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議会議事録(平成21年第7回定例会 9月16日)

議会議事録(平成21年第7回定例会 9月16日)

平成21年第7回羽幌町議会定例会会議録

〇議事日程(第1号)
 平成21年9月16日(水曜日) 午前10時00分開会

 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期の決定                               
 第3 諸般の報告
 第4 行政報告                              
 第5 一般質問

〇出席議員(10名)
  2番 伊藤 昇 君
  3番 寺沢 孝毅 君
  4番 磯野 直 君
  6番 森  淳 君
  7番 駒井 久晃 君
  8番 船本 秀雄 君
  9番 大山 新太郎 君
 10番 熊谷 俊幸 君
 11番 室田 憲作 君
 12番 橋本 修司 君

〇欠席議員(0名)

〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
 町長 舟橋 泰博 君
 副町長 本間 幸広 君
 教育長 山本 孝雄 君
 教育委員会委員長 松村 益司 君
 監査委員 米澤 幸雄 君
 農業委員会会長 林 弘之 君
 会計管理者 大波 芳弘 君
 総務課長 石川 宏 君
 政策推進課長 柳田 昭一 君
 財務課長 品野 万亀弥 君
 財務課長補佐 江良 貢 君
 財務課財政係長 室谷 眞二 君
 町民課長 藤岡 典行 君
 町民課主幹 永原 裕己 君
 福祉課長 鈴木 典生 君
 福祉課長補佐 熊木 良美 君
 福祉課主幹 野上 京子 君
 福祉課主幹 更科 滋子 君
 建設水道課長 西村 修 君
 建設水道課長補佐 三浦 良一 君
 建設水道課主幹 鷲尾 伸一 君
 建設水道課管理係長 宮崎 寧大 君
 建設水道課建築係長 石川 隆一 君
 農林水産課長 山口 芳徳 君
 商工観光課長 三浦 義之 君
 天売支所長 井上 顕 君
 焼尻支所長 安宅 正夫 君
 学校管理課長 水上 常男 君
 学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 浅野 勝彦 君
 社会教育課長兼公民館長 濱野 孝 君
 監査室長 工藤 孝司 君
 農業委員会事務局長 荒井 光昭 君
 選挙管理委員会事務局長 石川 宏 君

〇職務のため出席した事務局職員
 議会事務局長 長谷川 一志 君
 総務係長 豊島 明彦 君
 書記 富樫 潤 君

    ◎開会の宣告
〇議長(橋本修司君) ただいまから平成21年第7回羽幌町議会定例会を開会いたします。
(午前10時00分)

    ◎町長あいさつ
〇議長(橋本修司君) 町長から議会招集のあいさつの申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 平成21年第7回町議会定例会の招集に当たりまして、議員の皆様におかれましては何かとご多忙のところご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今年の夏は、全国的に曇りや雨の日が多く、当地域におきましても特に7月は気温の低い日が続き、週末になると天候に恵まれなかったこともありまして、観光客の入り込みもよくありませんでした。8月に入りまして、好天の日が続いたため、入り込みの回復に期待を寄せたところでございましたが、前半の伸び悩みは挽回できず、観光客の入り込みは離島観光及びサンセットビーチともに昨年を下回る結果となりました。また、この天候は農作物の生育にも影響するものと懸念いたしておりましたが、農業に携わる皆さんのご努力もあり、全般的に平年並みに生育していると聞き、安堵いたしているところでございます。
 なお、農作物の生育状況と観光客の入り込みにつきましては、後ほどご報告申し上げます。
 さて、本定例会に提案しております案件は、財政の健全化に関する報告が1件、議案として条例制定、補正予算など11件、教育委員会委員の任命同意が1件、平成20年度の各会計決算認定が8件、合わせて21件であります。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げまして、招集のあいさつとさせていただきます。

    ◎開議の宣告
〇議長(橋本修司君) これから本日の会議を開きます。

    ◎会議録署名議員の指名
〇議長(橋本修司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
  10番 熊谷 俊幸 君   11番 室田 憲作 君
を指名します。

    ◎会期の決定
〇議長(橋本修司君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
 9月10日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
 議会運営委員会委員長、熊谷俊幸君。

〇議会運営委員会委員長(熊谷俊幸君) 報告いたします。
 9月10日、議会運営委員会を開催し、今定例議会の運営について慎重に協議をした結果、次のとおりであります。
 今定例会における提出案件は、報告1件、議案11件、同意1件、認定8件、発議3件、意見案1件、都合25件、加えて一般質問3名6件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、今定例会の会期は本日から18日までの3日間と決定いたしました。
 次に、審議予定について申し上げます。本日は、この後諸般の報告、行政報告、一般質問の審議をもって終了といたします。明17日は、報告、一般議案、補正予算、同意、平成20年度各会計決算認定の提案理由の説明を聴取した後、決算特別委員会を設置し、付託して終了といたします。その後、決算特別委員会を開催し、各会計決算の内容説明を求めてから審査及び調査を行います。なお、本会議は18日まで休会といたします。18日は、本会議に戻し、各会計決算認定、発議、意見書の審査を行います。ただし、決算特別委員会の審議の進行状況によっては、休会中であっても決算特別委員会終了次第本会議を再開することといたします。
 議会運営委員会では、本日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。
 以上で終わります。

〇議長(橋本修司君) お諮りします。
 本定例会の会期は、議会運営委員会委員長報告のとおり本日から9月18日までの3日間としたいと思います。ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日から9月18日までの3日間に決定しました。

    ◎諸般の報告
〇議長(橋本修司君) 日程第3、諸般の報告を行います。
 会議規則第21条の規定により、本日の議事日程表は配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付してありますので、ご了承願います。
 次に、監査委員から平成20年5月分及び平成21年5月分から7月分までの例月出納検査結果の報告がありましたので、報告します。ご了承願います。
 次に、議員の出張報告を配付しましたので、ご了承願います。
 次に、各常任委員会から、閉会中の継続調査とした所管事項について調査の結果を報告します。
 最初に、総務産業常任委員会委員長、伊藤昇君。

〇総務産業常任委員会委員長(伊藤 昇君) 報告します。

平成21年9月16日

羽幌町議会議長 橋本 修司 様

総務産業常任委員会委員長 伊藤 昇

所管事務調査報告書

本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

1 委員会開催日  平成21年7月15日
             平成21年8月27日

2 所管事務調査事項
(1)町道の維持管理について
(2)上水道事業の運営状況について
(3)羽幌港臨港地区の分区における構築物の規制に関する条例(案)の制定について
(4)離島地区情報通信基盤整備事業について
(5)羽幌町営焼尻めん羊牧場に係る平成20年度指定管理者事業報告について

3 調査結果及び意見 別紙のとおり

所管事務調査報告書

(1)町道の維持管理について(平成21年7月15日開催)

マル1町道視察について
◎現地視察
・南町4号・南町通り連絡線道路改良工事
・南1丁目仲通り道路改良工事
・幸町通り街路灯補修業務

※説明
・上記工事等の経費は、地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用。
・街路灯は、老朽度に応じ計画的に改修している。

〇町道視察後、担当課より説明を受ける。

マル2町道の維持管理について
・市街地区、天売地区、焼尻地区を合わせ241路線。
・実延長18万3,513メートル、舗装済みが9万3,783メートル。
・橋梁55カ所、ここ数年老朽化調査を実施。
・植樹枡が666カ所、植樹帯は15カ所あり、状況に応じ枝払いや撤去、舗装等を実施。
・除排雪は平成19年度から市街地区の部分が委託となった関係から、現在は全線委託している。
以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】歩道の狭いところに植樹枡があり街路樹の枝がひどい状態だが。
【回答】状況に応じて枡の撤去や枝払い等をしている。今後も状況を見ながら対応したい。

【質問】台風で倒木したもの。その後の復旧はどう進んでいるのか。
【回答】補植はしていない。根の撤去は全部終えている。

【質問】農道の2線道路は散歩道になっているが歩道がない。歩道設置の計画は。
【回答】計画はないが今後の検討課題としたい。
 以上のような質疑後、終了した。

(2)上水道事業の運営状況について(平成21年7月15日開催)

〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・平成17年度に水道料金を改定した際の推計どおり、今後10年間改定を必要としないとする当時の試案どおり推移すると思われる。
 以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】大規模改修したときの起債償還はいつまでか。
【回答】ピークが続くのは平成29年度まで。

【質問】留保資金、20年度の決算前だが4億9,000万円。料金改定した当時と比較してどうか、羽幌町の規模として適切なのか。
【回答】後日、調べ回答したい。

【質問】業務用料金はどの程度の割合か、また、他町村と比較したことはあるか。
【回答】比較は改定当時に類似団体と行った資料がある。当時の平均はおおむね3,600円であり、1,100円くらい高かった。収入割合は家庭用が65%、営業用と工業用で20%、団体用15%である。

【質問】商工会からの要望は役場全体で、企業の支援も含め検討すると聞いているが。
【回答】救済する方法はないかと課長が商工観光課と協議していると思う。また、関係する課で何らかの形で考えると思う。

【質問】1カ所で大量の塩素を入れないで、町内数カ所で塩素を入れるような方法を検討したことがあるか。
【回答】検討したが施設整備に莫大な経費がかかり難しい。
 以上のような質疑後、終了した。

(3)羽幌港臨港地区の分区における構築物の規制に関する条例(案)の制定について(平成21年7月15日開催)

〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・今回都市区域の変更の際に北海道から分区の指定をするよう指導があり分区の指定と条例を制定するものである。
・天売、焼尻港はこれまでどおり分区の指定を行わない予定である。
 以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】中央埠頭ができたときは商港区と漁港区が混在するが、どう処理するのか。
【回答】フェリー岸壁は大型船を移行する形になり、その時点で商港区から漁港区へ変更したい。新しいフェリー埠頭については漁協建設場所が本件で分区指定をする形になっている。フェリーターミナルが移る部分は商港区に変更しなければならないが、フェリーターミナル建設時点では臨港地区に指定されていないため分区の指定はできない状況になっている。国土交通省にお願いし港湾施設に認定してもらい建設の際に補助を受けられるよう準備したい。その後、都市計画の臨港地区の変更後に新しいフェリーターミナルがある部分を商港区に指定したいと考えている。
 以上のような質疑後、終了した。

(4)離島地区情報通信基盤整備事業について(平成21年8月27日開催)
〇担当課より議員説明会以降の経緯について説明を受ける。
・役場の課長会議、職員を対象とした双方向告知システム「知らせますケン」の体験を通し各課で活用方法やメリット、デメリットについて検討してきた。
・公共投資臨時交付金に対し全国から多くの希望があり、羽幌町が3億3,300万円として申請していたものが補助対象経費2億8,800万円となった。
 これにより同時に整備する予定であった告知システム「知らせますケン」設置を羽幌町が負担できないかとする内容で北海道通信局より通知があり、再検討してきた。羽幌町としては、離島という立地条件等を勘案し何とか申請額による実施とならないか改めて要望。その後、整備事業を行うNTTで2億8,800万円で、羽幌町が申請している事業を整備する旨の通知があった。
・羽幌町としては、この機会を逃すと離島地区のブロードバンド化は難しいと判断した。

◎システム「知らせますケン」周知用DVD鑑賞

〇担当課より資料に基づき説明を受け質疑に入る。

【質問】IRU契約は普通のブロードバンド契約とどう違うのか。
【回答】業者が整備運営するのが一般的だが、離島地区のように事業の乏しい地域は業者が入ってこないため、幹線を自治体が整備し運営を業者が行う契約をIRU契約という。

【質問】ブロードバンド用光ファイバーと告知放送用ファイバー含めて町の維持管理になると思うが、問題発生時の保守も全額町負担となるのか。
【回答】基本的には町で整備している部分で保証対応以外の故障は町が負担することになる。

【質問】コンテンツの作成等は業者に依頼するようだが、コンテンツは常に変わるもの。特に災害時はリアルタイムでないと意味がない。コンテンツの基本的な部分は業者で、個々の運用は各課で行うというイメージがわかない。緊急的なものはどのようにしてだれが対応していくのか。
【回答】導入する前段で業者と詰めることで基本となる、例えば緊急情報等をあらかじめつくっておき、簡単な部分を入力し発信することや、消防庁で有事のときに情報提供するシステムがあり、それと結ぶことによって町で直接打ち込まなくとも、有事情報が町に入ってきた段階でシステムを通し自動的に端末に流すことができる等、緊急の部分に関しては瞬時に提供することが可能と考えている。一般的なお知らせ等の情報はサンプル的な様式のようなものを何種類かあらかじめ準備しておき、ワープロ感覚で担当者が実施できるような活用方法を考えている。当初導入したコンテンツ以外はその都度業者と詰めていきたい。

【質問】故障した場合の保守契約のようなものは。
【回答】機械等の修繕や更新は、その時点でということ。保守料等には一切含んでいない。

【質問】当初は軽微な使用ミスや使用方法がわからない等が頻繁に起きる。ある程度対策を考えないとならない。業者との話し合いは。
【回答】具体的にはしていない。

【質問】光関係の弱みは停電。島の電気環境は。
【回答】UPSを端末と同時に設置する。単に停電であれば15分~20分程度は稼働しているので、その間に避難できる。

◎質疑応答の後、次の報告があった。
・本事業の予算関係は交付金受け入れの関係から9月定例会へ補正予算で提案、事業実施は22年度となる。予算は次年度へ繰り越しする。
・雇用促進住宅について、入居の制限をしていたが9月10日から以前のように入居可能となった。町民には9月号の広報で周知する。
・譲渡については、現在、機構側で検討中、町としては公営住宅の交付金の関係から11月ごろまでに目途をつけてほしい旨申し入れた。
・譲渡に向けての整備は火災報知機や地デジの対応は検討してもらえるとの話を聞いている。
 以上のような質疑後、終了した。

(5)羽幌町営焼尻めん羊牧場に係る平成20年度指定管理者事業報告について(平成21年8月27日開催)

〇担当課より報告を受ける。
・平成20年度は7月に洞爺湖サミットが開催され、その晩さん会用の食材として焼尻綿羊も名乗りを上げたが、メーンの食材には選ばれず、絶好のPR効果を期待しただけに大きく企業戦略が狂ったとの報告を受けた。
・萌州ファームとしては当初の生産羊(販売用)の数が見込みと違っていた、道外向けの大口取引先との交渉が不調に終わるなど流通販売に苦労を強いられたが、東京の有名レストランへの直接営業、日帰りツアーの企画、留萌市内の販売経路の開拓など民間ベースの営業努力で予定数を販売できたと報告を受けた。
・指定管理初年としては、経営環境では肥料、飼料、燃料の高騰があり、また、営業的にも手探りの中で赤字決算となったが、健闘が見られた結果だったと思う。
・指定管理は5カ年を想定しており、単年度の収支で評価すべきではないが次年度に向けさらなる努力を期待したい。
 以上のような報告を受け質疑に入る。

【質問】売り払いの子羊は何頭か。
【回答】245頭が今年度ラム肉として販売できる頭数。

【質問】1年目として100万円の赤字。事前のシミュレーションと違った点は。
【回答】一番大きい部分で生産羊の販売数が少なかったととらえている。

【質問】売り上げを伸ばしていかないといつまでも売り上げ補てんみたいに続けると経営的に心配。現状で担当課の考えは。
【回答】年度当初、生産羊200頭。会社的には250頭ほど生産があると計画していたが、数的な食い違いがあった。今年度は245頭で生産羊はふえてきている。育成羊として雌の確保も十分行われてきており、これから営業的に販路を開拓することで収支が改善されると考えている。販路もネット販売の営業を始めている等営業努力が見られる。

【質問】ハードについて、ここ一、二年に緊急的に大幅にお金がかかるものはないのか。
【回答】既に借り入れで整備している。減価償却の部分を圧縮して入れていない部分があり、その部分を営業が伸びれば入れていく考えでいる。
 以上のような質疑後、終了した。

 以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) 次に、文教厚生常任委員会委員長、駒井久晃君。

〇文教厚生常任委員会委員長(駒井久晃君)

平成21年9月16日

羽幌町議会議長 橋本 修司 様

文教厚生常任委員会委員長 駒井 久晃

所管事務調査報告書

本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

1 委員会開催日 平成21年7月16日
            平成21年8月28日

2 所管事務調査事項
(1)特別養護老人ホームの進捗状況について
(2)平成20年度羽幌町特別養護老人ホーム「しあわせ荘」運営状況について
(3)羽幌町立中央公民館大ホールの飲食について
(4)新型インフルエンザへの対応について

3 調査結果及び意見 別紙のとおり

所管事務調査報告書

(1)―1特別養護老人ホームの進捗状況について(平成21年7月16日開催)

〇担当課より進捗状況について説明を受ける。
・特別養護老人ホーム工事の進捗状況はユニット棟、管理棟ともに基礎コンクリートが完了し、進捗率は35%である。
・ユニット棟入所希望状況では指定管理者である社会福祉協議会が3月22日に入所者家族への説明会を実施。その後、6月24、25日で入所者家族の説明会ではユニットケアの構造、ユニット棟におけるケアの内容、特に多床棟との比較を示したものを中心としたビデオを上映し所長からユニット棟に係る特色について説明、出席者との意見交換を実施。
・ユニット棟の特色は職員を固定し配置、信頼関係を構築する。また、個々の状態に合ったケア、さらには家族の宿泊可能である旨を説明。
・説明会実施の結果、ユニット棟希望者は6月29日現在で38名にふえた。
 以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】ユニットについて理解されていない。今後の対応は。
【回答】多床と異なった部分のケアがされることの理解をいただきたいと思う。家族の皆様に説明し目標数値を達成したいと思う。
 以上のような質疑後、終了した。

(2)平成20年度羽幌町特別養護老人ホーム「しあわせ荘」運営状況について(平成21年7月16日開催)

〇担当課より資料に基づき報告を受ける。
・5月29日付で指定管理者である社会福祉協議会から契約規程に基づき提出された20年度実績に係る内容である。
・延べ利用人員は3万9,312人で年間稼働率は97.9%であり、ほぼ毎月満床となっている。
・入所待機状況は毎月ほぼ100人前後となっており、最新の数字は本年6月26日現在で91名が待機となっている。
・経常収入計は4億1,015万7,626円で、経常支出計は3億9,641万7,477円となっており、経常活動資金収支差額は1,374万149円である。
・この経常活動資金収支差額は社会福祉協議会において次年度へ繰り越し、事業費への充当や余剰金は積み立てし基金的な管理をするということで21年度の契約を終えている。
 以上のような報告を受け終了した。

(3)羽幌町立中央公民館大ホールの飲食について(平成21年7月16日開催)

〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・使用方法は移動席、ステージを使用しないホールのみの使用時に許可する。
・飲食の範囲は、研修会、講習会での昼・夕食の弁当、お茶相当で、健康体操サークルの水分補給等を考えている。
・試行期間を1年間ほどとして教育委員会で了承を得ている。
 以上のような説明を受け終了した。

(1)―2特別養護老人ホームの進捗状況について(平成21年8月28日開催)

◎担当課よりユニット棟入所希望状況について報告を受ける。
・社会福祉協議会の話では入所予定者はユニット60床中58床となった。
・うち2名は条件つきでユニット棟が埋まった場合は多床に移してほしいとなっている。
・現在生活保護者が6名くらいおり、介護度が高い方はユニットにはなじまないため3名くらいの方が必要であればユニットへ移れる。
・基本的にはユニット棟は生活保護の方ではなく一般の方に入っていただきたいと思うし、社協にも努力願いたい。

◎ユニット個室への生活保護法による被保護者入居対応について『羽幌町社会福祉法人の助成に関する条例の一部を改正する条例』の説明を受ける。
・生活保護者に係る費用を一たん、社会福祉協議会で立てかえるような形でお願いし、その立てかえた部分を条例改正後の内容に基づき羽幌町より交付することを考えている。
・生活保護者については基本的には多床室に入居。ただし、多床室があいていなくユニット棟があいている場合はユニット棟に入居。ユニット棟に入居した後に多床室にあきが出たときは、そちらに移ってもらう。ある程度限られた期間の入所と考えている。
・羽幌町としては7月に実施した社会福祉法人利用者負担額軽減制度と、生活保護者に対する社会福祉協議会への助成。この2点で助成していきたいと考えている。
 以上のような説明等を受け質疑に入る。

【質問】生活保護者だけでなく、低所得者を救済する条例はできないのか。
【回答】基本的に低所得者に対する助成は減免措置である。これ以上に助成するとした場合、福祉全体の均衡を考えると現段階ではここまでという考え方でいる。
 以上のような質疑後、終了した。

(4)新型インフルエンザへの対応について(平成21年8月28日開催)

〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・羽幌町のインフルエンザ対応の基本方針を作成した。
・予防行動の徹底のため全町民へ9月号の広報で、また、母子手帳交付時にリーフレット配布等で周知予定。
・感染拡大予防策として、町が所管する不特定多数者が出入りする施設に消毒液を配置等した。
・発生後は、情報収集し「新型インフルエンザ対策連絡会議」で見解を出し対応、また、住民みずからが予防的行動をとることができるよう正しい情報を周知する。
・新型インフルエンザワクチンについては国の方針が決まり次第対応する。
 以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】宿泊施設で出たときはどう対応すればいいのか。
【回答】基本的には保健所管轄のため保健所の指示に従う。8月10日に道の方針が変わり新型インフルエンザについては集団の分だけ継続、発熱相談センターへの電話は不要、普通の病院でよいとなった。かかった方はマスクをし、なるべく人と接しない程度の指導となった。

【質問】亜細亜大学のとき、役場は何をどう対応したのか。
【回答】町も電話等の対応もあるので24時間体制をとった。土、日はすこやか健康センターを本部とし、勤務時間外は自宅に電話が入るようにした。

【質問】新型インフルエンザのワクチン接種に関し大変な金額になる。羽幌町としてはどのような助成を考えているのか。
【回答】今後、国がどのように対応するのか、助成を含めて柔軟な考え方で対応していきたいと思っている。
 以上のような質疑後、終了した。

 以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで諸般の報告を終わります。

    ◎行政報告
〇議長(橋本修司君) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 最初に、水稲及び主要農作物の生育状況についてご報告を申し上げます。気象経過の概要についてでありますが、6月は上旬から気温が高目に推移したものの、日照時間は平年より少なく、降水量は多目で経過し、7月は中旬で気温が平年よりかなり低くなり、日照時間も平年の半分と少なく、降水量は平年をかなり多く経過いたしました。8月に入り、気温はやや低目に推移し、降水量は月を通して少なく、日照時間は平年並みで経過いたしました。農作物の生育状況は、早い時期での雪解けに加え、4月から5月にかけて平年より気温が高かったこともあり、作業は順調に進んでおりました。その後7月中旬からの低温、多雨、日照不足の影響で、作物全般で生育のおくれが目立っておりましたが、8月に入り、天候が回復傾向となったこともありまして、全般的に生育は平年並みとなっております。
 次に、9月1日現在の主な作物の生育状況を申し上げます。水稲は、6月下旬までほぼ平年並みの天候で推移したこともあり、田植え後の苗の生育は順調に経過しました。7月に入り、気温が低く推移し、9月1日現在の生育は平年並みであるものの、出穂時期に当たる冷害危険期の低温傾向の影響で稔実歩合が低くなり、例年5%から10%程度の不稔率が今年は10%から30%の不稔率となるほか、圃場間での差も大きく、全体では平年作を下回る見込みとなっております。
 秋まき小麦は、昨秋の播種作業が順調に終了し、越冬状況も良好で、融雪期も平年より早く進んだことから、平年より4日ほど早い生育を見せておりました。また、例年見られる生育後半の穂数の低下や下葉からの枯れ上がりもなく、6月の気温が高かったことで短期間での出穂となりました。その後は、低温や日照不足、降雨の影響で、成熟期が4日ほどおくれ、収穫作業も平年より5日ほど遅くなり、収量は平年作を下回りましたが、品質は全量1等となっております。
 大豆は、播種作業が平年並みに始まり、5月下旬からの降雨により3日ほど作業がおくれましたが、播種後の気温が高目に推移したため、出芽期は5日ほど早まっております。出芽後の生育は、順調に経過していたものの、7月以降の低温の影響で開花期は4日ほどおくれて推移しております。また、低温や日照不足、降雨の影響により一部の圃場で黄化症状や倒伏が見られ、9月1日現在の生育はややおくれているものの、さや数は平年並みで経過しております。
 小豆は、播種作業がほぼ平年並みに進み、播種後の気温が高目に推移したため、出芽期は4日早くなり、出芽後の生育は順調に経過しておりましたが、7月以降の低温の影響で開花期は平年並みの生育で推移しております。また、低温、日照不足、降雨の影響により、茎疫病の発生がやや多く見られております。9月1日現在の生育はおおむね平年並みで、さや数は平年より多い状況で推移しておりますが、播種の早晩や湿害の影響など圃場間での差が大きくなっております。
 アスパラガスは、平年より早目の5月上旬からの収穫作業となりましたが、5月中旬の霜の被害を受け、7日ほど収穫作業に影響が出ております。その後6月上旬以降は回復し、収量、品質とも良好で、収穫期間の延長により収量は前年よりやや増加しております。
 ミニトマトは、出荷が平年よりやや遅く、7月上旬から始まり、出荷量は徐々にふえ、8月中旬には出荷量のピークを迎えております。その後は、高温などの影響で収穫量が減少し、現時点の出荷量は平年よりやや少ない状況で経過しております。
 以上、水稲及び主要農作物の生育状況についての報告といたします。

 次に、観光客の入り込み状況についてご報告申し上げます。今年の夏は気温が上がらず、週末には雨が降るという状況で、本町の観光にさまざまな影響を与えることとなりました。
 離島地区でありますが、前年の約13%減と、昨年よりもわずかに減少している状況にあります。6月に開催いたしました自転車で島をめぐるツール・ド・天売&焼尻は、定員50名のところ47名の参加がありましたが、2日目の焼尻で急激な雨が降り、日程変更を余儀なくされました。また、8月に予定しておりました2回目の事業は、選挙と日程が重なったこともあり、参加希望者が少なく、中止せざるを得ませんでした。
 7月に開催された焼尻めん羊祭りは、幻のサフォークの提供により観光客が高級食材を楽しみましたが、昨年よりも人出が少ない状況となりました。サフォークブランドの定着とともに、来年度の集客を期待しているところであります。
 8月に開催された天売うに祭りは、天候に恵まれ、ウニ1個100円という低価格やウニの殻割り体験が好評で、多数の観光客でにぎわいました。
 市街地区でありますが、サンセット王国サマーライブは、今年の夏を象徴するかのような雨に見舞われたものの、花火大会は経済の不況により各地で開催が中止されている中、観光協会羽幌支部のご尽力により、見事な花火大会が開催されたところであります。
 ビーチバレー大会は、8月上旬に2日間の日程で開催され、88チーム304名の参加により盛況に終了しております。
 今年の海水浴客は、天候の影響もありまして、管内の海水浴場が軒並み前年割れしております。本町もサマーライブの入り込みが大幅に減少したことが影響し、前年比マイナス47%の1万7,000人となり、2万人を切る過去最低の入り込みとなりました。
 8月には、今年で2年目となる亜細亜大学硬式野球部の合宿が実施されましたが、選手が新型インフルエンザに罹患したことから、日程を短縮して帰京いたしました。野球教室や道内各大学との練習試合も予定され、多数の観客が見込めたことから、大変残念な結果となってしまいました。町民の皆様には、前年同様自転車の貸与や特産物の差し入れをいただき、感謝申し上げるところであります。なお、当合宿は来年度も予定されておりますので、集客による経済効果等に期待をいたしているところであります。
 今年最後のイベントとして開催されましたオロロンの里はぼろ味まつりは、若干の雨に見舞われましたが、みのや雅彦、中村明両名の観光大使にご出演をいただき、盛大に開催されております。
 以上申し上げまして、行政報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで行政報告を終わります。
 暫時休憩いたします。

休憩 午前10時48分
再開 午前10時55分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

    ◎一般質問
〇議長(橋本修司君) 日程第5、一般質問を行います。
 発言は通告順に許します。
 順序は次のとおりです。2番、伊藤昇君、9番、大山新太郎君、4番、磯野直君、以上3名であります。
 最初に、2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 質問いたします。新型インフルエンザの対応について。
 去る2月下旬、メキシコ東部ベラクルス州ラグロリア村で村人の6割がインフルエンザに感染いたしました。続いて3月下旬、米国カリフォルニア州サンディエゴの少年が発症いたしました。このインフルエンザについて米国の疾病対策センターがこれを豚インフルエンザの感染と断定しました。その後これが急速にメキシコシティーに流行し、新型ウイルスによるものと判明いたしました。このウイルスの感染力は極めて強く、瞬く間に全世界に広まりつつあります。我が国においても5月中旬に神戸市内の高校生の発症以降感染者は急拡大しております。また、北海道においても発症の報道が続報されており、特に夏休み明けの蔓延が心配されていましたが、予想どおり学校、学級閉鎖が相次ぎました。舛添厚労相も過日記者会見の中で、国民の皆さんは正しい情報に基づき、冷静に対応をと呼びかけました。こうした中で残念ながら先日羽幌町で合宿中の大学野球部での感染がありました。このウイルスは毒性が弱いといっても、重症化や沖縄や神戸での死者の発生というケースもあり、住民にとってはこの地域での発症に大きな不安を抱いております。以上のことから、以下の質問をいたします。

1 大学野球部での最初の新型インフルエンザの発症者が出たのを知ったのはいつか。
2 感染者は何名か。その判定に当たっての経過と対応について。
3 今後秋に向けて大流行の危険性があると言われている。これに対する対策について。
 以上、質問いたします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 伊藤議員のご質問にお答えいたします。
 新型インフルエンザが発症したことを受けまして、羽幌町は5月1日、羽幌町新型インフルエンザ対策連絡会議を設置し、留萌保健所の指導のもとにインフルエンザ対策を実施しているところでございます。
 1点目の発症者が出たのを知ったのはいつかとのご質問でございますが、8月7日午後4時に留萌保健所から確認検査の結果、新型インフルエンザの患者1名、疑似患者5名との連絡を受けた時点でございます。これは、6日午後9時過ぎに発熱等で受診した7名の学生のうち6名が簡易検査でA型陽性であったことから、7日、道立衛生研究所において1名の確認検査を実施した結果を受けたものでございます。
 2点目の感染者は何名かとのご質問ですが、疑似感染者を含め、羽幌町に合宿しておりました大学生の18名でございます。その経過と対応につきましては、学生が発熱等により病院を受診したことを7日朝、合宿誘致の関係者から連絡を受けました。直ちに留萌保健所に連絡を入れたところ、保健所の保健師が疫学調査のため午前10時過ぎに宿泊施設に入り、状況調査を行い、その結果を町に報告するので、情報の取り扱いに注意をするようにと指導がございました。その後午後1時に保健所から罹患者を別室療養対応とし、接触したホテル従業員を特定するなどの指導を行ったとの報告を受けました。4時には、新型インフルエンザ罹患者であった旨と、午後6時をめどに北海道において報道発表をする予定で準備が進められているとの連絡を受けました。基本的対応は保健所となりますが、羽幌町といたしましては、住民に不安を与えないよう9日の新聞にインフルエンザ予防についてのチラシを折り込むとともに、8日、9日は休日となることから、町民からの問い合わせに対応すべく、すこやか健康センターに職員を待機させるなど、24時間対応できるよう措置をとりました。10日には、地域情報連絡員により新型インフルエンザ感染者が羽幌町で発生したことと予防についてのお知らせをチラシにより方面委員を通じて全戸配布いたしました。その間羽幌町に滞在しておりました大学生は合宿を取りやめ、9日から10日にかけて全員帰京しております。学生から新型インフルエンザに感染した住民はおりませんでした。
 3点目のこれからの対策についてのご質問でございますが、8月21日の厚生労働省の事務連絡による本格的インフルエンザ流行の宣言を受け、26日には第3回インフルエンザ対策連絡会議を開き、町民個々の予防行動の徹底、感染拡大防止策、感染発生後の対応、その他新型インフルエンザワクチン及び季節性インフルエンザの予防接種につきまして、基本方針を確認いたしました。このことにつきましては、文教厚生常任委員会に報告させていただいておりますことと、広報紙9月号におきましても住民に周知しているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、伊藤議員の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) まず、ずっと経過をもう一度確認していきたいと思うわけです。これは、これからも非常に心配されるインフルエンザでありますから、少しそういう点で二、三点ただしていきたいと。
 まず、1つは5月の1日にいわゆる町として対策連絡会議を設置、立ち上げまして、保健所の指導をいただきながら対策を立てたというので、この2月に発生したインフルエンザが5月には相当広がっているので、国のほうでも非常に心配してそういう対策を立ててきていると思いますが、この時点での、5月時点の、その連絡会議を立ち上げる時点でのいわゆる保健所指導の内容と、そのときに立てた対策を確認させてください。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 4月29日、世界保健機関が警戒水準をフェーズ5に引き上げましたことと、5月2日から大型の連休に入りますので、その時点ではやっています新型インフルエンザに対しまして保健所に確認したということでございます。保健所に確認した事項につきましては、発熱相談窓口のゴールデンウイーク中の対応、保健所なのですけれども、その対応と、保健所におきますマスクやガウンの備蓄状況、それと実際に発熱相談があった場合の対応について、それから管内の市町村の取り組み状況について、この4点を保健所に確認しております。結果は、ゴールデンウイーク中にも9時から21時、9時まで相談窓口を開設しますと、土日にあっても同様であると。それから、2点目のマスクやガウンの関係なのですけれども、SARS対応用と鳥インフルエンザ用に対しまして100名分程度備蓄しているという回答です。それと、実際に発熱相談があった場合は、必ず保健所を通して医療機関を受診すること、市町村に新型インフルエンザのおそれがある相談があった場合は、自宅で待機しているように伝え、その時点は保健所へ連絡を入れること、その後は保健所から本人へ連絡を入れ、受診が必要であれば保健所が出向いて医療機関へ受診させる方向で考えているとのことでした。現在もその時点なのですけれども、管内の状況としては季節型インフルエンザも流行していましたので、発熱だけで新型インフルエンザの心配をする必要はないと、あくまでも流行地への渡航歴、感染した豚や人との接触歴が参考になるので、余り敏感に反応し過ぎないように注意願いたいということでした。今はまだ日本で感染者がはっきりと出ていない状況なので、相談があった場合もそれらを踏まえてきちんと対応するようにお願いしたいと。あと、最後の取り組み状況なのですけれども、留萌市と増毛町は保健所で相談窓口を開いているということを周知しました。あと、住民への周知なのですけれども、住民への周知につきましては不要な心配を避け、とりあえずうがいと手洗いを小まめに行うこと、それと心配であれば人込みに行かないことを予防として伝えるだけでよいと思われるということを承りました。町としましては、それを受けまして、新型インフルエンザ対策連絡会議を午後から設置いたしました。それは、窓口を羽幌町福祉課に置くということ、それから対応の内容につきましては住民からの問い合わせへの対応、その開設期間は5月1日から当面の間ということで、土日祝日を除く場合につきましてはすこやか健康センター内、それと緊急を含め、上記以外の場合は羽幌町役場に連絡をしていただくということにしました。あと、情報の収集と共有化、それと町内関係機関との連携、北海道立羽幌病院及び北留萌消防署との連携ということで対策を立てております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) では、実際に今答弁いただきました6日、7日時点、保健所でいわゆる1名の新型インフルエンザが確認され、疑似者が5名であるとか、時間帯でいうと6日の午後9時過ぎ発熱、7名云々と、こういうような状況で発生があったわけです。6日の午後9時ごろの発熱があったときに、これは最初に受診したのは道立病院だろうと思います。そのとき道立病院で判定を新型インフルエンザということで判定していたものか疑わしいというようなことであったのか、その辺ちょっと確認したいのですが。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 道立病院に9時に行きまして、簡易検査を行いました。町長の答弁にもありましたけれども、そのうち7名のうち6名がA型の陽性だということです。この時点では、新型インフルエンザにかかったかどうかという確認はできません。そのために疑いがあるという扱いということになりますので、道立衛生研究所に検体を送りまして、PCR検査、確認検査をしなければならないということで、その時点では確認はできてございません。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) そこで、大きな感染がなくてほっとしているのですけれども、もしあったらということで非常に心配するわけです。6日の発熱というところから見て、いわゆる潜伏期間が広報でも2日から7日というふうに載っております。そうすると、野球部が5日に来ると、そして6日に発熱ということから考えていきますと、潜伏期間が短くて2日、長ければ7日ということから考えますと、羽幌に来る以前に保菌していたのだろうというふうに考えます。特に18名の感染者がいたということでありますから、この羽幌以前にいわゆる感染し、あるいは発症したという、そういう情報が町のほうに何かあったのかどうか、察知していたかどうかというところはいかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 情報はありませんでした。羽幌町で新型インフルエンザが発症していない状況でございますので、羽幌に来る前に感染したものだと考えております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) こういうイベント等があるとき来ていただくことは非常にありがたいのですが、今こういうような時期であるから、その後確認されたかどうかわかりません、事前に発症者がいたのかどうかというのは。ただ、不確定情報によれば、そういうこともあったということが聞こえたりするものですから、なかったということなので、もしこれからそういうようなイベントがあれば、十分そういうような事前の、あるいはそういう発生したときの調査というものは必要だろうというふうに考えます。
 次、今合宿の関係者からあったという報告ですが、保健所からそのときに、どうもよくわからないのですが、情報の取り扱いに注意をするようにということが保健所の指導にあったというふうに答弁されております。こういうような感染する伝染病のようなときの場合は、取り扱いに注意というのがどういうことなのかよくわからないのです。これは、どういう意味なのでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 先ほど申しましたけれども、道立衛生研究所でのPCRの検査の結果が出ていない状況でありまして、新型インフルエンザとは断定できない状況でございます、その時点では。不確定な情報で混乱を招いたり、不安をあおっては風評被害を招くおそれがあるので、注意していただきたいと。新型インフルエンザへの対応につきましては保健所が中心となりますので、結果が出た場合、報道機関等への発表は北海道において行うということで、町は保健所からの連絡を待っていただきたいという回答でございました。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 今答弁された風評被害という意味は、どういう意味なのでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 繰り返しになりますけれども、まだ新型インフルエンザとして確定していないので、変に不安をあおったり、混乱を招いては問題が大きくなるということで、まだ確定していないので、報道には注意すれということで承りました。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) それは風評被害と、それだけでないだろうと私は思っているのですが、答弁はそこまでなので、それ以上のことは言いません。ただ、例えば来られる方の経済効果だとかなんとか考えての、そういうような視点での風評被害であれば、またこれは論議が別なのです。だから、その辺はそれを含めて風評被害と答弁されるのかと思ったが、そういう答弁でないので、それはそれとして一応おいて、最後に意見述べさせていただきます。
 非常に伝染力が強いわけですから、確かに今5月に立ち上げした対策委員会、そして保健所の指導も周知徹底をするようにというようなことがありました。5月時点では、このビラは出ていないのです。これ出たのはその発生が、発症があってからのが2枚出ていますけれども、これが折り込みになったやつ。この中、ずっとこの内容を検討いたしました。確かにここでインフルエンザにかからないというのは、2つの視点から見詰めていく必要があるだろうというふうに報道されています。1つはうつらない対策、それは非常にここによくきちんと整理されております。うつらない、マスクをやる、うがいやるのです。手を洗うと。ところが、先般この13日、NHKの特集を見ていましたら、うつらないと同時にうつさない対策というものを十分講じなさいと、こういうことなのです。うつさないというのは、どういうものだろうかということで、この広報を見てみました。うつさない対策あるのです。ところが、非常にインパクトが弱い。食料品と日用品の備蓄ということ、これは出入りをしないようにということで、もし患者が自分のうちで発生したら、うつさないようにするための対策だろうというふうに。ということで考えていきますと、うつさないためにどうすべきかと。それは、家族内の問題もあるのです。家族からの隔離だとか、あるいは家族外でどういうふうに、それから薬の受け渡し、そういうものを例えばイギリスで、その例をその報道の中でやっておりましたが、薬の受け渡しを友人がとりに行くと。全く外部との接触を断っているのです、発症者の家庭。それでもって、被患率を非常に抑えたと。そういうこと考えますと、今後うつらないという対策は十分これでわかります。うつさないという、そういうものも十分配慮していただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 役場の職員に対しましては、8月26日の3回目の新型インフルエンザ対策連絡会議の中で各課で留意してほしいことということで、まず発病した場合は医師の指示に従うこと、これは当然なのですけれども、そのほかに濃厚接触者については症状等がなければ通常勤務といたしますが、住民等が多く係る業務に従事する場合は業務内容等を検討することなど住民にうつさないこと、それとまた職員に感染が広がり、行政の執行に障害を来さないように指導をしているところでございます。ただ、町全体にはまだうつさないという指導が徹底されていないことは確かなので、町全体に対しましてもお願いする方向で進めてまいりたいと考えております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) 次、ピークが来たら、これが5人に1人感染するだろうという、こういうようなデータも出ております。これが先般報道されたものを見ていましたら、1日に多ければ76万人の発症者が出てくる。そのうちのいわゆる重症化する対象が3万8,000人であるというような予測が報道されておりました。そうすると、羽幌町が8,300人の人口に対して、これが20%のいわゆる感染ということで、1,660人が感染するだろうなんて、こんなことを私はじいてみました。そうすると、この重症化の場合、ただワクチンを接種するだけでなく、いわゆる人工呼吸器であるとか、集中管理室だとか、そういう対策が必要になってくるのです。それらの実態がこの地域でどうなっているか、もしそういうことが検討されているのであれば、お知らせいただきたい。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 所管は、留萌保健所になると思います。それで、保健所と協議させていただきまして、どのような対応が可能なのか確認したいと考えておりますので、ご理解願いたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) あと1つ質問いたしますが、いわゆる沖縄の例で申し上げます。いわゆるどういう体制をとっているかということ、これは1つは沖縄の那覇市立病院、そして県立中部病院というのがありまして、この病院でインフルエンザに対してどう対応するかということで、ただ病院だけではだめだということで、あらゆる連携、連帯を試みて、そして対策を練ったと。これは参考になると思いまして、メモしておきました。どういうことかというと、まず開業医との連携をどうするかと。徹底してやっぱりこの連携が必要であろうと。そして、それが行政側と病院、それからいろんな各医療機関、そういうような連携を密にしていくということがまず必要だということが緊急体制の場合、そういうようなことを言っていました。だから、そういう検討も今後必要だろうと思いますが、もしも既にそういうような機関との連携が検討されるのであれば、お知らせいただきたいと。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 管内では、まず6月1日なのですけれども、その時点で留萌保健所管内新型インフルエンザ対策医療専門家会議を設置してございます。その会議の組織の方なのですけれども、その方々は幹事長に留萌保健福祉事務所保健福祉部長、それから幹事としまして留萌医師会長、北海道薬剤師会留萌支部長、そして留萌市立病院長、道立羽幌病院長、天塩町立国民健康保険病院長、それと遠別町立国保病院長で組織されております。そういう会議がございます。それと、もう一点、6月15日の施行なのですけれども、留萌保健所管内新型インフルエンザ対策連絡会というのを設置してございます。これにつきましては、組織が、幹事長に同じように留萌保健福祉部長、それと幹事に各市町村担当課長、うちでいえば福祉課なのですけれども、福祉課、それと各消防組合担当課長、各警察署担当課長、それと留萌海上保安部担当課、あと陸上自衛隊留萌駐屯地担当課というもので、この2つの組織を組織しまして、対策に当たるということになっております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 2番、伊藤昇君。

〇2番(伊藤 昇君) いろいろ検討されているということでありますが、まだこれからいわゆる先ほど言ったうつさない対策だとか、あるいはもっともっと連携のする場所、機関がないかとか検討されていくだろうと思いますが、これが後追いでは困るわけで、やっぱり先行してやっていただきたいという気がいたします。今回のインフルエンザは毒性が弱い、弱いとどうも国も言っていますし、保健師も言うというのです。私は、これは待てよと思います。ということは、非常に感染力が強いということはみんな言うのですが、だから毒性が弱いから騒ぐな、安心しろなんていう響きにどうも聞こえてくると。私は、まず徹底してこのワクチンが足りないということは、もう既に報道されてわかっております。5,000万人以上のワクチンが必要だというときに、日本で生産できるのは多くて1,700万人しかできないというわけでしょう。そうすると、やっぱり私は自己管理を徹底させる指導が必要だというふうに考えるのです。まず、うつらない対策、なったら他にうつさない対策。私は、そこの個々が自己管理を徹底してする、そういう意識を持たせる指導、そのためには必要な情報提供を的確に与える必要があるだろうと。安心すれ、安心すれと言うのでは、マスクしたやつもしなくなるのです。だから、余りこの毒性云々でなく、これだけ感染力が高いとすれば、これはいわゆる基礎疾患を持っている人にもうつるという確率が高いわけですから、そうするとこれは危険なのです。決して毒性が弱いと安心できないわけです。そのことを私は心配し、ワクチンが足りないのであれば、この流行を最小限にとどめていくという対策をまず第一番で考えていかなければならぬ、そのためにはやっぱり行政として仕入れる情報、いわゆる住民にこうなった場合こう、集中管理はこうします、ワクチンはこうです、だけれども不足する場合があるからこういう自己管理をしてくださいという、そういう指導がなされなければならないというふうに考えるのです。そういうような対策を練って初めて、この大流行を最小限にとどめるということが不可能か可能か知らないけれども、そういうふうに指導していかなければならぬだろうし、自覚していただかなければならぬというふうに考えているわけです。
 以上、私の意見申し上げまして、質問を終わります。

〇議長(橋本修司君) これで2番、伊藤昇君の一般質問を終わります。
 次に、9番、大山新太郎君。

〇9番(大山新太郎君) 特別養護老人ホームしあわせ荘改築に係る町内業者に対する経済効果についてを通告順に従い、一般質問をしたいと思います。
 懸案事項であった特別養護老人ホームの改築については、議会及び常任委員会において慎重に審議され、昨年の初めには個室と多床室の割合も決まり、さらにはRC構造か木造構造か議論した結果、地元に及ぼす経済効果を考えたとき、地元業者が対応できる木造構造に決定しました。この春の雪解けを待って、地元3社による共同企業体で工事を行うことになりましたが、地元の建設業に携わる下請業者もこの不況下に仕事に携われると大変喜んでおりました。ところが、いざ工事が始まると、これら板金業者を初め、町内のこれらの業者に仕事が余りありません。町長は、町の経済の疲弊を考えたとき、特に建設業、それにつながる下請業者の仕事の減少を思うと、ぜひ木造で実施したいとの判断をされ、私たち議員の多数もRC構造より木造構造のほうが建設コストは高いが、町内経済の発展のため、また町民皆さんにもご理解していただけるものと思い、決定した次第です。しかし、現状は当初の予想に反し、大変厳しい状況になっていると思われますが、町長は現状をどのように認識されているのか、また来年度以降発注が予定されている工事の内容はどのようなものかお伺いいたします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 大山議員のご質問にお答えいたします。
 特別養護老人ホームしあわせ荘の改築工事につきましては、議会を初め関係機関等との協議の結果、木造で改築するという結論に至り、昨年度において設計協議、基本設計及び実施設計を経て、今年度において発注したものであります。発注方法につきましては、工事の円滑化、効率化、瑕疵責任の明確化、経費の軽減等を考慮し、建築主体、機械設備、電気設備に分離したものであります。このうち建築主体及び機械設備工事につきましては、技術力の強化、資金負担の軽減、リスクの分担などを理由に、公募型指名競争入札として工事の内容や条件等について公示した上で共同企業体を募集し、入札を執行したものであります。町といたしましては、改築工事により経済の活性化が図られるよう、建物の構造のほか共同企業体の資格要件等に配慮したものであります。
 ご質問の大変厳しい現状をどのように認識されているかについてでありますが、厳しい経済情勢を踏まえた中で、地元業者の下請としての活用や工事資材等に係る町内での調達等について共同企業体にお願いをしたところであります。地元業者の活用につきましては、工程や施工体制等の関係から難しい部分があることや、工事資材等の調達につきましては資材の規格や形状等から金銭面で折り合いがつかない事態等があったとも聞いております。いずれにいたしましても、下請業者の選定や工事資材の調達等に係る最終判断は、共同企業体によるものでありますことをご理解いただきたいと存じます。
 次に、来年度以降発注が予定されている工事等の内容につきましては、前述の3つの工事が平成23年7月末日までの工期となっておりますほか、平成23年度において外構工事の発注を予定しておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、大山議員の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 9番、大山新太郎君。

〇9番(大山新太郎君) 今の町長の答弁を伺い、再度質問したいと思います。
 町長もかつては建設業に長い間携わっておったことを知っております。そこで、このたび木造で改築するということは、それ相当に地元に経済効果を及ぼすということは十分理解していることと思っております。私もこのたび、また町民も、元請を初め下請業者にも仕事が恐らく出るのではないかなというふうに思っておりました。町長は、この点再度確認するわけですが、どのように最初思ったのか。
 それと、議会、議員に、私どもに説明したように、このことについて町長の考えを、経済効果、それらの考えを担当課にも十分説明したのかどうか。
 その2点を。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 木造、また地元業者ということまでに至る経緯を、また思いをお話しすると、随分長い時間になるような気がいたします。しかしながら、私の考え方としてご理解いただきたいなというふうに思います。このたびの改築工事における構造体の決定ということでございますけれども、地元業者が主体的に参加できるかどうかということは大変構造体を決める段階での大きな問題でありました。また、大変過去の例からいっても羽幌町にはないということもございまして、その決定に至るまでにはさまざまなことがございました。また、地元建設業界また商工会等からの強い要請というものも決定に至るまでの間にはあったわけであります。また、大規模木造建築物また大規模特殊建築物というものの経験がないということを考えますと、木造とはいえ効率的かつ責任ある施工を進めるためには大変高い精度も求められるわけでありますし、またそのために高度の技術力、また限られた工期に対する責任施工というものもかかわってくるわけでありますし、地元業者の方々にとってもハードルの高いというか、さまざまな面から大変なことであるというふうに考えておりました。また、今申し上げたことは、元請のみならず下請業者にとっても全く同じことが言えるのではないのかなというふうに思います。そのような課題を持ちながら決断をして、皆様方の理解を得ながら決断ということになったわけでありますけれども、また地元業者ということを考えますと、主体的に羽幌の業者が参加できたということを先ほど答弁の中でも申し上げましたけれども、その側面には、側面というか、そのねらいにはやはり地元経済の活性化を期待するものでもありますし、またこれだけ大きな町民財産を地元の手によってつくり上げるということを考えますと、このつくり上げた実績というものも後々の同様の工事に自信となってつながる、また取り組むこともできるのではないのかなと、そんな大きな期待も含められた中での決定でもあったわけであります。非常に初めてということもございまして、今議員の質問にあるようなさまざまな声が私の耳にも届いております。しかしながら、今この始まったばかりの現状、真っ最中であります。元請業者各社は、本当に設計図面に忠実に、そして一日も早くすばらしい建物を建てながら、入所者がより快適な生活をできるようにと、その完成に向けて工事をしているわけであります。そんな元請業者を含む、携わる業者すべての方々の今の目標に向かっている姿というものを尊重していきたい。
 指摘のとおりさまざまな初めての試みということで問題もあろうかというふうに思いますけれども、地元経済の効果、これは本当にどういう形であるものなのかと。下請業者のみならず、さまざまな業種にこの経済効果というものが波及しているものというふうにも思っておりますが、それらのことを含めながら、検証ということも含めて、これからの先の仕事として羽幌町の業者が進めていけるのか、取り組んでいけるのか、そんなことも、非常に漠然と大きなものですけれども、考えながらいきたいと。当初のこの経緯に至ったということでの話からちょっと逸脱しておりますけれども、そんな将来的な姿も考えながら、今回の木造ということに皆様方のご理解いただいたというふうに考えていただければなというふうに思います。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。

〇9番(大山新太郎君) 今の答弁で、元請に対する経緯というのは私も十分わかります。非常に苦労していることだなというふうに感じております。下請の選定とか資材調達については元請業者の判断のもとでやるということは、私も基本的には理解しております。しかし、この元請3業者は、かつては朝日団地や羽幌町の民間住宅については、本当に地元のそれらに携わる下請業者と深いかかわりを持ってきたのだろうというふうに考えております。また、特に今回なぜこのような質問をしたかというと、板金については特に参加ができなかった、このことについてはいろんなことが言われております。工法に問題があったのではないかとか、新しい特許出願中の複層防水工法、従来羽幌町の板金屋さんがやっている従来工法とは違う、そのような工法でやったということは、本当にかつては羽幌町でそのような工法でやったような場所があるのか、またその工法についてはどのようなメリットがあるのか、ひとつ答弁お願いします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 議員のご質問にお答えいたします。
 参加が地元業者、下請業者が参加できなかった。議員の言い方をかりれば、工法が羽幌町の技術者としてできなかったからだというようなことに聞こえますけれども、私これだけの11億ほどの工事費をかけながら、すばらしい羽幌町の財産をつくり上げると、またその内容は特別養護老人ホーム、老人たちのついの住みかと申しますか、やはりすばらしいものをつくり上げていかなければならないということで、設計段階でいろんな話をしておりました。まことに難しい問題だというふうに思いますけれども、やはり日々技術というものは変化しておりますし、どんどん、どんどん向上しているわけであります。その段階ですばらしいものをつくる、また予算というものもありますけれども、そのすばらしいものをつくり上げるという、そしてそれが住民全体の財産であるということを考えますと、やはりそのときの段階においてさまざまな論議の中で一つ一つの材料が決められていくのかなというふうに思います。やはり技術というものは、進歩に追われるようにして、一生懸命に進歩、技術の向上を図っていくのが常であるというふうに思います。そんなことも含めて、設計段階で今の工法というか、今の材料、工法が、内容的にはそれぞれ性能表だとかさまざまなことが比較検討されたというふうに思いますけれども、そういう段階で設計仕様というものが決まっていくものと、私自身はそう思っております。そんな中で結果的に羽幌町の業者の方々がその工法を知り得なかったというか、技術的にできなかったという結果になったのかなというふうに思っております。結果論で物を申しておりますけれども、やはり技術者というものは日々その技術の向上に努めていかなければならない。また、それが本当に羽幌町の今の特別養護老人ホームの建設工事に、改築工事に、今の時代にマッチしているものであったのか、また設計事務所がどのような考え方でいたのかということはちょっと知り得ませんけれども、やはり基本的にはよりすばらしいものをつくろうという技術者の一つのあらわれであったのかなというふうに思います。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。

〇9番(大山新太郎君) 技術者はそのように感じるところあると思いますけれども、我々一般町民にしてみれば、意外とそういう感覚はないです、正直な話。なぜその工法をとったかというと、例えば従来工法より耐用年数が1.5倍もつとか、恐らくそんなばかな話はないと自分なりに考えております。そこで、設計業者との打ち合わせにおいて、早い段階でこの工法があったのがわかったのか、わからないのか。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前11時42分
再開 午前11時43分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に戻します。
 建設水道課建築係長、石川隆一君。

〇建設水道課建築係長(石川隆一君) 今のご質問にお答えします。
 設計段階の時期の話ですけれども、当初から鉄板使った屋根の工法ということは決まっておりましたけれども、当初から今採用している工法を選定しているということではございません。設計中いろいろさまざまな検討を重ねて、最終的にこの工法を採用するということになりました。今の工法について説明しますと、通常の工法だとちょうど防水する部分が鉄板重ね合わせたところで1点シールをするという工法なのですけれども、この工法については3点シールするという工法になっていて、工法的にもそう技量を必要としないというか、熟練工でなければできないという工法でなく、それでかつ信頼性、やっぱり3層シールするということで信頼性がかなり高いということで、この工法を採用するに至りました。

〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。

〇9番(大山新太郎君) 今の説明では、町長の説明とちょっと違うような感じ受けました。俗に言う技術はそんなに難しい技術でない、ある程度の知識があればできるような説明で、町長の場合は技術力を磨かなければならないというような答弁をしているので、早い段階でわからないということは、ぎりぎりというか、そういう段階ということは、本来であれば例えば板金業がこれだけ今度変わりますよとか、そういう情報をある程度早い段階であれば流して、そしてやっぱり技術指導をするとか、そういうような時間的余裕があるのに、何かぎりぎりとなれば、本当に時間的余裕がないというような、先ほど最初に言ったように工程的に難しいとか、それはその言葉は成り立つなというふうに私は考えて、感じました。本来は、やっぱりこういう変わった工法になるということは、早い段階にならなければ、設計で早い段階に示していただかなければ、検討の余地がないのではないか。その辺どう考えますか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、西村修君。

〇建設水道課長(西村 修君) 今の議員の質問にお答えします。
 今回の特老の改修工事につきましては、実施設計去年の3月中旬ということで、3月ぎりぎりぐらいまで一応設計業者と内部打ち合わせして、設計をある程度うちの希望しているのを詳細にわたって検討して決まりました。それで、その後一応こういう地元業者、地域限定の公募型の指名競争入札ということで、4月13日まで共同企業体を応募し、その後4月28日に入札を執行しております。それで、入札執行の一応4月13日に公募あった指名業者の指名委員会を開きまして、3企業体を指名し、その後入札に伴う閲覧をしております。その段階でうちの今設計書というのは公表されることになります。その後28日、入札終わった後、一応工期かなり年内に完成するということで、連休前の5月1日に臨時議会を招集させていただいて、業者を決定したという経過がございます。それで、板金業者に早目に工法等ということになりましたら、一応いろんな契約の手続上ちょっと無理なのかなと、そういうふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。

〇9番(大山新太郎君) 今課長の説明では、入札の時期は私どもも十分わかっております。工程的にも期間がないのもわかっております。本来であれば、去年のうちにわかっていたはずなのではないですか、屋根のほうだけ。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、西村修君。

〇建設水道課長(西村 修君) それでは、お答えします。
 先ほど石川係長から答弁あったように、一応先ほど言った実施設計につきましては3月中旬まで工期がございましたので、それの確定したのはまだ遅い時期だと思います。

〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。

〇9番(大山新太郎君) ちょっと戻ってみたいと思います。設計業者との打ち合わせ会議にかかる前に、やはり理事者の考えも恐らく課では受けて、それなりに設計業者に対応していると思うのですけれども、その辺は理事者の考えをもって設計業者と技術屋さんは対応したのかどうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 設計にかかわる段階という中で、今議員が板金のほうについて集中的にご質問しておりますけれども、そういう細かいところに口というか、入り込むということはまずありません。技術的にさまざまな論議というか議論はあるというふうに思います。また、設計業者は概略の中でさまざまな材料だとか、いろんなのを考えながら、こういう概略、概略ということで一つ一つ地道に進めていきます。その段階での報告なり打ち合わせの中で、徐々にわかってくるというのが役場担当課の感じではないでしょうか。直接私がかかわったわけでないですけれども、内容、材料だとか、工法だとか、さまざまなものというのはそういう段階で少しずつ明らかになってくるのかなというふうに思います。
 ちょっともう一つ、先ほど私の言っていることと担当課の答弁が違うのでないかと言ったのですけれども、できない工法という言葉が議員の口から出てきたので、できない工法ということを裏返しすれば、それだけの工法に技術力がないとか、取り組めないのでないかという私の判断で技術力の向上という言葉を使わせていただきました。そういうことなので、私と原課の答弁とは食い違いはないと、私の議員の言葉に対する判断がちょっと真意と違っていたのかなというふうに思います。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。

〇9番(大山新太郎君) 最後というか、特に今後のことについてですけれども、特老改築については私もちょっと勘違いしたところがあって、22年までの一括発注となっていることは十二分議会でも理解しております。そこで、今後羽幌町において行われる例えば保育所だとか、いろんな大型工事があるのですけれども、そのときには町長が言うように地元の経済の振興のためにやるということになれば、それ相当に町民皆さん、業者皆さん税金納めているのですから、そのぐらいのこと十二分配慮に入れて、何でも例えばこれがすばらしい、これがいいとかと、それはよきにこしたことはないですけれども、その辺はやっぱり十二分に配慮して今後やっていかなければ、このまんまいけば本当に町の中は疲弊して、だんだん人がいなくなって、しまいに役場の職員もがんがん、がんがん減っていく、そのような状況にならざるを得なくなるのでないかなと。そこは、行政のほうで少しぐらい高くてもいいから、それなりに十分配慮してやらなければ。それも技術屋さんも今後しっかりしてもらいたいのは、そういうようなことが来たと、あるということになれば、これはうちらの町のあれにはできないとか、例えばできるのであればもうちょっと研修を積むとか、そういうような配慮をしてやらなければ、やはり今後町の仕事に、まるっきり今の考えでいけば、今後町の仕事に携わっていかれないような、そういうような状況になるので、その辺どのように考えているか。これは最後の質問です。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) これからの仕事というのは、考えられるものもたくさんありますし、その時点で地元経済に貢献できるような工事の工法とか、またRCがいいのか、S造がいいのかとかと、さまざまなまた構造体の論議があろうかなというふうに思います。できる限り議員おっしゃられるとおり地元経済にやはり潤いのある、経済効果をもたらすというのが基本姿勢でもありますし、設計段階でそれだけの材料の仕様だとか、工法だとか、もろもろの細かいプロフェッショナルが考えることを役場行政、担当はおりますけれども、それと同等の立場で論議を交わすということもなかなか、技術者のレベルということになるのでしょうけれども、難しい部分もございます。しかしながら、地元業者ということを考えながら、設計の中にある程度取り込んでいくことができないのかというようなこともどこかで考えながら、取り組んでいかなければならないというふうにも思います。そんなことも含めて、何度も言いますけれども、やはりお互いに、元請も我々もそうですけれども、役場行政、特に設計段階に携わる担当ももちろんでありますけれども、こういう技術が物を言う時代というのも含めて、住民のために多額のお金を使いながら財産をつくり上げるということでございます。地元経済また住民の方々に喜ばれる建物、そして喜ばれる政策ということを考えますと、さまざまな面から検討しながら取り組んでいかなければならないと、議員のご指摘のことも十分に踏まえながらこれからの政策に反映していきたいというふうに思います。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) これで9番、大山新太郎君の一般質問を終わります。
 昼食のため暫時休憩いたします。

休憩 午前11時57分
再開 午後 1時00分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 一般質問の続きであります。
 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 私からまず新型インフルエンザの対応についてお伺いをいたします。今年8月19日に厚生労働大臣の公式発表があり、それによると今般の新型インフルエンザの本格的な流行が既に始まっている可能性がある、特に感染拡大の場となりやすい学校が夏休み期間中であるにもかかわらず、患者数が増え続けているという現状を踏まえると、今後学校が再開された際には感染が急激に拡大することも十分考えられ、このまま感染が拡大すると、急激な患者の増加による医療機関への負担が増大し、重症患者への対応に支障が出るおそれがある、厚生労働省としても患者の重症化防止を最優先とし、基礎疾患を有する方や妊娠中の方、乳幼児の保護者の方などへの情報提供の強化、抗インフルエンザウイルス薬の備蓄などの取り組みを一層推進していくとの報道がなされました。そこで、我が町における新型インフルエンザの対応についてお伺いいたします。
 1点目、現在本町におけるタミフルなどの備蓄はどのくらいか。それは十分な量なのか。
 2点目、ワクチンについては、マスコミなどによると、5,300万人分が必要とされるが、現状の生産能力からすると1,700万人分しかできない、そのために老人や乳幼児など優先順位も考慮しなければならないとの発表もありましたが、それについては関係機関から何らかの通達等があったのか。本町としては、どのぐらいのワクチンが必要なのか。また、それを確保できるめどはあるのか。
 3点目、ワクチンを接種するには費用もかかりますが、報道などによると、1回5,000円で2回の接種が必要なことから1万円かかります。従来型についても同様で、両方で2万円近くかかり、子供が3人いると、それだけで6万円ものお金が必要となります。これは、一般家庭にとっては大変な出費となります。そういう中で岡山県総社市では、ワクチン接種に係る費用の一部を助成することを8月の議会に提案し、10月から実施予定との新聞報道もありました。我が町でも検討すべきではないかと先般の文教厚生常任委員会で提案し、担当課より検討するとの回答をいただきましたが、事は急を要するため改めて町長の考えを伺います。
 次に、我が町の防災計画について伺います。8月10日に兵庫県を襲った台風9号の豪雨で、多くの方々が被害に遭われました。この場をかりて、心よりお見舞い申し上げます。
 この豪雨により佐用町では18名のとうとい命が失われましたが、予想をはるかに超える雨量であったことと、この町の何本もの川に囲まれた特殊な地形も被害を大きくした要因との報道もありました。その中で町営住宅からわずか200メートル先の避難所へ避難をしようとした3世帯5名の方が濁流に流され、犠牲になったことは大変ショッキングな出来事でありました。避難所へ向かった人が災害に遭ったということは、果たして避難命令が適切に出されたのか、また避難場所は、避難経路は適切だったのか検証が待たれるところです。
 そこで、我が町においてももしこのような予測を超えた災害に見舞われたとき、特に川北や朝日地区においては中州のような地形でありますが、そこで最近言われるようなゲリラ豪雨に襲われた場合はどうなのか、また奥尻島を襲ったような津波の場合は果たしてどうなのか大変心配されるところです。この2つのケースを本町に当てはめて考えた場合、濁流は山から、津波は海からと、全く逆の方角から災害が押し寄せるわけですが、それが同じ避難経路で、同じ避難場所が果たして適切なのか、どのように避難誘導するのか大変危惧されるところであります。もちろん災害が予想どおりに起きるわけではないこと、完璧な防災計画などないことも十分承知をしておりますが、この2つの災害を教訓にして本町の防災計画をより現実に即したものに近づけるべく、いま一度検証してみるべきではないかと考えますが、町長の考えを伺います。
 次に、老人福祉について伺います。特別養護老人ホームの建設も進み、いよいよユニット棟の完成も間近となりましたが、個室の入居者を確保するには社会福祉協議会も現場で大変苦労されていると聞いております。先般の文教厚生常任委員会においては何とかめどがついたとの報告も受けていますが、現在入居されている方やその家族の方々が必ずしもすべて納得した上で個室を希望されたわけでないことは容易に想像されるところであります。先般開かれた家族会においても出席された方からは、なぜ建て始めてから希望をとるのか、事前にアンケートをとるべきではなかったのかとの意見も出されました。この問題については、委員会においても再三論議をされて現在に至っておりますが、町民にも正しく理解してもらうためにも、改めてこの問題について理事者の考えを伺います。
 1点目、担当課では委員会での意見を受け、一度アンケートをとった経緯がありますが、その結果は今回実施したアンケートの入居希望者の数とほぼ同じ30人程度だったことはご存じのとおりであります。しかしながら、行政側はそれをあくまでアンケートだとし、これを参考にすることはせず、また現在70人近くいる入居待機者についてもアンケートをとるべきではないかと主張しましたが、残念ながらそれは実施されず、結果として行政側は個室60床という数字を議会に提案し、議会もそれを了承したところです。これらの経緯については、行政側から家族会に対し、一度きちっと説明をして、理解を求めるべきではないかと考えます。担当課にも家族会との会議の場を設けてほしい旨申し入れておりますが、理事者の考えを伺います。
 2点目、利用者やその家族にとっては、個室利用料の問題も切実であることは言うまでもありません。特に低所得者にとっては、入りたくても個室しかあいていない場合は、結果として多床室があくまで入居できないということが現実に起きるだろうと懸念されます。そういう中で今般生活保護者に対し、個室に入居した際の居住費における多床室との差額分を助成する条例が提案されますが、これについても対象は生活保護者だけでいいのでしょうか。町の中には、生活保護費よりも低い年金額で生活している人もおります。その方々もスムーズに入居できるような救済措置も条例の中に1項つけ加えるべきだと考えますが、町長の考えを伺います。
 3点目、この生活保護者に対する助成、また低所得者に対する負担軽減措置については、今後家族会や特に入居待機者の家族に対しても説明をして、よく理解をしてもらうことが行政の責務と考えますが、理事者の考えを伺います。
 最後に、街づくりについて伺います。町長は、コンパクトな街づくり、町民の目線に立った行政、協働のまちづくりということをよく言われますが、そのイメージしているところがなかなか伝わってきません。言うまでもなく、今後我が町においては少子高齢化が進み、人口は減り、老人の町になっていくことは容易に想像がつきます。今後は、老人が安心して住める街をつくることもこれからの街づくりの一つの方向と考えますが、町長の目指す街づくりとはどういうものなのか、それぞれの課題について具体的に示していただきたいと考えます。そこで、伺います。
 1点目、町民の目線に立った老人政策とはどういうものなのか。本当に町民が必要としている老人施設は、老人住宅は、老人が活動しやすいコンパクトな街とはどういう街なのか。
 2点目、少子化が進む中で町民の目線に立った教育行政とは。保育所や学校の改築、幼稚園と保育所の一元化は、街づくりの中でどう具現化するのか。
 3点目、高齢者が主体となるであろう我が町のこれからの産業の発展は、地域の活性化は、協働のまちづくりとは具体的にどういう施策を考えているのか。
 以上、答弁をお願いいたします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 磯野議員のご質問にお答えいたします。
 1件目の新型インフルエンザの対応についてでありますが、先ほどの伊藤議員の答弁と重複する部分につきましては避けてお答えをしたいと思います。
 まず、1点目の羽幌町のタミフルの備蓄量についてのご質問ですが、9月4日現在、医療機関におきましては、天売及び焼尻診療所で各10名分程度、道立羽幌病院では40名分程度であります。市街地区におきましては、基本的に院外処方であるため、各薬局等で決められた範囲の備蓄を行っておりますが、薬局で不足した場合においても流通量は十分にあると留萌保健所にて確認をしております。
 2点目のワクチン接種の優先順位について関係機関から何らかの通達等があったかとのご質問ですが、厚生労働省から9月4日に示されました新型インフルエンザワクチンの接種についてがありますが、明確な通達はございません。また、羽幌町のワクチンの必要量と確保についてのご質問ですが、その素案に照らし合わせますと、優先接種対象者及びその他の者、小中学生、高校生、高齢者を合わせまして4,500人分程度が必要と考えております。ただ、ワクチンにつきましては国が一括管理をしていることから、確保につきましては今後の国の動向を見ていくことになります。
 3点目のワクチンの接種に係る助成についてのご質問ですが、国の方針が示された段階での対応を考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、2件目の我が町の防災計画についてのご質問にお答えいたします。近年地球の温暖化が原因とも言われております異常気象による災害が多く、8月の兵庫県での集中豪雨は大きな被害をもたらしました。このような自然災害を見るとき、我が町を襲った平成16年9月の台風18号と12月の震度5弱の地震が思い起こされ、改めて防災の重要性を感じているところであります。現在羽幌町の防災対策としては、羽幌町地域防災計画を平成17年5月に見直し、9月には防災マップ「羽幌町防災のてびき」を全戸配布したほか、地震や津波を想定した防災訓練を平成17年度から昨年度まで4回にわたり実施するなど、災害への備えと防災意識の高揚に努めてきたところであります。また、この計画では、住民への災害情報の伝達は広報車や消防サイレンなどで行うことと、避難場所は17カ所、避難所は41カ所を指定し、想定される災害に対応することとしております。しかし、突然襲いかかる地震や津波、そして集中豪雨などの自然災害は、その形態や規模、発生場所など予測が難しく、完全な防災対策も困難な状況ではありますが、住民の生命や財産を守るため万全を期さなければならないものと考えております。ご質問の豪雨や津波を教訓にした対応策でありますが、現在北海道では津波による人的被害を最小限に食いとめるためには的確な避難が最も重要との考えから、平成20年度と21年度の2カ年をかけ、北海道日本海沿岸地域を対象とした津波シミュレーション及び被害想定調査を実施中であります。この調査の概要は、市町村別津波浸水予測図、津波遡上シミュレーション、津波被害想定調査などとなっており、平成22年度早々にもこの調査結果が各市町村に配付される見通しと聞いております。したがいまして、羽幌町といたしましてもこの調査結果をもとに津波や集中豪雨に対する防災のあり方を検証し、有効な対策を講じてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、3件目の老人福祉についてのご質問にお答えいたします。特別養護老人ホームの改築につきましては、国の方針によりすべてがユニット型での建設と指導されております。しかし、羽幌町におきましては、現状の110床を維持すること、また町内業者による木造建築を考え、交付金による建設ではなく、町単独での建設となりましたことから、現状の利用者の要望を踏まえた多床室を残すことができました。基本的には、国の方針に沿った建設が基本となるため、入居者からのアンケート結果を踏まえた上で、議会との協議により個室60床、多床室50床との結論に至っております。
 1点目の個室が60床となった経緯について家族会に対し理解を求めるべきではないかとの質問ですが、町といたしましてはご理解をいただいた上での建設と踏まえております。ただ、新たな施設の機能やサービスの提供につきましては、説明する機会が必要と考えております。
 2点目の低所得者に対する救済措置についてのご質問ですが、町といたしましては社会福祉法人利用者負担額減免制度と、今回の議会にご提案いたします生活保護者に対する社会福祉協議会への助成の2つの制度を考えており、所得が低い方におかれましてもこの制度を活用し、負担を軽減していただきたいと考えております。
 3点目の家族会や入居待機者の家族への助成制度の説明につきましては、羽幌町社会福祉協議会が指定管理者として特別養護老人ホームの管理運営を行っておりますことから、利用者などに直接助成制度について説明をしていただき、家族会や入居待機者のご家族にご理解を求めていただきたいと存じます。
 次に、4件目の街づくりについてのご質問にお答えをいたします。議員お話しのとおり、羽幌町においては高齢化が進み、高齢化率が34.7%となっております。高齢者の多くは生まれ育ち、住みなれた羽幌で暮らしたいと願っているものと考えております。
 1点目の町民の目線に立った老人政策とは、町民が必要としている老人施設、老人住宅、老人が活動しやすいコンパクトなまちについてでありますが、町内の老人施設は多岐にわたっており、高齢者の日常活動の拠点となる施設としては中央公民館、地域包括支援センター、老人憩いの家等は町の中心街に設置され、郊外や原野地域には老人の家や集会所を設置するなど、より身近な施設で活動できる環境が整備されております。介護関係施設では、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、民間によるグループホーム、地域訪問看護ステーション、有料老人ホーム等が開設されております。また、老人住宅については、住宅マスタープラン、公営住宅ストック総合活用計画に基づき、老朽化の進んだ公営住宅は高齢者や障がい者にとって快適で暮らしやすいバリアフリー化を基本として建て替えを進めております。しかし、土地確保等の問題から中心街への集約化が困難であるため多くは郊外となっており、高齢者や障がいを持つ方々には買い物や通院等に不便さを感じている方もいらっしゃるかと思います。一方、近年は一般住宅の建設が郊外に集中する傾向にあるとともに、道立羽幌病院を初め大型店も郊外にふえるなど地域住民の居住、生活環境も変化しつつあります。高齢者が居住、活動する施設を中心街に集約化し、身近な場所で活動することがよりコンパクトであることは理解いたしますが、中心街における広大な土地確保は困難な状況であります。町といたしましては、町民の足を確保するため町内循環バスの運行を継続し、高齢者を初め町民が少しでも生活しやすい町づくりを進めてまいります。
 2点目の町民の目線に立った教育行政、保育所や学校の改築、幼稚園と保育所の一元化についてでありますが、子供たちの健やかな成長のためには学校、家庭、地域が相互理解と協力を深め、地域に開かれた学校づくりが基本と考えており、PTA活動や各行事、学校情報をきめ細かく発信するなど父兄や家族、地域住民の意見等を反映するよう努めております。羽幌小学校及び羽幌保育所につきましては老朽化が進み、いずれも早期の建て替えを検討する必要に迫られております。羽幌小学校につきましては、平成24年度からの次期総合振興計画に盛り込み、早い時期の建設に向けて検討してまいりたいと考えております。羽幌保育所につきましては、平成17年から児童福祉関係者による検討委員会を開催し、留守家庭児童会、子育て支援センター等を含めた総合的な児童施設を早期に建設することが望ましいとの意見をいただいております。幼保一元化については、現時点では2つの私立幼稚園が当面現状維持で運営するとの意向を示されており、新たな施設建設時における幼保一元化は難しいものと考えております。
 3点目の高齢者が主体となるであろう街の産業発展と地域の活性化、協働のまちづくりについてでありますが、基幹産業である農林水産業を中心とした第1次産業の振興を基本としつつ、本町の高齢化は一段と進行することから、高齢者をターゲットとした新たな産業の発掘と地域の活性化が大きな課題となってまいります。高齢化と過疎化が並行する中、高齢者向けの新たな起業者への支援や、経験豊かな高齢者の知識と技能を生かした事業の可能性について、議会、商工業者、福祉関係者、まちづくりはぼろ等町民の意見を聞きながら検討していく必要があると考えております。少子高齢化や過疎化が進行する中どのような自立した町づくりが必要となるのか、行政中心ではなく、個人、地域、民間、行政がそれぞれ役割分担をともに考えていかなければなりません。そのため町広報紙、ホームページ、町政懇談会、出前講座等による情報の提供と共有化を図るとともに、地域ボランティア活動や地域見守りネットワーク等の構築、民間活力を生かした業務委託や指定管理者制度の導入、町民提案制度等を積極的に進め、一人一人の町民が町づくりに参画できる体制づくりに一層努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、磯野議員の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) インフルエンザについては、先ほど伊藤議員からも質問ありました。これについては、皆さんご存じのように毎日のようにテレビ等でどんどん、どんどん情報が新しくなっていくわけです。けさも、けさのテレビでも現在日本で休校、それから学級閉鎖になったのは2,158校というふうに報道されております。これは前週に比べて3倍になったそうで、予想したとおり夏休みが終わったと同時に爆発的にふえているのだと思うのですけれども、その中でやはり一番心配するのはワクチンの問題だと私は思っております。国のほうからも、先ほど言いましたけれども、いろいろと示されて、それもその日によっていろいろと情報も変わりまして、現状では最初言っていた1回5,000円、2回というのが1回4,000円で、もしくは1回で済むのでないかという話もされております。そうなると、大分負担も減るのかなとは思っているのですが、ただ心配しているのはそういう弱者、いわゆる子供だとか、妊婦だとか、そういう方々をやはり優先的にすべきだと思います。それで、やはり一気にするわけですから、ここで質問でも述べたとおり家族が多い方々というのは突然出費になるので、大変だと思うわけです。私が一番心配しているのは、町内の中でワクチンを、それは希望もあるでしょうけれども、これが余り高額のために、なかなかしようと思っても、例えば母子家庭、父子家庭でできない子供が出てくる。片方ではする。それらが一緒になって、例えば感染して、重症者が出たりなんだりすると、いろんな風評とかも出てくるのだろうと思うのです。その中でほかの町村でも、先ほど言いましたけれども、もう既に議会の中で補助等も決めている議会もあると聞きました。答弁の中で国の方針を待ちながらとありますけれども、国の方針が出る前に爆発的に多分ピークに達するだろうということは、これはテレビ等で言われていることなのです。ですから、仮に国のほうから例えば補助に関して出たにしても、それはそれで対応すればいいことであって、まず我が町で自分たちの子供だとか、そういうことは自分たちの町で少しでも守ろうということであれば、ある程度町が率先して補助制度を行使してもいいのではないかと思うのですけれども、町長、いかがでしょう。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 磯野議員のご質問にお答えいたします。
 多分もしもということで、ある程度想定のできる、考えられる場面でのご質問かというふうに思いますけれども、なかなか我々も先ほど言ったように2度のものが1度でもいいとか、さまざまな情報の変化が今あります。そんな中で助成制度についても先取りしながら考えたらいかがかということについては、なかなか腰を上げにくいというか、決定できるに足る要因がないというふうに考えている部分もあります。非常に難しいことであります。今回の答弁で最初に国の方針が出てというのも、ある意味では我々の決める、我々がというか、我々が決断する材料探しというような部分もありますし、議員が言われるもしも、また多分ということもわからないわけでもありません。そんなことを含めながら、やはりまだ検討している段階ということでご答弁させていただきたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 言うことわかるのですけれども、やっぱりそんなに実際に例えば子供のワクチン接種の部分で、人数として、仮に4,000円だとして、1回で済んだとして、どのぐらいの金額がかかりますか、もし全額を4,000円負担したとして、1回で済んだとして。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 450万ぐらいと考えていますけれども。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) それが高いか、安いかというのはそれぞれ考え方あるのでしょうけれども、私はそれを予算化しておいて、それで仮に国からその分の何割か出たら、それはそれで補てんすればいいのではないかと思うのです。そういう準備をしておいても決して私は無駄にならないのでないかなと思うのですけれども、それが仮に重症患者が出たりして、後からワクチンをその子が接種していなかったとかなんとかというよりも、それは行政としてできないことではないと思うのですけれども、再度答弁を願います。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 幾らかかるかどうかとか、金額的な問題ではないと、私もそう思います。ただ、今ここでイエス、ノー、ゴー、アウトのご返事を持ち合わせていないということで、検討に値することでもあるというふうにも思いますし、議員のご意見として聞きとめておきたいなというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 済みません。先ほど1万円とした場合は4,500万です、金額。済みません。訂正させていただきます。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) これはこれ以上言ったってあれなのですけれども、よろしく今後の推移を見ながら、国のあれを見ながら早急に、もしやれるのであれば早いうちに手を打って、後手に回らないようにお願いいたします。
 次に、防災計画についてですけれども、羽幌町にも17年ですか、想定した防災計画等もあるのですけれども、私が一番心配しているのは、ずっと質問の中でも、いろんな段階でも述べておりますけれども、だんだん、だんだん高齢化率が上がってきて、高齢者がいる。それから、例えば独居の老人がいる。老人世帯がある。子供がいる。なかなか例えば障がい者もいるので、避難もしづらいという部分もかなりあるのだろうと思うのです。災害の想定とは非常に難しいのですけれども、ただそれを防ぐ、幾らかでも災害を少なく、被害を小さくする方法というのは検討すべきだと思っていますけれども、今本町ではどこの地域にどのぐらいの独居がいて、この人たちを避難させるためにはどういう方法、どういう避難経路で、だれが助けに行くかということは、人数も含めて把握しているでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) 今のところどの地域に何歳以上の方がどれだけいて、またそれは避難経路はどうでということまでは実際押さえておりません。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 17年ですか、本町の想定した防災計画の中の災害予防計画というのあります。その中の第4章の第9節、災害弱者の実態把握とあります。町は、災害弱者についてあらかじめ社会福祉協議会、社会福祉施設及び災害弱者関連施設の管理者並びにホームヘルパー及び方面委員等の協力を得て、施設及び各町内会ごとにその実態を把握し、災害に支援を必要とする災害弱者のリストを作成して、災害時の救助活動等に活用する。2点目、緊急連絡体制の整備ということで、町は災害弱者が災害発生時に迅速、的確な行動がとれるよう地域の災害弱者の実態に合わせ、家族はもちろん地域ぐるみの協力のもとに災害弱者ごとの誘導担当者を配置するなど、きめ細かな緊急連絡体制の確立を図る。それから、避難体制の確立の中で、誘導担当者を初め、自主防災組織など地域ぐるみの避難誘導等の方法を事前に具体的に定めておくということが17年度に既に防災計画の中にあるのですけれども、それは今言う老人だとか、そういうのは全くそれ以降つくっただけで把握していないということなのでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) 済みません。福祉のほうで一応そういう方々については、対象としては事務段階では拾っておりますが、先ほど言われました防災計画の中でそれを担当して、だれがどういうふうに避難をさせてというような細部にわたっての計画で言っている部分については、まだできていないというところでございます。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) これ17年度に策定して、私も読み返して、300ページにも400ページにも上るものなので、膨大な量で、非常に読んでいくと、先ほど私が質問したようなことはすべて書き出されていて、いろんな災害に対するいろんな対応が書かれているのですけれども、せっかく書かれていて、ほとんどそういうリストも作成されていない。実際に災害起きたときに避難経路も何も、老人をどうやって助けるかもわからない、だれが行くかも。するというと、これだけ年数がたっていて、しかも防災会議というのもあります。そういう連絡会議等は、17年度これを作成した以降どのぐらい開かれているのですか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) 防災会議については、それ以降は開かれておりません。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) まさに絵にかいたもちのような話でありまして、これ一番大事な地域の、我が町の人命を守るということで、一番大事なことだと思う。それですからこそこういう膨大な災害計画を立てたのだと思うのです。立てたきりで棚の上にのっけておいて、後はやっていませんよということでは、ちょっとこれは余りにも行政としては手落ちでないかと思うのですけれども、どう考えられますか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) 今言われましたようなことで、17年から防災訓練を地震、津波を想定しながらやるときには、それぞれ対策本部的なものを立ち上げながら訓練等を実施してきているところであります。それで、先ほど答弁の中でも申し上げましたように今道のほうでシミュレーション、または被害によってどのぐらいの水没地域が出るのか、そうしますとその地形の高さによってはどのぐらいの被害が出るのかというようなことも含めて、資料が22年度早々にも来るという話を答弁の中で申し上げておりますが、来ておりますので、その中で羽幌町の地域としてこの辺が一番危険な地域ということも大体わかってくるのだろうと思います。それらを含めながら、先ほど言われましたこともひとつ検証の中に加えていきたいというふうに考えております。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 私の言っているのは被害想定ではなくて、それは国のほうからそういう、道のほうからそういうのが示されれば、それなりに被害場所だとか、そういう想定はできるのでしょうけれども、そういうことではなくて、どこでどういう被害が起きても、そういった動けないお年寄りだとか障がい者の方々を避難させるというのは、別に道の返事を待つも待たないも、明日でもすぐできる話ではないですか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) 確かにその部分についてはできると思うのですが、災害によって避難経路を定めたとしても、建物倒壊等が出てきますと、いろんな部分、行程の部分も中にはあります。ただ、今決めて、やはり一番大切なのは、地震や津波が起きたときに自分はどこへ逃げればいいのか。津波の場合ですと、あっという間に来るという可能性もございます。道がちょっとどのようなことを想定しているのかわかりませんが、我々も住民の方々がこういう場合についてはどこに逃げるのが一番いいのか。津波の場合ですと、遠くよりも高くへというようなこともございます。その辺も含めながら、今おっしゃられたことも検証の中にも含めていきたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) せっかくこういう防災計画があって、しかもそういう訓戒等があるのですから、やはり年に1度ぐらいは毎年のように開いて、しかも例えば年寄りのリストなんか毎年変わっていくはずなのです、住んでいる場所が。ですから、そういうことを常にやっておかないと、こういう災害がとかく起きたときは、さあ、どうすると、ああすると、我が町はどうしているという話になるのですけれども、こういうのは災害が起きないときに準備を万端にしておくのが一番防災としては重要なことではないかなと思っていますので、町長にも一言これに関してお願いいたします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 議員ご指摘のとおりだというふうに思います。特にやはり高齢化が進んでいるという中、また独居の方々の当初情報公開、情報の関係もありまして、なかなかそういうものに取っつきにくいということがありましたけれども、事人命にかかわることでもありますし、行政としてやるべきこと、取り組めることを早急に取り組んでおきたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 最後に一言だけ申し上げます。焼尻ではやっていますから、支所長中心にどこに年寄りが何人いて、だれが避難をするかと既にやっていますので、ぜひ本庁でも早急にやっていただきたいと思います。
 次に、特養の部分に移ります。いろいろとずっと論議をされてきて、今回の答弁書の中でちょっとひっかかるところありまして、国の方針によりすべてがユニット型での建設と指導されておりますと言ってあるのです。これ私も再三委員会で申し述べました。確かに国の方針としてはできるだけ個室という話なのでしょうけれども、すべて何が何でも個室を建てろという話ではなかったはずなのです。これを読むと、現状の要望を踏まえた云々ということで、そういうことで国の方針があったにもかかわらず、本町としては本来110床全部個室にしなければならないけれども、町民のことを思って、町民の意見を聞いて、要望を踏まえた上で半分にしたのだというふうに聞こえるのですけれども、これもう一回確認します。あれですよね。国の方針では、何が何でも個室ということではないですよね。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 当初国の交付金を当て込んでの建設と考えておりました。それで、交付金を受けるためには、国の指導としまして、ユニット型ということになりますので、こういう答弁になりました。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 済みません。それやると切りがないので、私委員会で……国会の当時柳沢大臣なのです。そのときに同じ質問を小野寺という自民党の議員が質問して、何が何でも個室というのはおかしいのでないかというときに、柳沢大臣の答えがそうではなくて、今や……これそのまま読みます、答弁。今や都道府県の中でその施設をどちらが多床式、どのくらいユニット式を建てるかということをお決めになって、地域住民のニーズに合った対応をとっていかれると、このように承知をしておるというのが大臣の答弁なのです。ですから、私は今ここでやり合ってもしようがないです。私はそれを国の方針がそうだったから、町としては半々にして60という数字を出したという、そういう根拠にはしてほしくないというふうに考えております。これは、見解の相違だと言われれば、それっきりなので、これ以上は質問しませんけれども、そこでやはり一番問題なのは、ずっとアンケートをとった、答弁の中でも入居者の、利用者の要望を踏まえたということになっていますけれども、私も実は家族会の一人、一員ですけれども、確かに社協のほうではそういう会議が2度ほどあって、そういう説明がありました。だけれども、行政側から今回のこの特老に関するこういういろんな経緯だとかなんとかというのは、家族会には全く一度もありません。それは、承知していただけますよね。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 家族会全体ではやっていない。役員会ではやっているところでございます。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 家族会としては、非常に確かに社協のほうで会議があって、私の質問にもありましたけれども、その中でもなぜ今建てて60と決まってからアンケートとるのだとか、いろんなそういう質問等が出てきました。これ社協で答えようがないわけ、社協が決めたわけではないですから。社協としては、いや、個室は立派なので、できるだけ個室に入って、新しい介護受けてくださいという説明しかないのです。それは当然だと思うのです。家族会では非常にお金の問題もあるし、やはりいろんな心配があって、不信感とかいろいろあるわけなのです。現に私のところにこの話が、いろいろと問題が起きてから電話をされた方がいまして、あと10床か20床決まらないというときに最後には抽せんをするという話があるのだけれども、とんでもない話だとえらく怒って、私も怒られて、そんなことは絶対ないのだという話はその方にはしたのです。そういううわさとかがひとり歩きして、入っている人にとっては全く予想しない抽せんなんていう話になると、それはとんでもない話なわけですから、そういうことは、私が言う説明会をしてほしいということは、そういうことも含めて家族の意見も非常にもう建ててしまっているからどうこうせいというわけではないのですけれども、そういう心配事、やはりケアというのは心の問題ですから、そういう意味でそういう家族の意見も聞いてほしいなということなのです。十分その要望を取り入れたということではなくて、現場で家族の意見を聞いてほしいと思っているのですけれども、その辺はいかがですか。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 現状の60床は、ある程度皆さんとの協議で決まったと思っています。ただ、今議員おっしゃったように何か家族の中で、家族会の中でそういう疑問点等があるということですので、それは先ほど町長が述べましたように新たな施設の機能やサービス提供につきまして説明する用意はございますので、その中でもしありましたらお答えしたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) ぜひ家族会と論議を討論せいという話ではなくて、やはり家族のそういう思いも聞いてやってほしいと思うのです。どうしても入っている人たちもそうですけれども、やはり負い目というのはみんな感じているのです。やっぱり自分の年寄りを預けている、入れてもらっているという部分がどうしてもあって、なかなか日ごろ苦情があっても言えない。うちの親もそうですけれども、私は言えますけれども、それをでは直接言えばといっても、それはなかなか面と向かっては言えない。そういうところを受けてくれるところがないと、なかなかそういう苦情が言えないという部分ありますので、ぜひそういう受け皿をつくって、例えば定期的に1年に1回でもいいですから、そういう家族だとか、本人はなかなか言えない部分もありますが、本人言える人もいますから、そういうものを受け入れてほしいなと思いますので、それはひとつぜひ一度開いてください。
 次に、条例として提案される例の低所得者、それから生活保護者の部分なのですけれども、これも何とか社協のほうでいろいろと手を尽くし、いろんな方々に、多分議員の方々も頼まれたと思うのですけれども、説得をしていただいて、何とか埋まったのですけれども、どうも私が見ていてすんなり、はい、わかりました、喜んで個室へ入りますよということではなさそうに感じるわけなのです。その部分は、やはりどうしても負担の部分。今回条例で生活保護者は救済するということになりましたけれども、前回の委員会で私は何とか低所得者の部分も負担してあげてはという部分を申し上げたのですけれども、それはなかなかできないということなのですけれども、例えば負担軽減措置がありますけれども、これだって全員が適用になるかどうかもまずわからないというのが1つあります。多分所得段階2の人はほとんど軽減になるとは思うのですけれども、それもあけてみなければわからないということがあります。それも家族会にとっては、自分が幾ら軽減措置受けるかはっきりした……おおよその数字は出ていますけれども、わからないと。計算しますと、大体軽減措置を受けても、軽減措置とは居住費の4分の1ですから、どうやってもやはり負担はふえ、負担は増になる、今入っている多床室から比べれば。すると、計算すると、年間で第2段階の中で大体10万ぐらい年間負担になる。月1万ぐらいの負担、これは結構第2段階の人にとっては、家族でもそうですけれども、これは結構やはり負担になるのだと思うのです。ですから、答弁の中で福祉の公平性ということを言われましたけれども、せめて第2段階の人たちでも、全部ではないですけれども、要するに入りたいときに個室しかなくて、多床室あくまで待っている、いわゆる生活保護者と同じような扱いを第2段階でもそこで線を引いてすべきでないかなと思うのですけれども、いかがですか。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 委員会でも申し上げていますけれども、今やっぱり福祉の均衡を考えまして、補てんについては現状では考えてございません。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 現状で考えておりませんと言われると、それで終わってしまうのですけれども、この後の町づくりの中で私申し上げて、町長は町民の目線に立って、町民の意見を聞いてということなのですけれども、まさにこういうことが、やはりそういう低所得者だとか、底辺にいる人たちの声をきちっと聞いて、そういう人たちに対応するのが要するに町民の目線に立った行政ではないかと思うのですが、町長、いかがですか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 入所されている方々のさまざまな物の考え方を家族会の一員であるという立場からいろいろとお話ししていただきました。このユニットの部分に入る、入らないとのいろいろな説明にご苦労をされているという話を聞いたときにも、あるときある場所で私もお話のできる方2名ほどとしました。その後特老の方が来て、説明をしたそうであります。その次の日に入居を決めました。私なりにその方たちといろいろ話をしながら検証をさせていただきましたけれども、やはりユニットというものに対する理解が全くなかったということと、お金のこともお話ししておりました。ただ、さほどそのことには、話の中心的な論議にはならないで、ユニットというものの持つ性格というか、そこにやはり魅力を感じたのだというふうに思います。そういうふうに考えますと、社会福祉協議会のご苦労なさっているという姿も何度となく見ておりますし、ある意味では伝わり方がちょっとおかしかったのかなというふうにも思っております。そんなことも、まずみんなが苦労して嫌々入っているということでないということだけはご理解いただきたいなというふうに思います。そんなことを含めて、今さまざまな問題というか、弱者という言葉余り使いたくないのですけれども、ご苦労なさっている方々に対するいろんなこと考えられます。やはり丁寧に、そのことについてどうあるべきかということも庁内での論議を進めながら、一つ一つ考えていきたいというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 残り3分ほどです。
 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 私も決してユニットを否定していないです。それは理想的には決まっていることなので、ユニット今回できて、本当にいい状況になって、多床室の人もやっぱりユニットへ入りたいなと思ってくれて、本当にありがたいとは思っています。ただ、そういう所得云々に関しては、今後できれば行政側と、きちんと社協側とで機会があるたびに話しして、やはり百人百様ですから、いろんな状況の家庭状況ってありますので、ぜひ相談しながら進めていってほしいと思います。
 時間も余りないですけれども、最後に街づくりの件なのですけれども、膨大に長いので、そんなに再質問できないですけれども、1点、中学校の空き教室とかく非常に問題になっていて、この間テレビで、東京23区の中で中学校の空き教室を利用して私立の保育所、それからデイサービスセンター等やっております。我が町も今いろんな計画があって、保育所を新しく新築しようかだとか、小学校がありますけれども、やっぱりそういう空き教室を利用した、そういう地域のニーズに合った福祉だとか、町づくりというものがあるのではなかろうかと思うのです。それについてはいかがですか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 地域の状況、またいろんな観点から見て、さまざまな人口形成だとか、年齢の構成だとか、いろんな将来を見ながら考えると、いろんな状況があちこちにあるというふうに思います。一概に……議員がおっしゃられる空き教室を利用しているところがその地域には合ったものなのかもしれません。この地域に合うかどうかというのは、さまざまな課題を抱える中でありますので、我々がそういう段になったときに、我々の地域で何が一番いいのかということを思い切り論議しなかったらならないのかなというふうに、通り一遍のことではなくして、その地域に合った物の考え方というのはあってしかるべきではないのかなというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 最後です。
 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 時間もないので、これで最後です。
 町づくりについては、町長も答弁の中でもかなり長い文章になっていまして、非常に大きな問題なので、また時を改めて質問をしたいと思いますので、これで終わります。

〇議長(橋本修司君) これで4番、磯野直君の一般質問を終わります。
 以上で一般質問を終わります。

    ◎散会の宣告
〇議長(橋本修司君) 本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれで散会します。
(午後1時53分)

 

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