住も大差がない。羽幌も一時期リフォームについて検討したが、大規模改修等も補助はないのか。
【回答】ニセコ町で例がある。実際にリフォームして補助金をもらった。最近では豊富町で既存の住宅をリフォームする計画があるように聞いている。家賃は急に上がらず、もともとの家賃にリフォーム分を幾らか加算し取り戻しすると情報を得ている。

【要望】雇用促進住宅はうまくいけば25~30年もつ住宅。町営住宅のメリットもあるが維持費を考え公営住宅にすると幾らか補助があるならば、いろいろな角度から検討・調査願いたい。
【要望】4,600万円は適当との発言があったが、解体費も含め税金を投入するのだから湿気の問題等すべて出して粘り強く交渉願いたい。
【回答】購入するとなった場合、再鑑定することになっている。そのときに交渉する。

(2)町営住宅跡地売却について(平成20年10月7日開催)

【質問】一般質問で評価額の1/2にできないかに対し、町長は含みを残していた。また、町民をふやすため町外者についても触れていたがどうか。
【回答】町外者については、応募者が多数となり抽せんの結果、当選した者が全員町外者だったと仮定した場合、長年住民税等を納め町づくりに努力している町民に申しわけなく思うので、公募して実態を把握したい。価格は公募の状況を見て、どの程度なら買いやすいか検討する。来年、評価替えがあり路線価が8%くらい下がる予想もある。それらを勘案し検討する。

【質問】価格は評価額と説明しているが、羽幌町は7割くらいの評価か。
【回答】固定資産税の課税は評価額の7割。価格は10割評価。

【質問】来年評価替えで、路線価が下がる見込みとはどういう意味か。
【回答】土地を購入し、建設は早くて来年になると見込んでいる。価格は来年下がる見込額で提示する考えでいる。

【質問】今の羽幌町の経済状況を考えると、一戸建てを建てる数は多いとは思えない。最後に公募したときは抽せんまでいったか。
【回答】平成9年に緑町等の区域を実施。そのときは1区画程度余った。

【質問】銀行の貸し渋り等がある。民間で土地を売買している人等と利害関係が生まれるかもしれないが、町の政策として価格を少し下げることも考慮すべき。価格を示せないか。
【回答】状況は厳しいと思う。価格は売買価格で動くため、町が1/2にすると町有財産の価値も半減するが、民間で経済活動をしている人もいる。それらを含め検討する。価格は決裁前だが3万円前後と思っている。詳細は町広報紙で確認願いたい。
【要望】今の状況では羽幌町の住宅問題は解決できない。ストック活用計画は基本的に羽幌町全体の住宅に対するもの。町の住宅に関する大きな問題の一つは建設業。新築も減り建築業者の育成も課題。また、若年層の所得も伸びていなく、家族構成を考え大きな家に住みたいがお金の問題がある。一方、高齢化が進み程度のよい一戸建てに独居で住んでいる人で公住に入りたいと希望している人もいる。出入りの受け皿対策やリフォームに対する融資制度等、今後の課題として検討願いたい。

【質問】売り払い条件の中で平成23年11月30日までに建設に着手、確認申請は理解できるが、住宅資金申し込みの確認だけで、確実に建設に着手できるかを確認できるか。
【回答】いろいろな申請行為をしていると思うので、手続で確認できると思う。

【質問】結果的に融資が受けられなかった場合はどうなるのか。
【回答】すべての行為が確認できないと所有権移転やお金のやりとりも含め契約しない。
 人口が流出している我が地域でいかに定住促進するかがポイント。総合的な調査研究をして住宅問題に対応してほしいとして終了した。

(3)雇用促進住宅の現地視察及び入居者自治会との意見交換について(平成20年10月31日実施)
  「現地視察箇所」
    1・2号棟合わせ6部屋視察
   ※総論として、一部改修部分もあるが「老朽化した町営住宅に比べ良質である」

  「意見交換での主な内容」
    ※副議長から、開催の趣旨を含めあいさつ。その後、議会活動として委員会開催内容を報告し意見交換を開催。

【質問】町で購入した場合、家賃の設定はどうなるか。
【委員】購入手法による。公住か否か。まだ言える段階ではない。

【質問】整備箇所がある。見積もりして交渉していくのか。
【委員】交渉は町。今後、整備箇所を確認し交渉すると思う。少しでも安い有利な方法で交渉を進めると思う。

【質問】解体費用まで見て交渉するのか。100%受け入れることにはならない。
【委員】町側はそれを織り込んで交渉すると思う。交渉ごとで難しい局面であるが、あるところで合意することになると思う。
【委員】手がかかるところ、いいところ、直してほしいところ等を教えていただきたい。町側も最初にわかっていれば、それを織り込んで交渉できる。

【意見】入居者が不安な点は、遅くとも平成22年11月末までに退去。町の所有になったときどう対応してくれるのか。町の決断を早くしてもらうこと。
【委員】多少の時間はかかる。新聞、テレビ等からいい意味では理解を示している。できるだけ早く結論を出すよう努力する。
【委員】相手があり買う意思は最後まで言えない。

【意見】札幌西区手稲、公営住宅もあきがない。民間住宅は年金で入れない。羽幌は優遇されている。
【委員】テレビでは自治体によって35年、40年、45年経過している促進住宅が多く古くて手が出せない。羽幌は25年経過、住宅として購入する検討の余地は十分ある。早くいい話を聞かせたい。

【意見】田舎の促進住宅ほど優遇されている。
【委員】湿気、カビ等、常日ごろから聞いていたが現実にあるか。

【意見】寒い、目張りが多い。換気扇が電気でない。外回り建具にすき間がある。
【意見】窓枠からハエが入る。外壁に蚊がつく。
【意見】1階の湿気が多い。換気が悪い。換気扇が古く冬場は風の巻き上げが厳しい。
【委員】1~5階同じ湿気か。
【意見】4、5階はない。一番は1階。北向きの部屋が各階共通。
【意見】窓枠が狂っている。ペアガラス理想。サッシ上下のすき間。
【委員】1つは、町の買い取り価格交渉を有利に、もう一つは、住環境をよくしたいが人口も減少し買った後に10、20世帯の入居実態でも困る。買い取りは町が判断することだが議会としても有利な条件に反映させたい。
【委員】これまで事業団にコーキング等修繕を要求したことがあるか。
【意見】昨年、管理主事にした。サッシについては、4~5年前、排水掃除、流し取りかえ、風呂がま取りかえ、シャワー取りつけ要望中に廃止の話が出た。
【委員】3~4年で1億5,000万円程度かけたと聞いたが。
【意見】ペンキ塗りかえ、風呂、外壁防水の更新をした。
【意見】各階に手すりが欲しい。オイルサーバーの取りつけがあれば便利。長いホースでつり上げている業者もいる。4~5階はポリタンクで運ぶ。
【意見】上の階は1、2階より灯油の使用量が違う。
【意見】町の公営住宅は古く、風呂もなく、サッシも老朽化し移る考えはない。促進住宅は直しても高い買い物ではない。
【意見】これまでの経過から、交渉が決裂した場合、行き場がないことを町も議会も考えてほしい。町の話として買う話と、なぜ買うの話がある。退去22年と限られて入居、ぎりぎり交渉して条件が合わないために買わないこともあると思う。
【委員】入居者の気持ちも考え、慎重に事を進め早期に方向を示すと思う。

【意見】平成19年には購入しないとしていた方針が、今年になって一転して考えてみようと。買うと思うが安易で不安になる。議会には決定権がないとのことだが、そこを進めてほしい。
【委員】町から予算が出てきて議会が決定。決定のために前段での住民の声を聞いて判断。(提案権について説明)町もある程度の交渉の時間も必要であり立場を理解してあげてほしい。

【意見】退去時期がなぜ2年延びたかについては、入居者が国会や厚労省に要請したことによる。
【意見】町の希望と国の受け入れ条件が合致しなければ交渉が決裂する。前管理主事が23か24年に廃止の話をしたが町では取り上げてくれなかった。高い金額かもしれないが、今になって慌てて対応している。
【意見】皆さん方の意見は、町側に強く伝えていき、委員会としても積極的に取り組む。

【委員各自まとめての意見要請】
・行政が皆さんの意見を聞いて対処すべき。今後、皆さんの生の声を委員会で取り上げていきたい。
・12名の議員真剣に取り組み、皆さんの期待にこたえるよう頑張りたい。
・皆さんの入居条件等スムーズに移行できるよう検討していきたい。公住と別の形の町営住宅の必要性を感じた。
・買う側、住む側としての視点に立って、町購入後のことを大事に対応していきたい。
・2年先は目前、皆さんの不安点、早く方向を出し長く安心して住める方向を町が出すべきことを強く感じた。そんな方向を目指して頑張っていく。
 などを参加者に伝えて終了した。
 以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) 次に、文教厚生常任委員長、蒔田光子君。

〇文教厚生常任委員会委員長(蒔田光子君)
                           平成20年12月11日
 羽幌町議会議長 橋 本 修 司 様

                   文教厚生常任委員会委員長 蒔田 光子
   所管事務調査報告書

 本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

  記

1 委員会開催日   平成20年10月10日 ・20日~24日(道外行政視察)

2 所管事務調査事項
 (1)後期高齢者医療制度について
 (2)特定健診第1回目終了後の実績報告について
 (3)平成20年度福祉灯油購入助成事業について
 (4)道外行政視察報告について
3 調査結果及び意見 別紙のとおり

  所管事務調査報告書

(1)後期高齢者医療制度について(平成20年10月10日開催)
・後期高齢者医療制度啓発用DVD鑑賞
・パンフレット等資料による改正内容等(国保税納税制度を含む)の補足説明を福祉課より受け質疑応答に入る。

【質問】軽減制度があるが、チラシ等を回覧しても理解されない。後期高齢者医療制度に絞った一人一人に対応できる独立した窓口はできないか。
【回答】何回かに分け広報でも周知している。関心がある人は問い合わせもあり、ある程度理解もされてきていると思う。

【質問】漏れによる軽減制度の受け忘れが心配だがどうか。
【回答】国保も含め所得要件に該当していれば、申請の有無にかかわらず対象となる。漏れはないと考えている。

【質問】後期高齢者医療制度は若い人が4割、老人が1割、残りを国が負担されている。説明を聞くと老人は相当軽減されている。その結果、若い人のほうに負担が回されていないか心配されるがどうか。
【回答】国保も含め保険料軽減分は保険者が負担となる。補てんは主に税金であると認識している。

【質問】保険料は8期に分けて納める。年を越え納めた保険料は税金の控除対象とならず、課税対象額がふえると議会活動報告会で話を聞いた。何とかならないのか。
【回答】年を越え納めた保険料はその年分の控除対象にならないが、翌年対象となる。また、このことを解消するため、国保税の前納について町広報紙で周知すると財務課から聞いている。

【質問】国保税の前納ができるように改め広報で周知するのはわかるが、年金収入のみの人は社会保険料等控除を受けられなければ生活パターンが狂う。独自のチラシで周知できないか。
【回答】広報で周知は妥当と思うし、広報紙は紙面の都合もある。財務課と協議したい。
 長寿医療制度は非常に複雑である。わかりやすい説明をより一層努力願いたいとして終了した。

(2)特定健診第1回目終了後の実績報告について(平成20年10月10日開催)
 資料に基づき説明を受ける。
・9月まで実績数443人、10月以降の見込みを233人、年間676人を見込んでいる。
・特定健診の基本計画で、初年度の目標値を35%としておりおおむね達成する見込み。
・保健指導の実績は21人、10月以降の見込みを22人とし、合計43人と見込んでいる。
 委託機関が腹囲測定を間違ったため、住宅まで再測定にやってきた。苦情もあるようなので、間違いないよう要望し終了した。

(3)平成20年度福祉灯油購入助成事業について(平成20年10月10日開催)
 今年度実施内容等の概要説明を福祉課より受ける。
・年齢を70歳から65歳に、助成内容を1万円から1万5,000円に実施要綱を改正し昨年同様に実施したい。
・北海道の補助要綱が、今年度から1世帯9,500円を上限とし、その半額を補助する内容に改正された。
・社会福祉協議会は従来どおり実施。町からの補助金は45万円に道補助分を上乗せして出すことにした。
・財源は12月定例会で補正予算を提案し、1月から申請受け付けを開始したい。
 以上、資料に基づき説明を受け質疑に入る。

【質問】昨年、全対象者に通知できないか質問した。申請漏れや知らなかった等の苦情はあったか。
【回答】昨年は最終的に対象者や親族等に電話しており、漏れはなかったと思う。一人一人への通知については個人情報の関係があるので難しいが、PRを徹底し、最終的に漏れがないよう配慮したい。

【要望】せっかく実施するのであれば何とか年内から実施できるようにならないか。
【回答】期間が3カ月あるので十分と考えている。
 町民の利便性を図り、早急に実施するよう要望し終了した。

(4)道外行政視察報告について(視察期間:平成20年10月20日~24日)
視察先
①静岡市 特別養護老人ホーム竜爪園
②富山市 NPO法人ふるさとのあかり
③長野県 阿智村
④東京都 千代田区役所 ちよだパークサイドプラザ

視察内容
①特別養護老人ホーム竜爪園
 日本で2例目の木造による特別養護老人ホームを視察。平成5年に特別養護老人ホーム竜爪園(長期入所定員50名・短期入所定員20名)を開園して以来、デイサービス・認知症型デイサービス、居宅介護支援センターなど静岡市内にサテライト型施設の展開をしてきた。
 平成17年施設の増床(長期入所個室ユニットケア定員60名)を計画した。
 5人の設計者によるコンペをしたところ1人が木造建築を提案。費用はRCと大差なしとのこと。静岡大学、森林組合などの協力を得て70%の県産材を活用し「木材」の香りがする温かく優しい生活空間を実現した。家族からの評価も良好である。県からの補助金は1ベッド当たり420万円(建築当時)。
 60名の入居者が20名の「光・風・水」のゾーンに分かれ、10名のユニットが1グループになり、アコーディオンカーテンで2つのグループに仕切られている。介護士たちの労力と動線がコンパクトになるよう設計されたものと感じた。床板は3㎝の木であり、入居者や介護士の身体には優しいと思われる。
 当町の「しあわせ荘」改築に参考になるところが多々あると感じた。

②NPO法人ふるさとのあかり
 富山型デイサービス(小規模多機能型)「ふるさとのあかり」を訪ねた。富山型デイサービスは、もともとは平成5年に富山赤十字病院を退職した3人の看護師が開設したのが始まりで、赤ちゃんからお年寄りまで、障害のあるなしにかかわらず受け入れた。当初は国の制度によって「高齢者福祉」「児童福祉」とそれぞれ施設基準が異なるところから、それを横断的に受け入れるこの施設には行政の支援はなかったが、粘り強い働きかけが実り、平成8年から、市単独の補助金が実現して今日に至っている。中でも、この「ふるさとのあかり」は先駆的なところで、代表の山田紀子さんは平成14年にNPO法人を立ち上げ、その後平成18年には「老人下宿」も開設している。
 富山市にはこのような小規模事業所が37カ所あり地域の福祉を担っている。本町も学ぶところが多々あると感じたところであった。

③阿智村
 阿智村は、人口6,600人・世帯数2,000戸、産業は観光と農業が中心である。「村民と協働の村づくり」を目指して情報の徹底した公開と、村長・職員と住民による対話から住民主体の村づくりを力強くリードしている村長、議長と会談することができた。
 標高500メートル~2,000メートルの地に54の集落が点在する村は、「地域自治組織として自治会をつくりませんか」という呼びかけをし、自治会の範囲も住民に決めてもらい、自治会で地区計画を作成、作成された計画は村の計画と同じように扱っていくことも提案した。この結果、7つの自治会が組織され、すべての自治会で地区計画書がつくられたが、住民の中から出されたさまざまな要望は、自治会で練って「自分たちで行う仕事」「行政と共同で行う仕事」「行政が全面的に行う仕事」の3つに整理している。その上で村職員が自治会の役員と一緒に現場を歩き、これは小さい修復だから皆さんでやっていただく、これは村と共同でやるとか、全部村でやるという形で、その場で相談し決めていくことにしている。村にはもう一つの住民の自治組織である「村づくり委員会」があり、「図書館が欲しい」「障害者にも働く場を確保したい」というように全体的な行政課題や住民要望にかかわる任意の住民団体として自主的に活動し、学習し、要求を実現していく場となっており、その結果、障害者の通所授産施設をつくり、住民みずから運営を行っている。以上述べた村づくりの基本姿勢は、「行政と自治会は対等」という考えで、行政は自治を推進していく上で、地域づくりの相談窓口とし「協働活動推進室」を置き対応しており、自治会連絡会の事務局を担っている。
 こうした、自治会組織がしっかりと根づいた村にあっては、議会の改革も必要となり、議会は、村長の提案を審議するだけではなく、積極的に政策を提案、実施にも加わっており、常任委員会は正式な議案審議がなくても毎月1回は開催し、時々の村政の問題を理事者と協議してきている。議会が「政策形成」の段階から積極的に発言を行って、「住民代表」としての役割を果たしていることを強く認識した。
 最後に視察議員の質問に答えた村長は「現在も毎年4回は住民と対話しており、職員も全集落を担当し、積極的に出向き要望を吸い上げています」と述べていた。

④千代田区役所 ちよだパークサイドプラザ
 高層ビルの中に負けじとそびえ立つ当施設は、小学校の老朽化に端を発し、公共施設の適正配置等をあわせて住民の熱い願いからの建設であり、小学校、幼保育所、学童保育所、ほかに公民館的要素も取り込んで地域センター的統合施設として平成14年開設された。
 施設のメリットとしては
  ・異年齢交流による養育向上への期待
  ・職員の情報の共有化  など
 保育待機児はゼロであり、施設の利便性から他区より転居されてくる家族もあり、人口増の傾向が見られるとのこと。
 区の子育て支援として
  ・医療費の無料化(中学生まで)
  ・次世代育成手当として高校生まで月5,000円(所得制限なし)
 財政の豊かさもあろうが、子育て支援の具体的な施策に学ぶべきものが多かった。
 以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで諸般の報告を終わります。

        ◎行政報告
〇議長(橋本修司君) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 最初に、漁業の水揚げ状況についてご報告を申し上げます。
 北るもい漁業協同組合の販売取扱高は、本年も11月末をもって年間事業計画額であります51億8,000万円を既に達成しており、漁業者各位のご努力と関係機関のご協力により達成されたものと敬意を表したいと存じます。
 組合全体の状況を申し上げますと、漁獲量及び取扱高とも前年を上回っておりますが、取扱高を漁獲量で割った単価につきましては、平成16年から平成19年まで上昇していたものの、本年は主要魚種でありますカレイ、ホタテ、タコの単価が下降したため、ナマコの単価が引き続き上昇したにもかかわらず、全体では前年を若干下回っており、燃油高騰を初めとする経費の上昇を勘案いたしますと、漁家経営の厳しさがうかがわれる結果となりました。
 町内の状況でございますが、羽幌本所におきましては外来船を除く地元の水揚げ金額として過去最高を記録しており、事業計画額20億8,400万円に比べ9,800万円、率で4.7%上回っております。天売支所におきましても本年度も好調な状況となっており、事業計画額3億9,000万円と比べ約4,000万円、率では10.3%上回っております。焼尻支所では、事業計画額の2億9,000万円は既に達成しておりますが、好調であった前年に比べては下回っております。
 次に、地区ごとに主要な魚種についての動向を見ますと、羽幌本所において漁獲量の増加により計画を上回った主な魚種はエビ、カレイ類、ホタテであり、特にカレイ類の漁獲は数年ぶりの好調で、単価が低迷したものの、魚種全体で約9,700万円計画を上回っており、ナマコは単価の上昇により約6,800万円上回っております。一方、計画を下回った主な魚種はタコ、サケ、カジカであり、特にタコの漁獲不振は平成3年以来の深刻なもので、単価も低迷しているため約5,500万円計画を下回っております。取扱高を前年と比較いたしますと合計で約1億5,300万円、率では7.6%増加し、エビ、カレイ類、ホタテ、ナマコの主要魚種で約2億1,700万円の増加となったものの、タコ、サケで約4,500万円が減少となりました。また、昨年に引き続き外来船の入港が減少し、昨年に比べ約3,000万円減少しております。これは、燃油高騰により操業を控えたものと推察いたしております。
 次に、天売支所ではカレイ類が漁獲量の増加により約900万円、ナマコは単価の上昇により約2,280万円、それぞれ計画を上回っておりますが、タコは単価の下降により約230万円下回っております。サケ、ヤリイカは、計画では600万円を計上したものの、漁獲がありませんでした。また、タラについては計画を下回ったものの、下降を続けていた漁獲が回復基調に転じており、明るい兆しと思われます。取扱高を前年と比較いたしますと約370万円、率では0.9%増加しております。
 次に、焼尻支所では、ナマコが単価の上昇により約1,430万円計画を上回り、ウニが前年に引き続き単価を維持したため、約1,540万円計画を上回ったほかは、カレイ類、タコ、コウナゴが合計で約1,280万円計画を下回っています。また、ヤリイカは500万円を計画したものの、天売同様に漁獲がありませんでした。取扱高を前年と比較いたしますと約1,580万円、率では5.2%減少しております。
 以上、事業計画及び販売取扱高の比較をご報告申し上げましたが、本年も11月で事業計画が達成され、数値の上では順調となっておりますものの、ホタテの採苗が思わしくいかなかったことや全道的にサケ漁が不調であったことのほか、漁業を取り巻く環境の不透明さから依然として厳しい状況が続いております。また、本年は未曾有の燃油高騰から漁業者の死活問題として7月15日に全国一斉休漁が実施されましたが、その後金融市場の混乱から世界規模での経済不安等により原油価格が下落し、加えて円高の影響もあり、燃油価格が下降いたしました。その点については歓迎するところでもございますが、一方で経済不安による漁価の下落も懸念されるところであります。一日も早く世界経済が不安を解消し、国内経済が安定を取り戻すことを願うとともに、年末の漁価上昇と順調な漁獲を期待しております。
 以上、水揚げ状況についての行政報告といたします。
 次に、本年6月の定例議会一般質問において羽幌町観光協会に対する補助金執行についての質疑があり、その中で執行状況を調査することとしておりましたので、その結果についてご報告いたします。この調査は、平成18年度と19年度の2年度間の内容について副町長が行いました。調査内容の詳細は、平成20年10月27日付で羽幌町議会議長あてに文書をもってご報告いたしたところでありますが、その概要を申し上げます。
 羽幌町観光協会への補助金は、観光による地域振興の補助金の目的に沿って執行され、その効果を上げているものと認められるところですが、一部事務手続に適切さを欠く事務処理が見られました。1つ目に、当初の補助金申請時から事業内容が変更になっても変更手続がされないまま決算や実績報告がされていること。2つ目に、運営予算のほとんどが補助金である団体が一時的とはいえ支部などに貸し付けしていること。3つ目に、団体に領収書等の証拠書類があることで了とし、町への実績報告書に添付していないこと。4つ目に、観光事業誘致等には一定程度の支出は考慮されるとはいえ旅費、食糧費及び交際費的支出が多いものが見受けられること。5つ目に、各事業ごとによらず、一本化した団体の事務処理方法や所管課における検査調書の未作成、実地検査要綱に基づく検査処理の未実施などであります。このような検査結果から、観光振興を所管する担当課とそれを実行する観光協会が表裏一体となって行ってきたこれまでの体制が補助する羽幌町と補助を受ける団体である観光協会との基本的な区別認識が希薄となり、結果としてあいまいな、そしてわかりづらい疑念を持たれる経理処理の上での事業実施の結果によるものであり、このような適切さを欠く事務処理を指導すべき立場にある町職員が行ってきたということは、行政の責任者として町民の皆様に心からおわびを申し上げますとともに、深く反省をいたしております。
 なお、このたび羽幌町監査委員が実施した羽幌町観光協会などに対する特別監査報告を真摯に受けとめ、この指導事項を検証して適正な処置を講ずる考えであります。
 観光事業は、町にとっても重要な施策であり、地域経済への波及効果が期待されるため、これからも推進していく方針に変わりはありません。この事業実施の中心となる羽幌町観光協会に対しましては、羽幌町も積極的に支援してまいりたいと思っておりますが、これまでの状況から、羽幌町観光協会と羽幌町観光協会羽幌支部の事務局及び会計事務を町の職員が行ってきたことが原因でもあり、現在その改善策の一つとして、町は本団体の事務局長及び会計事務に関与せず、観光協会において行うことで調整をしておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上申し上げまして、行政報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで行政報告を終わります。

    ◎特別監査報告
〇議長(橋本修司君) 日程第5、特別監査報告を行います。
 監査委員から地方自治法第199条第7項に基づき実施した財政援助団体に対する監査報告の申し出がありましたので、これを許します。
 代表監査委員、米澤幸雄君。

〇代表監査委員(米澤幸雄君) それでは、まず最初にこのたびの特別監査を実施する必要に至った経緯について申し上げます。
 去る9月定例議会におきまして、平成19年度の決算審査意見に付したところでありますが、その後証拠書類等の整備について是正または改善するよう指導事項としたことについて、随時監査の方法により確認をいたしたところであります。事務処理が整備されたものの、一部不透明な事項があったことに加えて、諸般の事情等をも考慮の上、羽幌町観光協会ほか2団体を監査の対象に選定をいたし、特別監査を行ったものであります。
 それでは、お手元の監査報告書に基づきまして説明を申し上げます。20年度特別監査結果報告について。
 このことについて、地方自治法第199条第7項の規定に基づき、羽幌町が財政的援助等を与えている各団体のうち、次の団体について監査を実施したので、同法同条第9項の規定により、監査結果を別紙のとおり報告いたします。
 監査の対象団体は、羽幌町観光協会、オロロンの里はぼろ味まつり実行委員会、サンセット王国実行委員会であります。
 次に、1ページをお開き願います。1、監査の期日でございますが、平成20年11月25日から同年の11月28日までの4日間にわたり、大山監査委員とともに実施いたしたものでございます。
 2つ目には、監査の対象及び実施方法について。本監査は、平成17年度から平成19年度までを対象に、羽幌町が財政的援助を与えている団体のうち、羽幌町観光協会、オロロンの里はぼろ味まつり実行委員会及びサンセット王国実行委員会等にかかわる出納その他の事務の執行について、提出を求めた資料、出納関係諸帳簿、預金通帳及び収入、支出関係書類等を対象に、次の事項に重点を置いて関係者から説明を求めるなどの方法により実施いたしたところであります。
 次の(1)から(6)については、ただいま申し上げました監査の重点事項でございますので、ここでは説明を省略をさせていただきます。
 次に、3の監査の結果及び意見について。(1)、羽幌町観光協会について申し上げます。①、団体の概要でありますが、当会は法人格を有しない任意団体として、市街、天売及び焼尻地区それぞれ支部を設け、各支部の会員をもって組織をいたしております。事務局は羽幌町商工観光課内に置き、羽幌町の職員が羽幌町の業務従事の傍ら、会計経理事務等すべてを処理をしております。事業実施状況では、主に天売、焼尻両島を含めた夏の各種観光イベントの開催、観光施設の紹介、観光客の誘致促進や訪問による宣伝活動の推進、中部3町村の地域連携による地場産品の開発、普及を図るなど、これら公益事業を積極的に行っており、本町の観光振興に寄与をされております。
 ②、年度別収支決算状況でありますが、平成17年度から19年度までの収支決算状況を見ると、合計で羽幌町補助金が収入全体の84.0%を占めております。一方、支出の部では、事務局費のうち特に食糧費は120万6,000円で、事務局費に占める構成比は30.9%となっております。
 なお、一覧表の中でございますが、支出額の次に事務局費、その次に事業費を記載しておりますが、いずれも支出額の内数でありますので、そのようにお目通し願いたいと思います。内容につきましては省略をいたします。
 次、3ページにまいります。③、食糧費の支出について、まず食糧費に対する基本的な考え方を申し上げたいと思いますが、羽幌町における食糧費の執行は原則認めておりません。したがって、このような中で公益上の必要により交付を受けたその補助金の使途に当たっては、厳正でなければならないものであります。しかし、団体が主体的に活動する上において、当該団体が運営する補助事業の補助金の種類あるいは事業目的からして、その特殊性を考慮し、執行した食糧費は、公益上その必要性が妥当であるか否かについて最大限配慮をしつつ、次のように判断いたしたものであります。
 それでは、内容について申し上げます。補助事業の目的に照らして、おのずと補助金の使途には尺度がなければならない。役員会等における茶菓、弁当代や懇親会等で出席者から徴収した負担金を控除して支出したものなどを除き、事業等推進打ち合わせのために要した関係者による飲食等の支出内容において、客観的に妥当性を欠くものと言わざるを得ないものが3カ年で17件ありました。また、当会の活動及び運営等に要した外部関係者に対する接待、食品の提供や贈与に伴う消費についても、それが補助金であることを踏まえ、その節度と社会的儀礼の範囲内に限られるべきものであります。したがって、その範囲を逸脱することのないよう執行に当たっては十分な配慮を要するものと思料いたすものであります。
 次の一覧表は、前段で申し上げました客観的に妥当性を欠くものと判断したものであります。内容の説明は省略いたします。平成17年度につきましては合計で9件、平成18年度につきましては合計5件、19年度は3件となっております。
 次に、④、補助対象経費について申し上げますが、支出証拠書類の中にその目的や内容が明らかになっていないものが見受けられるなど、当会の事業等とは関連が薄いと考えられるようなものは、補助対象経費として適当かどうかについて今後検討することが必要であるものがあった。
 次の表に記載した事項でありますが、17年度は5ページにまたがっておりますが、9件、18年度が2件、19年度につきましては該当事項はありませんでした。
 次に、⑤、補助金等の使用に対する適否についてでございますが、事業等の執行に必要な概算払いの交付を受けた補助金等を当会の羽幌支部が支出する経費の一時立てかえ払いや他団体の運営費に貸し付けしているが、これら他の用途に使用する等の義務違反につきましてはかたく禁止されている事項でございます。適切なる執行を望むものであります。
 次、⑥、契約事務の執行について。羽幌町観光パンフレット作成にかかわる契約について、競争入札等によらず、1社との随意契約の方法により執行しているが、業者選考の理由や適否等の記録がなく、羽幌町の職員が事務処理を担っていることもあり、羽幌町に準じた取り扱いを行うよう見直す必要があります。
 次、⑦、その他事項でございます。3点について申し上げますが、1点目のアですが、各支部への補助金について、補助金交付申請書や事業終了後に事業実績報告書及び決算書等の提出を求めることについて指導すべきである。なお、内部団体、当会支部への補助金の支出が適当かどうかについて検討する必要があるものと思料いたすところであります。
 次、2点目のイですが、当会の用務で羽幌町より旅行を命ぜられた職員の旅費は、当会で支弁しているが、旅行命令のないものはあらかじめ休暇処理簿により承認を得る必要のあるものがあった。なお、旅費の支出帳票に要する請求及び領収印のないものが多く見られるなど、事務処理が不備であり、改善を求めるものであります。
 次に、3点目のウですが、年度内に執行計画のない年度末において、沿岸バス交通割引回数券を購入しているが、必要な状況に合わせて計画的に購入すべきであり、金券のまま年度を繰り越し、次年度において執行することは決して適切とは言えません。
 以上が羽幌町観光協会にかかわるものであります。
 次に、(2)、オロロンの里はぼろ味まつり実行委員会について申し上げます。羽幌町補助金等交付規則に基づき交付を受けた補助金のうち、平成17年度にかかわる出納事務の執行につきましては適正に処理されているものの、平成18年度及び平成19年度に交付を受けた補助金はいずれも留萌中部地区観光推進連絡協議会へ流用して、当該連絡協議会で会計処理が行われている。したがって、支出証拠書類は不存在であるため、監査の対象範囲を超えているものであり、今回監査することが不可能であった。厳正に対処を願いたいと思います。
 次、(3)、サンセット王国実行委員会について申し上げますが、各年度にかかわる出納事務の執行につきましては各会計事務は適正に処理され、正確であることが確認されました。
 最後のページになりますが、4として結びでございます。厳しさを増す羽幌町財政運営と底知れぬ景気の低迷による社会情勢の現状に思いをいたすとき、従来の惰性や慣習にかかわることなく、運営費及び事業費の執行に当たってはあらかじめ積算の基礎をしっかりと定め、その補助金の支出が効率的、効果的で住民福祉の推進につながるものでなければならないことは言うまでもございません。特に町民のだれもが補助金の使途についてその内容が客観的に妥当と判断されるよう、今後の執行について十分配慮をされたいと思います。
 以上のとおりでございますが、この監査報告書につきましては地方自治法等の規定に基づきまして速やかに地域住民に公表いたすことといたします。
 なお、この監査報告書に対する町長の処置状況報告の通知を受け次第、その旨公表いたすこととなりますことをあわせてご了承を賜りたいと思います。
 以上、特別監査報告といたしますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

〇議長(橋本修司君) これで特別監査報告を終わります。
 暫時休憩いたします。

休憩 午後2時02分
再開 午後2時10分


〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

        ◎一般質問
〇議長(橋本修司君) 日程第6、一般質問を行います。
 発言は通告順に許します。
 順序は次のとおりです。2番、伊藤昇君、5番、高野輝雄君、11番、室田憲作君、3番、寺沢孝毅君の4名であります。
 最初に、2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 国の定額給付金について質問いたします。
 長引く不況、中央と地方や貧富の格差拡大、大失業時代に突入した現代社会、そうした中で米国発の金融危機に端を発した国内景気の悪化は極めて深刻であります。その出口は、全く見出せません。あの小泉首相の行政改革(郵政改革)は、今や全く検証されることもなく、まさにバブルと化して地方の痛みだけが残っております。あれは一体何の騒ぎであったのでしょう。続く安倍総理、福田総理の突然の政治投げ出し辞任。これにかわって出てきた麻生首相は、国民に真意を問うこともなく、人気取りと思われる政策を打ち上げ、その中でも今一番国民の注目を浴びているのが定額給付金の問題でありましょう。生活にあえぐ国民への温かい支援の手と理解したいのですが、どうもそう受け取れない節が多いのであります。選挙対策のリップサービスにすぎないとか、余り評判がよくありません。この給付金は、ご承知のとおり全国民に平等に2兆円を支給するという麻生総理の発案で突然出てきた政策であります。しかし、どうでしょう。生活困窮者ばかりではなく、富裕層にも支給することに対しての異論や内閣の中でも所得制限をすべきだとか、その制限限度額をどうすべきだとの意見の統一ができず二転三転する中で、ついに支給判断は市町村に一任するということであります。これを称して丸投げと言います。麻生総理いわく、地方分権だからすべて市町村に任せてよい。こんないいかげんな理屈で地方に仕事を押しつけた首相に市町村では戸惑いの声が上がっております。何とも奇妙な地方分権論が出てきたものであります。
 私は、国民の大切な血税を投入するのにこんな場当たり的政策でよいのか疑問を感じます。このことは、今ほとんどの国民の疑問であると信じます。報道によると、共同通信社の世論調査では約6割が定額給付金を評価しないと答えているといいます。巨額の血税を投じるなら、社会保障や教育、医療、雇用など、今直面している緊急の課題に有効活用すべきだと思います。国民の生活の痛みを本当にわかって底上げをしてくれるなら、1回限りの給付金ではなく、社会政策やその充実、低所得者に絞った支援策を講ずるべきだと考えます。以上の観点に立って次の質問をします。
1、定額給付金そのものについてどう思いますか。 
2、市町村に給付をゆだねられたときどうしますか。
3、この場合、事務作業がかなり負担になると思いますが、どうですか。
 以上、質問いたします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 伊藤議員のご質問にお答えをいたします。
 議員ご指摘のとおり、アメリカのサブプライムローン問題から端を発し、世界は1929年の大恐慌以来の金融危機と言われております。日本においても不良債権処理が終わっているとはいえ、株価の低迷、低調な内需により景気の悪化が進んでおります。さらには、円高により輸出産業は下降の一途をたどり、下請である中小企業は瀕死の状況にあると言われております。定額給付金は、このような景気後退下での住民不安に対応するため、住民への生活支援を行うとともに、あわせて住民に広く給付することにより地域経済対策に資することを目的とする国の施策であります。
 議員ご質問の1点目、給付金についての考えですが、今申し上げましたとおり国の施策でありますので、町としての施策の是非ではなく、今後の国会での審議を見守ってまいりたいと考えております。
 2点目の給付をゆだねられたらとのご質問でございますが、先月総務省からこの事業の実施主体は市町村であり、受給権者には市町村が給付し、その実施に要した経費については10分の10を国が補助するとの説明がございました。第2次補正予算案が成立した場合にあっては、国の方針に従うことになると考えております。
 最後の事務作業量についてですが、議員ご質問のとおり支給事務を町が担うこととなりますと、かなりの作業量になると考えております。3月に国会で予算が成立し、年度内の支給開始となると、町も予算を補正し、歳入歳出に組み込まなければなりません。また、平成20年度の会計が3月で終わりますことから、地方自治法にあります会計年度及びその独立の原則により3月に支出決定ができなければ予算を繰り越すこととなります。その給付方法については、申請方式を採用するため、申請期間が必要となり、国では受け付け期間を3カ月または6カ月で検討しているとのことであります。これにより年度内にすべて支給することはできず、事務の繁雑化が予想されますことから、国からの情報収集に努め、早期に給付準備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、伊藤議員の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 答弁いただきましたが、私のいわゆる思いが伝わっていないのか、何か開きを感じます。特に1点目の給付金のことについてどう考えるかというところが町長の今の答弁で、国の施策であって町の施策の是非ではないという答弁。今私がたくさんいろんな資料を読ませていただきました。全国的なこの声を私は手元に持っております。徐々に理解していただき、共通の認識に立てれば幸いだというふうに考えています。
 最初に、まず11月の26日に全国の町村長大会というものがあったというふうに報道で見ております。当然町長が行かれたとすれば、ここでこの給付費問題が論議があったのかなかったのか、あったとすればどういう論議だったのかお聞かせいただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 全国町村長大会ありました。いわゆる論議ということがあったのかという質問ですので、論議をする場ではないというような感じでございます。というのは、事前に役員会からすべての集まりがそれぞれありまして、各県、道代表だとかという形の中で会長さんだとか役員が出ております。そんな中で総会に係る議案ということで、さまざまな今の町村が持つ課題だとかというものがテーブルの上にのせられて、この扱いをどうする、こうするという話が事前になされてまいります。そして、総会で約1時間で終わるのですけれども、集まった中でそれらの課題をスローガンとして全部挙げまして、このスローガンについて、その内容については今言ったようないわゆる定額給付金事業に関するということもありました。その中でのイエスかノーかというか、これで進めたいと思うということの中で賛同を得たいということで終わるのですけれども、それが論議といえば論議なのかもしれません。ただ、そういう場であって、議員が言われるとおり定額給付金についてもさまざまな全国町村会からの要望があったということは確かであります。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) この大会が役員を決めるとか、そういうものに限られて行われるということであれば、論議がないということはあらかじめわからないわけではありませんけれども、自治体の町村長のいわゆるトップの方々が集まっていますから、今国や自治体がどういう位置や立場、どういうことに悩んでいるかということは当然頭に置いた人たちがみんなそこに集まっているというふうに考えます。そうすると、そういう大会こそ国民が一番関心のあるこの問題について論議をしていいのではないかと思うのです。そういう場になってほしいなというふうに思います。もし町長がまたこういう出る機会がありましたら、そんな主張をしていただきたいというふうに考えます。
 次の問題に移ります。2つ目は、この支給の作業に対する費用の問題です。国が全額補助をするからということです。これは、報道もされていましたし、私も承知しておりました。その中身についてわからないから、質問させていただきます。支給をするという部分は、私はほとんどが振り込みを依頼されると思うので、振り込み手数料等のそういう問題に限られたものなのか、あるいは町長がこの答弁の中で作業量が膨大になることを想定しております。そうすると、その事務作業に対しての報酬、あるいは何かそういうものが見返りがあるのかどうかを含められて、この100%、10分の10というのはどういう中身を想定していますか。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) お答えいたします。伊藤議員のおっしゃられたとおり、質問なのですけれども、事務費につきましては10分の10、事務費といいますと職員の通常の勤務体制の中での給与は出ませんけれども、まず時間外、それからそのほかの臨時の職員の賃金、それから一般的に係る事務費等についてはすべて出ます。それで、前回10年前に地域振興券の交付がございまして、そのときも事務費出ていますので、同じような形で10分の10出るという判断をしております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) そうすると、2兆円政府で出したというほかに、さらにこうした各自治体の職員の膨大な作業量、超勤あるいは臨時職員の手当、これらを含めるとこの事業を政府がやることによって相当の事務経費がかかる。そういう分をほかに回したほうがいいのではないかという声も実はあるのです、これは。ただ、それは今置いておきましょう。ただ、もう一つ、事務作業上で答弁の中で述べておりますけれども、いわゆる既に想定をしています3カ月から6カ月の期間が必要である。今、年末に実施したとしても間に合わないのです。とすれば、年度内というお約束の期限に間に合わすのには夜通し24時間でも働いていただかなければ間に合わぬと思うのですが、この3カ月から6カ月に対して町長、どうですか。どういうふうに処理できるのか、消化できるのか。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) 議員おっしゃるとおり、実際にはできません。まず、今通常国会1月5日からと予定されていますけれども、そこで出されまして、最低通らないで60日いったとして3月になります。3月の中に入りますと、まずうちのほう予算を組み込まなければいけません。それと、繰越明許をかけなければいけません。それまず、3月の議会に間に合えばいいのですけれども、間に合わない場合には臨時議会という形になります。それの後、申請方式でうちのほうから通知書をまず1回出しますので、それに対しての申請書を受理してから、それからの給付という形になりますので、かなり時期はずれる。ずれるというのは、3月の中で支出ができるものもあれば、ほとんどのものが3月を過ぎての支給になると考えております。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 最初は、これは麻生総理は年末に支給をしますということであったのです。そこに度が入ってきて年度末なのです。そして、今聞いてみればまず3月の年度末では無理だろうという答弁。自治体がそう言っているのですから、作業する皆さんがそう思うのですから、これは間違いないでしょう。そういうこともまた非常に私は不信に思うし、国民に対して申し開きの立たぬことの一つではないかというふうに考えます。今そこら答弁していただきました問題について、申請書方式でやると言っていますね。心配なのは、あの灯油支給のときもいろいろと間違いなく該当する者に全員通知し、そして吸い上げることができるかという論議もございました。さて、今回この申請書、その灯油よりも数はうんと多うございますね、全町民の数。そうすると、そういう中には高齢者もい、あるいは身体的弱者もいます。そういう方もみんな申請手続ができると想定できますか。

〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、鈴木典生君。

〇政策推進課長(鈴木典生君) まず、国の考え方は、基準日まだ決まっていないのですけれども、1月1日の基準日か、2月1日の基準日で考えていると言われております。その基準日の住民基本台帳に載っております方に給付するということになります。それで、まず最初に町村では申請書を先に、その後に基準日があるのですけれども、基準日の後に給付日があるのですけれども、それを設定しまして、その後にうちのほうから申請書を郵送ですべての町民の方にお送りするという形になります。申込書を送付するのですけれども、申込書の中に申請書が入ってございますので、その申請書で出していただくということになりますので、すべての方にうちのほうから申込書を送付する形になりますので、それにつきましてはすべて網羅できると考えております。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) どういう支給方法、申請式というのはわかるのです。それを町長がどう考えているかということを第1の質問の中に実は入れたつもりなのですが、給付の2点にも答えがありません。結局所得差をつけるのかと。あるいは、つけないのかと。ここのところが非常に国会でも与党、野党含めて論議のあるところなのです。ここのところを町長に是非どうなのかということを聞いているので、答えてほしい。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) この定額給付金という目的からいきますと、いわゆる福祉政策、また経済政策というか、いろんな物の考え方があるというふうに判断いたします。ある意味では、福祉的な生活支援ということになると一部のそういう今言っているような制限だとかということもそのテーブルの上にのっかってくるのかなというふうにも思いますし、また経済的なもの、経済政策というふうに考えると、所得制限ということなしに住民ひとしく、国民ひとしくという物の考え方も出てくるでしょうし、一様に考え方としては難しい。そういう理屈をつけるのであれば難しいなというところがあります。ただ、私自身が今のこの流れの中で判断する中では、所得制限は持とうとは思っておりません。そんな中で粛々と今の決定状況を見ながら、そして予測する中で対応する組織も含めて、役場の中で早目に手を打っておこうということでおります。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) それでは、これから私いろんなふるさと創生資金事業なんかのことからさかのぼって、今回国が突然出してくるこういうようなとっぴな政策を比較対照してお互いに認識を深めていきたいというふうに考えます。
 竹下内閣のときにふるさと創生資金というのをやりました。これ現在検証されている部分がずっとあるのですが、もう全国全部特徴的なの載っています。羽幌町はあのとき探勝船でした。幌延は心象館です。ずっと見ていって東北地方まで眺めていったときに、はっと1つ気づいたのです。このふるさと創生資金は、今言っているこの給付金政策よりももっとすぐれているなと思った点が1つあります。どこかというと、自治体に大きな負担を、事務作業をかけなかったということと、それからもう一つは青森県を例にとってみますと、極端なのが載っていました。青森県の黒石市では、これを純金にいたしました。金は非常に最近値上がりしまして、銀行利息よりうんといいだろうというふうに、私はこれはためになっただろうと。もう一つ、秋田県仙南村という村、現在は3町村合併で三郷町となっているそうです。ここは、仙南村時代に村営キャバレーを建設したのです。笑いますけれども、本当なのです。あっという間に赤字でつぶれました。だから、功罪は非常に差があると。でも、いろいろと金にしたり、うちは探勝船でよかったか悪かったか、とにかく事業もやれました。これを今度給付金の問題で見てみます。時間がないので、余り詳しくは言いませんが、11月の25日に、町長もごらんになったと思いますけれども、北海道新聞の朝刊に2兆円こう使ったらどうでしょうという記事が載っていました。たくさん載っているのです。ご紹介しますと、あっと思って見ました。詳しく全部述べると私の時間なくなりますので、拾ってみますと、全国265校の私立高校に聞きました。私立高校です。退学した人は1年間で何人いますかと。103人と。そこで、こうした勉学の意思に燃える子供たちを何とか経済的理由でやめていかないで救ってやるのに方法がないかということで書いているのです。見ましたら、これは公立、私立問わずにすべての高校生を1年間に家庭から一銭も負担を取らないでかける費用が2兆3,500億と出ていました。2兆円あると全部の高校生が心配なく勉学できます。もしこれ裕福な家庭にやらないで3分の1ということになれば、不幸な家庭の子供は3年間勉学を安心してできるという数字になるのではないかなというふうに考えました。あと、こう書いています。医学の問題、医者の問題。産婦人科医を、年間2,000万を保証する産婦人科医であれば1万人の医師を10年間雇用できますと書いています。2兆円あると医療の問題こんなに助かるのか、これも非常に頭の底に残りました。もう一つ、医療の問題非常に困っています……

〇議長(橋本修司君) 伊藤議員、質問の趣旨に沿って質問してください。

〇2番(伊藤 昇君) これから趣旨に沿うように、前段の理解を得るためにこういうふうに述べているのです。何がどうかということを今町長に聞いていくためです。誤解しないように聞いてください。
 もう一つ、病院の問題ですが、全国の自治体病院の累積赤字が2兆15億円だそうです。これを解消できるのでないかと。あるいは、小中学校、きのう実は「報道ステーション」という番組見ましたが、余りいい番組でないと嫌いな人もいるようですけれども、あそこで報道していた学校の耐震化問題。これが4万棟全国であるそうです、まずい学校。これを全部直したということになると、2兆円では済まないのです。3兆ちょっとかかる。例えば1年間に1万校直すとすれば、これは8,000億で済むと。これは、ここにも書いていますし、また「報道ステーション」でも取り上げておりました。学校も指定して、そこへ取材しております。私が言いたいことは、定額給付金と関係があるのはこれからなのです。こういうふうにいろんな金の要る場所がたくさんあるのです。だから、町長、どうでしょう。自治体は、今地方分権を本気になって定着させて推進していかなければならない。したがって、もしできるものであれば国が言う政策であるから是非はないとか、こういう認識を持つのではなく、私は国であろうと、道であろうと、まずいものはまずいとはっきり言っていく、そういう自治体でなければ独立独歩、いわゆるそういう本当の意味での地方自治体に成長していかないのではないかというふうに考えまして、この給付金、ほかに回したらいいという声について町長、どう思いますか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 私にとって今の質問というのは意に沿う返答ができません。と申しますのも、いわゆる定額給付金として、国の施策として今出てきている。その中でそれは2兆円、1兆9,600億、その数字ということになって、その政策の是非を問いながら、だったらこうなる、これに使える、あれに使えるということをどう思うかというご質問だというふうに今とらえました。私これ論議にならないような気がするのです。それをやめたらこっちに使えるとかということの発想というのは、なかなかそれがいいか悪いかとかということは私の今の場で返事に困ります。というのは、定額給付金についての政策的にどう思うのかという論議であれば、それはそれなりの考え方というのが出てくる。方向も出てくるのかもしれません。今その問題が住民の方々にいろいろな問題を提起しているような部分もあるので、それをとらえられながら、その政策がいわゆる問題あるぞと。だから、これだけ使うのだったら、ほかのこの事業はということですから、ちょっと私にとっては返答はしかねます。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 私は、今眺める窓口を給付金の窓から見てみました。ただ、そういう私たちが自治体をやっていくときに国に対して物を申すことができるかということが主たる質問であったけれども、その辺が余りはっきり言うと質問の内容と違いますので、なるべくぼかしましたが、そういうつもりで質問しておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 時間もなくなりましたので、私は最後に町長にお願い申し上げて私の質問は終わりたいと思いますが、まず地方分権時代といっても財政の保障は全く先が見えません。そんな中でのこれからの地方自治体というものは、前途全くイバラの道でありましょう。しかし、そこに住民が存在する限り、どうしても町長も、また議会も最善の方途を探り、住民に提示して、提供して、協働の町づくりを住民とともに全力傾注をしなければならないのは論をまつまでもないと思うのです。そのために町長には、我が町の将来像を明確に示し、国に対しても道に対してもまずいことはまずいと言って、住民の側に立って主張して、要求していっていただきたい。待ちの姿勢ではなく、攻めの姿勢でいかれることを願って、私の質問を終わります。

〇議長(橋本修司君) これで2番、伊藤昇君の一般質問を終わります。
 次に、5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 私のほうからは、1点、補助金の交付目的と使途の検証について質問をしたいと思います。町は、厳しい財政状況を受けて、新年度予算編成に向けて行政のスリム化の方針を引き続き堅持するとし、各課の予算要求に対してもゼロベースからの算出を求めており、各種団体に対する補助金も対前年比で3%の減額とするとしている。昨年の査定状況では、最終的には復活したものの、全額削減を通告された団体もあったと聞かされています。こうした中にあっても自治体の公益性を増進させる観点から、年間1,000万に及ぶ補助金が交付されている団体も見受けられます。公益性がしっかりと確保されるためには、町が補助金交付に当たって公益性を担保し、実績報告書の提出時には検査を十分行うことが求められているものと考えます。そこで、以下の質問にお答えをいただきたいと思います。
 1点目、町は補助金の算定、交付に当たってどのように対処してきているのか。
 2点目、補助金の執行に当たって食糧費、交際費は極めて限定されるべきものと考えますが、どのように認識し、どう指導されてきたのか。
 3点目、補助金の実績報告に際し、支出証拠書類の提出を求めてきたのかどうか。
 4、これまでの検査結果を受けて、すべての団体補助金が町民の目線に立って適正に執行されていると認識されているのかどうか。
 以上であります。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 高野議員のご質問にお答えをいたします。
 1点目の町は補助金の算定、交付に当たってどのように対処しているかということでございますが、まず算定に当たりましては各課からの予算要求に基づき、その内容の詳細について説明を求めるとともに、必要に応じ関係団体等の意見等も聴取し、羽幌町として公益上の必要があると認めた場合、予算計上をし、交付いたしているものでございます。交付に際しては、事業が補助目的に沿って的確、効果的に実施することなど、一定の条件を付して交付いたしております。
 なお、補助額等につきましては、事業内容、その他により異なりますが、事業等が効果的に実施できるよう最大限考慮するとともに、財政状況を勘案し、決定いたしております。
 次に、2点目の補助金の執行に当たって食糧費、交際費は極めて限定されるべきものと考えますが、どのように認識し、どう指導されてきたのかについてでありますが、毎年度予算編成方針を示し、食糧費については原則補助対象外としております。交際費については、特にその方針を示しておりませんが、補助金における交際費とはどのようなものが対象となるのかは具体の事案が示されていないので、判断できませんが、原則食糧費同様の考えであります。
 次に、3点目の補助金の実績報告に際し、支出証拠書類の提出を求めてきたのかどうかについてでありますが、各所管課においては交付した補助金が適正に執行されているかを検証する義務があり、実績報告書等の提出時等において必要に応じて証拠書類等の確認を行っております。
 なお、補助額が1件100万円以上のものについては、補助団体等を直接実地調査をして、必要に応じて指導することが義務づけられております。
 次に、4点目のこれまでの検査結果を受けて、すべての団体補助金が町民の目線に立って適正に執行されていると認識されているかどうかについてでありますが、団体等への補助決定等についてはその公益性や町の活性化などを慎重に検討し、補助決定をいたしており、町民の目線に立ち、妥当性を欠くことのないよう特に意を注いでまいってきたところでございます。しかしながら、一部において適正を欠いているものも見受けられることから、さらに検証を加え、誤解を招くことのないよう団体等と協議を重ね、一定の方向づけをいたしたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、高野議員の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) ただいま町長から私の質問に対して4点ございました。そこで、先ほど町長は行政報告の中で、後ほど触れますが、町監査委員による特別監査もご報告をいただきました。そこで、平成20年の10月27日付で町長から議長あての観光協会経理内容調査報告書における調査、先ほども行政報告でありましたが、なぜ平成18年度、19年度の2カ年のみとしたのか。少なくても6月議会の私の質問に端を発したということをここに触れられておりますが、5月の18日付、後ほどさらに11月の20日に文書公開条例をもってその情報をきちっと調査をした結果に私は触れていきますが、したがって6月時点でも議会でのああいう、若干逸脱ということで議長のご注意を受けたわけでありますが、いずれにしても私は町の公開条例によって5カ年の請求を行っておりますし、町長も決裁をされていると思います。当然そういう観点は報告されているのだと思います。したがって、私はこの10月27日付の観光協会経理内容調査報告書を見たとき、町側は本当にきちっと受けとめているのかどうか、決して私が調査を完全にやれとかなんとかと言ったのでなくて、町長が答弁の内容でこういうふうに触れたから調査をされたと思うのです。しかも、後ほど特別監査結果を見ると、ここのところに関連をしているのかなと思います。なぜかといいますと、1点はこの調査報告書の中にあるように、補助事業経費の事務処理改善事項として、本来当然町の、ここにもありますけれども、補助金の交付規則、これにもありますし、事務の実施をした結果の事務上の各課長における検査が義務づけられているわけです。特に100万以上となるとなおのことだと思います。それらにおいてここにきちっとこれ改善と書いているのだけれども、何が改善なのかよく理解できないのですが、要するに商工観光課が補助団体の経理を行っていることから、支払い伝票等の原本に基づき、その内容や内訳を確認できたために、先ほども触れております。証拠書類となる写し等は町への実績報告書に添付していない処理方法、こうなるとまさしくでは何をやってきたのか。私に対する6月議会だけではなくて、それまで以前に町側が答えてきた事務上の検査もしっかりやっているというのは全く違うのではないですか。こんな証拠書類がついていないでたらめなことをやってきているということで、後ほどここにも触れております。したがって、では18、19だけでなくてなぜそれを行わなかったのか、お答えをいただきたい。

〇議長(橋本修司君) 副町長、松本信裕君。

〇副町長(松本信裕君) 高野議員にお答えいたします。
 先ほど町長からの行政報告にありましたように、これを行ったのは私でございます。今ご質問ありましたように、なぜ18、19だけだったのかということでございますが、私としましては9月の決算認定の段階で、監査の決算講評にもありましたように18年、19年で今お話ありましたように事務処理の適切さを欠くものがあるということでございました。そこで、高野議員から6月にご質問ありましたように、町といたしましても調査をすると。私は適正に支出されていると思いますが、中身について調査をするということをご答弁申し上げておりますので、この18、19ということで限定したというのはそういうことでございますので、ご理解いただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) では、この後ですが、さらにそれ以前の年月について、年度について検査を行う考えがあるのかどうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今現状の一般的なこの流れ、高野議員からの質問、またそして今日は特別監査の結果、そして町との検証の結果ということでのものが1つでき上がってきております。まずは、私自身の考え方として議会監査のほうからの特別監査の結果についてのこれからの対応ということで早急にご返答、そしてその形をつくらなければならないというのが今近々の要求でございます。高野議員の今の質問でございますけれども、それが可能なのかどうなのか、そして必要なのかどうなのかということもこれからちょっと論議してみたいなというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 私は、なぜこのようなことを言うかと。私も実際上いろんな方から電話が来ます。それは、激励であったり、あるいは中には嫌がらせもあるのです。そういう中で私は質問をせざるを得ないので、大変やせる思いであります。事実私非常にやせました、皆さんからも、体重はかってみて。大変だということです。決して私も好きでこういうことをしているのではないのです。しかし、町民の声という、ここの背景があるわけです。6月議会に私がなぜ質問をしなければならなかったのかということです。その後も町民は関心を持っています、町政に対する。しかも、この間に生じた、やっぱりこれ行政に対する大変な不信だと思うのです、こういうことが起きると。あるいは、役場の職員に対する指導、そういうものも含めてこんな不透明なことを、ましてや結果として改めてここでまずここに触れておりますけれども、町長はどのように結果責任を受けとめているのか、お答えをいただきたい。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 先ほどの行政報告の中で申し上げましたとおり、やはり長年にわたる慣習というものが、時代の背景にもさまざまな時代背景があったというふうには理解しますけれども、食糧費も含む非常に不適切な使い方があったということ、そしてそれを監視できなかった。そして、指摘できなかったということに対する責任というものは大きなものがあるというふうに思います。今後いろんな意味で細かな配慮を持ちながら、そして厳しく対処していきたいなというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) そこで、私のほうでさらに11月の20日に文書公開条例に基づいて検証を行ってきておりますが、改めてここで食糧費とか、特別監査の中でも触れております。それから、町の答弁についても私の質問に対して極めてこれは限定されるべきだと、食糧費、交際費について。そのとおりだと思います。そういうふうに町長は受けとめられているのだろうと思います。今後ぜひそれはしっかりとそういうふうに指導をしていただきたいと思いますが、改めまして私は町の交際費も検証させていただいておりますが、平成15年度から19年度の5カ年間で総額14万7,780円。中には15、16、一銭も使用されておりません。そうしますと、平均で2万9,556円、中身はありますが。見させていただきましたが、少額だけでなくて使途についても極めて妥当なものだと、町側の交際費については。それだけ厳しく執行をされている、町側本体が。ところが、一方で町の補助金交付団体の食糧費と交際費的な支出を検証、先ほども出ておりましたが、こんなのは到底町民から見ると納得できるものでないと思います。特別監査の結果に町がどういうふうに対応されるのかと。私は具体的な部分にこの後触れますが、実はここに不適切な会計問題で町議会議長が辞任、せたな町。これは、北海道新聞の今年の1月12日の朝刊に出ているものでありますが、これは体育協会ほか2団体が不適正な会計処理、あるいは不明朗な点があるということが議会の中で出てきました。決算の報告後であります。補助経費になじまない飲食代、私は実はこれまで何回かせたな町の監査委員、それから議会議長さん、そして教育委員会の担当課長とも話をさせていただきました。もう既に4月1日付で一部返還をさせているようでありますが、しかも返還を求めているということです。金額はそんなに大きくないです。ここまでしている。しかも、私は何も処分を求めませんが、受けとめていただきたいこととして申し上げますが、町民に向かっても申し上げたいのでありますが、議長が辞任したのは体育協会の会長を行っていたこと、そういうことで辞任をしております。それから、三役10%報酬1カ月カット、こういうことの厳しさが一方であるわけです。だから、きちっと受けとめていただきたいということであります。このことに関していかがでしょうか。町長、改めてどういうふうに。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今他町の例をとりながらご指摘をされました。厳しく受けとめろということでございます。これからの判断になろうかと思いますけれども、高野議員がこの場で発言されたことにつきましては、私の気持ちで厳しく受けとめておきます。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) さらに、ここでちょっとお聞きをしたいのでありますが、町は平成20年の11月12日に発せられた総務事務次官通知、公金の取り扱いの適正化等についての事務次官通知をどなたが受け取り、全庁的にはどのようにこれについて処置をされたのかお答えをいただきたい。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) 申しわけございません。その11月20日付の総務事務次官通知について、申しわけございませんが、今ちょっとわからないのが実態です。どこかに来ているのだと思いますけれども……。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) 非常に心もとない。こういうことがあるから困るのです。きちっと町側が本当に受けとめているかどうかと言いたいのです。実は、9月議会でもそうだったのですが、私は何もこれはどこかから秘密でもらっているのでなくて、参議院の決算委員会で鳩山総務大臣が決算委員会の質問の中で、やりとりの中で、こういうタイトルは別にして都道府県を通して市町村にも当然通知を行うということで、これは既に道庁にも確認をしましたが、市町村課に確認をしましたが、支庁を通して来ているはずです、11月12日ですから。ここに何があるかというと、これは問題となったのはいわゆる会計検査院による都道府県の検査の結果、非常に不適正なものがあると。補助部分です。しかも、これは本当にもう何なのだと首をかしげるような国庫補助事業に係る部分です。全く会計法令を遵守していない公金の取り扱い、これがこういうことが行われるということは当然ながら地方行政全体に対する国民、住民の信頼を著しく損なう行為だということで、今後の行政の執行にも重大な影響を与える。国が言うのも何かと思うのですけれども、しかし現実にそういう通知が出ている。改めてやっぱり適正なそういう規律を確保するとか、適正な予算執行の確保を尽くしていただくよということで、まさしく今予算編成もやっているわけですね。されているわけです。あるいは、一方で地方財政に関する健全化法もあるように、しっかりとそこはやっていかなければならない。こういう重要な通知があるわけです。さらに、検証をしなさいと、これまでやってきたことも。ということですから、ここのところは。それと、違法行為とか、こういうものがあった場合には速やかに実態を調査して事情聴取、厳正な措置を講ずるということまで、さらには住民への説明責任を果たし、再発防止をするための行政執行体制の確立を図るようお願いするということでの内容であります。全部読んでいませんけれども、長くなって時間切れになるので。ということですから、これ受けとめて、担当課長、何かこういう文書すらないということについて事務方のトップの松本副町長。

〇議長(橋本修司君) 副町長、松本信裕君。

〇副町長(松本信裕君) 高野議員にお答えいたします。
 書類を見ていないというのはまことに申しわけございませんが、私見たというか、新聞報道等にもございますが、国の補助金を都道府県、北海道もそうなのですが、いわゆる目的外に使用している。例えば所管の農政部なら農政部が旅費だとか、そういうような形で、いわゆる補助外で知事の同行をするのに旅費を使うとか、そういうようなこと。こういうことが総務省のほうでやっぱり適正な補助金の事務要綱に基づいてということで、会計検査院からの指摘を真摯に受けとめて、これを都道府県あるいは市町村の自治体にも補助に当たってのことをこういうふうにやりなさいという通達だと思います。これについては、先ほど町長からの答弁もございましたように、私としては職員の皆さんにこういうことがないように厳正に事務指導を行っていきたいというふうに、先ほど答弁したとおりでございますので、よろしくお願いいたします。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) ばらばら一見飛んでいるように見えますが、私のこの部分の質問については一貫しているのです。6月から端を発して、こういうことが起きるから、私は町民の不信の背景にあるのだと、これから。幾ら町長は町政執行方針で透明性を確保する、まさしくそれはいいことです。情報公開するとも言っていますし、それは大事なことであります。だからこそ、くどいようですが、何回も触れているわけですから、そこをしっかりと受けとめていただきたいと思うのです。まだ本当に町側は、先ほどの特別監査報告については非常に踏み込んで、私はこれまでにない監査委員に敬意を表したいぐらいでありますが、いずれにしてもこういうことの起きた背景を厳しく受けとめていただきたいという観点から、1点だけ具体的な支出がここに書かれております。不適切な例として書かれておりますが、ある年度において、実はこれはここにも触れております。お歳暮、その年、多い年には12月の暮れにかけてこれは必要なのだと、団体からいうとです。だけれども、補助金の分で先ほどあったようにこんなことはあり得るのかと。町の交際費見てもないですね。15万に及ぶものがある。まだまだあるのです。ずっとこういうふうにあります。それから、これは不正とは申し上げませんが、実は具体的な支出の中でここに触れておりますが、札幌市のこれは観光パンフの作成だというふうに明示されているのですが、いいですか。これ同じ年で年に2回ないし3回、あるいは同じ年にある年度では同じ日に、2泊3日で行って、その2泊とも同じ飲食店を利用して、しかも2次会ないし3次会、場合によっては4次会まで行く。私聞きなれないコンビニエンスストアなのか、ハンバーグなのかわかりませんが、ロイヤルホストという、時計台店があるのですが、これはコンビニエンスストアだと思うけれども、こんなの3個660円で、私ラーメンかと、時計台のところ。そんなものまで含めて4回も5回も使っている。それが年に2回もある。こんなことが具体的にあって、これが町民が納得できますか。だから、きちっと監査もあるのだからそれを受けとめて、この監査も多分見ているのだと思うのです、そこまで書いていないだけで。だから、町民の目がありますことをしっかり受けとめて、これはきっちりと今行ってしまったからでなくて、私先ほどせたな町の例も申し上げましたが、これほどひどくはないです。こんな例たくさんあるのではないですか。こんなことを繰り返していて、それで町民の目線を感じてしっかりと町政ができますか。改めてこれを受けとめて、町長、どう思っていますか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今回の報告でも、また特別監査からのご指摘でも指摘のあったとおり、強く反省もいたしておりますし、今後においての取り組みにもどんどん、どんどん厳しくいきたいというふうには思っております。今これからのことではなくてこういう過去もあるのだぞということでお話がありましたけれども、自分自身もやはりその厳しさというものを自分自身に投げかけながら、そして職員全体としても自分の足元をよく見て厳正に職務に取り組むということ、そして住民と一体なのだという意識を持ちながら取り組んでいきたいなというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 5番、高野輝雄君。

〇5番(高野輝雄君) もっと本当は時間をかけたかったのですが、特別監査もございましたし、町側も真摯に受けとめて、この後監査のほうにも対処方をされるのだと。その中で多分私が主張する、主張って私自身の主張でないですよ。町民の声だと思っていただければ結構なのですが、これらがきちっと反映されることを私は当然のことだと思っておりますが、そこで改めてまたあれなのですが、具体的なことはこれ以上申し上げませんが、総額だけ申し上げておきますから。この15年は不明なのですが、16、17、18、19会計年度で、これら資金前渡と称するもの、年間例えば4回だとか、役員会、支部長との懇談会費、これはもう必ず2次会つき、タクシーまで利用されている。こういうことの繰り返し。これら含めると、先ほど言ったお歳暮等を含めると31件、80万6,475円もある。こういうことをきちっと受けとめていただいて、今日は具体的に数字を申し上げましたので、私はこれは文書公開条例に基づく証拠書類を見ながら話ししておりますから、さらにお土産だとかお歳暮に関しても38件、これは全部全部不適当だとは申し上げませんが、先ほど申し上げました異常なお歳暮だとか、こんなことは補助金の中で到底理解されないと思います。完全に、これ84%と監査委員言っていましたが、補助金は全額補助金ですから、間違いなく。観光協会の収入は広告料とか負担金ありますが、それぞれ目的の部分ですから。自主的な運営費はないのでありますから。したがって、これらについても38件、53万9,000円だと。こういうことは絶対理解されませんので、改めて最後にこう申し上げまして、もう一度町長の今後に向けての決意をお願いいたします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 高野議員が検証されたというか、情報公開条例の中で資料を集めて出した数字ということで今ご指摘がありました。我々も年度別ということでは、ある意味では同じような今日報告された結果が出ております。本当にその中でも申し上げましたけれども、厳しく受けとめております。これから町民のため、本当に貴重な財源を使っているわけでもございますし、透明性を高めながら取り組んでいきたいというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) これで5番、高野輝雄君の一般質問を終わります。

    ◎延会の宣告
〇議長(橋本修司君) お諮りします。
 議会運営上、本日の会議はこの程度にとどめ、あらかじめ延会したいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
 したがって、本日はこれで延会します。
(午後 3時14分)

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